2024年9月
■2024年9月
スズキは、ハイトワゴンタイプの軽乗用車「スペーシアギア」をフルモデルチェンジして、2024年9月20日に発売した。
今回発売された新型「スペーシアギア」は、「アウトドアライフに欠かせないアクティブ軽ハイトワゴン」をコンセプトに開発。2023年11月にフルモデルチェンジを受けた「スペーシア/スペーシアカスタム」をベースに、アウトドアライフに寄り添う専用のデザイン・装備を採用したバリエーションだ。デザインは、「日常の行動範囲の中でも、もっと気軽に、もっと思い切りアウトドア気分を楽しんでほしい」という想いを込め「10マイルアドベンチャー」をコンセプトとし、エクステリアは「スペーシアギア」らしい際立つアクティブ感を、インテリアは「アウトドアギア」のような道具感をそれぞれ表現したとPRされている。ボディサイズは全長3395mm×全幅1475mm×全高1800mm、ホイールベース2460mm。先代モデルやほかのスペーシアシリーズと変わりはない。
グレード構成も従来モデルと同様、「ハイブリッド XZ」と「ハイブリッド XZターボ」の2種類で、ともにFFモデルと4WDモデルを設定。パワートレーンは、「ハイブリッド XZ」には、最高出力36kW(49PS)、最大トルク58Nmの0.66リッター直3ガソリンエンジンに、最高出力1.9kW(2.6PS)、最大トルク40Nmの電動モーターを組み合わせた。もう一方の「ハイブリッド XZターボ」は、最高出力47kW(64PS)、最大トルク98Nmを発生する0.66リッター直3ガソリンターボエンジンと、最高出力2.3kW(3.1PS)、最大トルク50Nmの電動モーターを搭載。両モデルともにマイルドハイブリッドで、これもほかのスペーシアと同様だ。
内外装の各部にギア専用のデザインを採用。エクステリアでは、デジタルガジェットをイメージしたデザインのフロントマスクや丸目のLEDヘッドランプ、ヘッドランプガーニッシュ、メッキブロックのフロントグリル、フロントとリアにはスキッドプレートを備えている。サイドアンダーガーニッシュは複数の多角形ブロックを結合したグラフィックを採用するとともに、オレンジの「GEAR」ロゴをあしらった。ホイールは、プラスのネジをモチーフに専用のガンメタリック塗装の14インチアルミホイールを搭載。エンブレムは、すべてのボディカラーとのマッチングを吟味したカラーコーディネートだという、オレンジのアクセントが効いたガンメタリックの2トーン仕様としている。ルーフレールは、ブロックが付いたような立体的な造形とした。
インテリアには、シート表皮に山の稜線や歯車、タイヤパターンなどをイメージした意匠を採用。また、ビッグオープントレーガーニッシュやインパネボックスなどにカーキグリーンをあしらった。メーターは丸モチーフに多角形ディテールを組み合わせたプロテクト感のあるデザインとして、オレンジのアクセントを施している。さらに、アウトドアを連想させるサコッシュバッグをイメージしたメッシュタイプのシートバックアッパーポケットを運転席と助手席に採用したほか、山を登る「スペーシアギア」をあしらったイラストタグを運転席側のシートバックアッパーポケットに配置した。その他、専用装備として濡れたまま乗っても汚れにくい撥水加工シートや、砂や泥汚れにも強い防汚タイプのラゲッジフロアを備えている。加えて、リアシートにマルチユースフラップを標準装備した。
安全装備では、既存のスペーシア同様に「デュアルセンサーブレーキサポートII」を標準装備。アダプティブクルーズコントロール(ACC)[全車速追従機能・停止保持機能付]や車線維持支援機能を採用している。
ボディカラーは、「スペーシアギア」に初採用となる「ミモザイエローパールメタリック×ガンメタリック2トーンルーフ」、「ソフトベージュメタリック×ガンメタリック2トーンルーフ」をはじめ、2トーン6色、モノトーン3色の全9色を設定した。