軽スーパーハイトワゴンの４ＷＤターボの燃費について 新車で買おうと検討してましたが、最終的にスズキスペーシアギアと 日産ルークスハイウェイスターGターボ プロパイの2択になりました。

Question

しかし、４ＷＤターボの燃費で大きな疑問があります

スペーシアギア（ＷＬＴＣ）
２ＷＤ 19.2km/L
４ＷＤ 19.8km/L
差は0.6km/Lとほとんど同じなのに

ハイウェイスター（ＷＬＴＣ）
２ＷＤ 18.8km/L
４ＷＤ 16.4km/L
と、2.4km/Lもの差が出てしまい、その結果スズキと日産で
3.4km/Lという笑えない差が出てしまいました。

なんで、日産の４ＷＤの燃費は異常に悪いのでしょうか？

余談
なんで４ＷＤかというと、ＦＦスペーシアに乗っているのですが、
雪の駐車場で一人でリクガメになって悲しかったので。
ホンダとダイハツは営業のやる気が無くて候補から外しました。

補足

４ＷＤのシステム的な違いを調べたら、両方ともビスカスカップリング式スタンバイ型４ＷＤ。 ただし、ルークスにはブレーキLSD機能があってより優秀。 スズキにはグリップコントロールという似た機能があるけどスペーシアギアには付いていない（ハスラーには付いてる）の違いかな？ しかも、スズキのビスカスは壊れやすいという噂もある https://www.google.com/amp/s/www.team-mho.com/viscous/amp/ それにしても、そんな機能があるのにハスラーの燃費の良さにジェラッてしまうねw

Answer 1

質問者様は既にお詳しいので、ご存じの内容ばかりでしたら申し訳ありません。

■ 軽量化技術

すでにお話出ていると思いますが、スズキというのは軽量化技術が他社より進んでおり、それが理由でスズキ車は全般に燃費性能がよくなっていますね。なのでスペーシアギア4WDとルークスの2WDが同じくらいの車両重量で燃費性能も同じくらいになっていると思います。

■ ルークスの4WDモデルの燃費が悪い理由

３つ理由が考えられます。

１）出力不足

まず、元々軽車両は一部を除いて車両重量に対してパワーユニットが負けています。安全性確保のためにどんどん重量が増えて1トンに迫るというのに、未だ660ccで64馬力、トルク10kg･m前後のまま。この非力なパワーユニットでは逆に効率が悪いですよね。パワーウェイトレシオ（重量を馬力で割った値）も10ps/kg（１キロ当たり10馬力）程度の負荷であればいいのですが、一般的なハイト軽ターボは14～15ps/kgと大きくなっています。
しかも、ルークス4WDは1トンを超える1030kgで、2WDモデルとは70kgもの重量差があります。2WDモデルでさえ出力不足なのに、1トンを超える4WDモデルはパワーウェイトレシオは16ps/kg以上にもなり、燃費性能の悪化度合いが高まっているのではないでしょうか。

２）モーターアシスト

今回の2車種ともにモーターアシストがあります。ルークスに比べて、スペーシアギアの方がモーターアシスト量が若干多めなのですね。これも発進停止の多い環境では燃費に影響を与えると思います。上記に軽自動車の非力さを書きましたが、今後はモーター出力により効率が向上する可能性高いです。

＜スペーシアギア＞
モーター出力 2.3kw/1000rpm
モータートルク 50kw/100rpm

＜ルークス＞
モーター出力 2.0kw/1200rpm
モータートルク 40kw/100rpm

３）プログラム

メーカー側では、JC08モード(2018年10月以前)やWLTC(国際規格)の燃費測定方法にて計測した燃費をカタログに記載しています。従って、停止時間や発進加速など含めて、この走り方で燃費がよく見せられるようにメーカー側で車両にプログラムします。スズキは軽量な上に、こうしたスペックをよく見せるのが巧みなメーカーでもあります。誤解を恐れずいえば、偽装にならないギリギリまで攻めたスペックというイメージでしょうか。これはどのメーカーでもやっていることで、グレーゾーン攻めるため偽装と判定されるケースも出てきます。フォルクスワーゲンの偽装も記憶に新しと思います。
日産ルークスは三菱のOEM車両ですが、三菱自動車は2016年に燃費偽装で不祥事になっています。それで燃費については極めて慎重になっていて、ギリギリまで攻めたスペックにしなかった面もあると思います。ユーザーレポートを見ると、スペーシアギア4WDもルークス4WDも概ね15km/L程度の実燃費になっています。それでも軽量なのは有利ですけれどね。

■ 4WDについて

現行の軽自動車は、ジムニーや軽トラの一部を除いて、4WDは全てビスカスカップリングを使ったスタンバイ式4WD（パッシブ・トルクオンデマンド型4WD）となっています。スズキだけが壊れやすいということはないと思います。なお、カタログに「フルタイム4WD」と書かれており、これをスバルのような常時4輪に駆動配分された4WDと誤認されるケースが多く消費者を混乱させる原因になっていますのでご注意ください。実態はスタンバイ式4WDなのですが、スズキを筆頭に「実態よりよく見せたい」という風潮があるようです。工業会できちんと表記ルールを決めたほうがいいでしょうね。基、雪道での走行性能の優劣をつけるのは４要素あります。

１．重量と重心
２．最低地上高
３．車輪の大きさ
４．電子デバイス

１）重量と重心
車両重量は軽いほど有利です。雪道等では重たい方がタイヤを路面に押しつけグリップ高めやすいのですが、その効果は緩い登り坂まで。斜度が急になるほどその重量は路面への圧着よりも坂を落下する重力に強く作用します。また、オンロードでも軽く重心が低い方がコーナリング性能もよく、制動距離も短いですが、その差は滑りやすい路面になるほど顕著に表れます。一方、川を渡るときや深雪をアタックするときは重たい方が有利です。軽自動車は軽量な点は有利ですが、ハイト系は重心が高めな点は不利ですね。

２）最低地上高
最低地上高があるほどワダチや深雪には有利です。一方で最低地上高を上げるほど重心が高くなるので、コーナリング性能等は不利になります。今回の候補車はいずれも最低地上高150mmですので一般的なものですね。

３）車輪の大きさ
車輪は大きいほど有利です。車輪が小さいと路面の凸凹にタイヤがはまってスタックしやすくなります。SUVの車輪が大きいのはそのためです。今回の候補車はこの点不利ですね。ハスラーやタフト等の方がもう少々有利になります。

４）電子デバイス
近年最も大きな進歩がある部分です。雪道でスタックするかなりの部分はデフギアが原因です。デフギアはコーナーで左右の回転差を抵抗なく差動制御してくれる有難い存在ですが、ひとたび片輪が空転すると、反対側の車輪にグリップがあっても駆動力が伝わらなくなるという致命的な欠陥があります。ならば、この欠点を利用して空転した車輪だけにブレーキをかければ反対側のグリップのある車輪に駆動力を発生させることができます。こうした仕組みの機構を「ブレーキLSD」といい、飛躍的に耐スタック性能が向上します。4輪個別にブレーキをかけられるABSの機能を利用するだけなので、機械式LSDのような装備を追加することなく、プログラムだけで搭載できます。横滑り防止装置も同様です。なのでいずれも軽自動車にも採用されるようになりました。
今回の候補者では、ルークスにはブレーキLSDが搭載されていますが、スペーシアギアにはありません。ハスラーの「グリップコントロール」はボタンを押すと、このブレーキLSDが強く機能するようになり、車輪が浮くような路面でも進みやすくなります。

長くなり失礼いたしました。釈迦に説法でしたらすみません。何かご不明な点などありましら追加でご質問いただけましたら幸いです。

質問者からのお礼コメント

膨大な客観データと主観によるコメント、大変参考になりました。

Answer 2

冷静に４WDの必要性があるのか冷静にお考えになったほうがよいでしょうね。４WDは燃費が悪いのはすなわち走行抵抗が大きいゆえでして、走行感は常に重たい感がしますよ。なおカタログ燃費はまやかし感が強い、あなた自身があなたの走り方で測ってこそ燃費の甲乙がわかります。

Answer 3

プロパイロット付きの方に決まってるじゃないですか。
1万キロ走行時の燃料費の差って小さいですよ。
燃費数値に騙されたらだめ

Answer 4

営業が気に入らないからそのメーカーは買わないということと、
単に燃費重視であれば車自体にはさほど興味がないのでしょう。

営業などただの購入窓口、スーパーのレジの人と同じですけどね。

ルークスなんて作りが完全に三菱、
新型はわかりませんが数年でエンジンノイズすごいことになります。

一方でスズキは製鉄の段階で疑問を感じる品質です。
仕入れは安いのに売値は他メーカーと並べてるので値引きではどこも勝てません。
塩害に弱すぎるのも有名どころ。

安くてカタログ燃費がよく、営業がやる気あるスペーシアにしましょう。

＞日産の４ＷＤの燃費は異常に悪いのでしょうか？

正直に公表してるからｗ

Answer 5

ルークス4WDの方が60kgほど重いのが原因です。軽量化が苦手のようです。

Answer 6

フルタイム4WDかそうでないかの違いかと。
実燃費はそこまで開かないようですが。