スバル ステラ 「迷走の結果 今時のハイト系と呼ばれる背の高い軽自動車の中では一番狭い。 内装もワゴンRやムーブに劣る。 価格も安いわけではない。上級グレードになるほど」のユーザーレビュー

迷走の結果 今時のハイト系と呼ばれる背の高い軽自動車の中では一番狭い。 内装もワゴンRやムーブに劣る。 価格も安いわけではない。上級グレードになるほど

2008.10.26

総評

迷走の結果
今時のハイト系と呼ばれる背の高い軽自動車の中では一番狭い。
内装もワゴンRやムーブに劣る。
価格も安いわけではない。上級グレードになるほど割高。
この車のベースとなったのは背の低いR2で、ホイールベースも変わっていないのだからいかんともしがたい。
最新のワゴンRがパレットのようなより広い車種をベースにしたのとは対照的である。
スバルはハイト系を一旦やめようとしてR2を出したが、やっぱり必要ということながら開発費不足のせいでR2をベースに在り合わせでこのステラを作った。高さ方向だけ拡張したので、どうしてもライバルに広さで負ける。
このステラの良い所は、ハイト系の中では運転が一番楽しいこと。燃費が良好なこと。
ただ、走りに拘る人は、これ買う金あったら中古のレガシィを買うほうがいい。
燃費に拘るなら、R2かミラを買うほうがいい。
この車を選択する決定打に欠ける。

満足している点

ハイト系の軽自動車の中では良好な実用燃費。
・４輪独立サスの足回り。サスの動き方は今でも軽の中でスバルが一番良い。
・視界も良く、見切りも良い。
・4WD性能も実は良い。雪国だったらお勧め。
・それでも歴代のスバルの軽の中では一番広い（サンバーを除く）。プレオに比べれば静粛性も上がっているし、内装もいいので、スバルの軽しか乗り継いでいない人には、良くなったところしか目に付かないだろう。

不満な点

メーカーのセールストークがヴィヴィオの頃と変わっていない（４輪独立サス、スーパーチャージャー、４気筒エンジン）。昔を懐かしむ老人の話を聞いているようだ・・・。
・全般的に割高。とはいえ最近は値引きも大きいらしいが。
・内装が華奢。ワゴンRやムーブの内装がどんどんよくなっているのにスバルはあまり進化しない。
・特に後部座席が狭い。
・電気自動車の仕様もあって、先日も郵便局向けのものがディーラーに停まっていたのだが、「これ欲しい」言っても個人客には売ってくれない。
月に3千台も作ればパンクしてしまうような工場で作っているのだから、月に2万台も3万台も作れる工場を持つメーカーにコストでは立ち向かえない。
普通の商品だったら付加価値を出して単価を上げたいところだが、単価の高い軽自動車は普通売れないだろう。
ただ、方向性を明確にすればもっと違った結果になっていたかもしれない。
R1だけなりエルテンだけに絞るなりして、内外装の質感上げてMT仕様も全グレードにラインナップして、800ccエンジン仕様で海外にも積極的に展開すれば良かったのかもしれない。
あるいは、ステラを出すなら出すで最初からステラに絞って、R2なんか出さなければもっと広くできただろうし、4WD性能は軽で一番いいのだから、お湯が出るウィンドウウォッシャーなりヒートシーターなり搭載して、特定の地域でのシェアを大きく取るなりしたほうが良かったのかもしれない。
いずれにしても、定まらない方向性の中で出した中途半端な車。案の上、迷走の結果スバルの軽自動車撤退が決定した。そのトドメとなった1台。

デザイン

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走行性能

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乗り心地

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積載性

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燃費

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価格

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故障経験