スペシャリティorファニーカー?
平成17年式のタイプSを4年落ちで購入して1年半ほど乗りました。
結論から言えば、見かけ・スペックほど楽しくありませ
2012.12.2
- 総評
- スペシャリティorファニーカー?
平成17年式のタイプSを4年落ちで購入して1年半ほど乗りました。
結論から言えば、見かけ・スペックほど楽しくありませんでした。それまで乗っていたヴィヴィオGXーR(CVT)がかなり面白かったので、相当期待して購入しました。
動力性能にはほぼ満足していたため、不満の残る足回り等を少しイジりました。
チューニングした中で一番効果的なのはアーシングです。トルクが増え回転もスムーズになり、小型車並みの性能が得られたように感じました。費用千数百円程度でこの効果はスゴイです。
走らせた印象は腰高で足回りも踏ん張りがきかず、コーナーを攻めるような運転は不得意でした。カタログの背景にはワインディングロードが描かれていたのですが...…
普通に走る分にはハンドルも軽過ぎず、4気筒エンジンは静かでスムーズです。オートエアコンもよく効き、それによるエンジンのパワーダウンも軽微でした。つまり、ワイドボディ化されてからは、快適に走れる希少な軽自動車だと言えます。
燃費については、チョイ乗りがメインでアクセルも踏み込むことが多かった割には、概ね14km台で安定していました。最近の低燃費性能に慣れた方にすれば、驚異的にワルイと思われるかもしれませんが…
イタリア人デザイナーによる個性的なスタイリングについては、好き嫌いがハッキリ分かれてスバルらしいトコロですが、個人的には最後まで好みではありませんでした。軽自動車というガンジガラメの規格の中では、伸びやかさを表現するのは至難の技でしょうね。横顔で言えば、ルーフ中央からリアエンドにかけてが間延びして、フロントから続く凝縮感が抜けてしまっている感じです。
ダッシュボードのデザインは外観とは裏腹に素っ気ないほどシンプルです。特にメーターパネルは何とも小ぶりでスペシャリティ感に欠けるように思います。チープさはさほど感じませんが。
- 満足している点
- エンジンのスムーズさと静粛性、さらに前席の乗員の快適性が確保されている点が評価できます。
もともと高めのシートポジションをリフターでさらに上げることができます。それでも頭上空間には余裕があります。
また、早い段階でインパネシフトを採用して足元の広々感を演出しています。
さらに、オンリーワンな外観が気に入れば中身の濃さも相乗して、オーナーに「たかが軽自動車」以上の満足感を与え得ると思います。
特に女性ドライバーがこのデザインに「カワイイ」を見出せれば、他人との差別化を図れるとてもお値打ちで魅力的なアイテムとなることでしょう。
- 不満な点
- 残念ながら後席に関しては、例えばワゴンRやタントと同じ規格内で設計されているとは到底思えないほどです。足元空間が狭いのはともかく、ルーフが低くリアウインドウが寝ているため、居住スペースはミニマムです。大抵の成人男性なら前屈みの姿勢を余儀なくされます。事実上のチャイルドシートと言えるでしょう。
また、リアウインドウの造形では、デザイナーと制作サイドの意思統一がなされていない形跡があるように見えます。前期型のウインドウは上部に向かって狭くなるクーペのようなデザインですが、室内側にはそのカーブに沿ってプラスチックの当て板が後付けされています。確かに前期型の斜め後方視界は良いとは言えず、車庫入れには若干の不都合を感じます。後期型ではこの部分が広げられ三角窓が付けられましたが、デザイン上の一体感は薄れました。
やはり、高出力であるのに走行安定性に欠けるのは、低出力でそうであるより走行上の不安感は大きいと思います。
ヴィヴィオやプレオにはあったフットレストはオプションでも設定されていません。
CVTの7段もあるマニュアル機能も常にトップからのシフトダウンとなり、操作に手間どってコーナーの進入に間に合わずに無用の長物化していました。
結局、カタログに謳われているようなワインディングロードを爽快に飛ばすには不向きでした。
- デザイン
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