スバル プレオプラス 「【代車】ザ・スタンダードなプレオプラス（ミライース）が楽しい」のユーザーレビュー

【代車】ザ・スタンダードなプレオプラス（ミライース）が楽しい

2021.4.24

総評

これが2010年代前半のダイハツ軽乗用車の最下級(新車価格100万円前後)だと思うとなかなかのものです。

「あ、これでいいや。満足だ」

と思わされてしまうところがスゴイですよね。

そのまま乗るもよし、いじって楽しむもよし、プレーンの極みならではの楽しみ方がありそうです。私はこういうクルマが意外と好きです(笑)

満足している点

サンバーの12検→タペットカバーパッキン他交換の入院の代車で、今回はプレオプラスことミライースのスバルエンブレム版が出てきました。

黒の手動ミラー、黒いドアハンドルの下級グレードで、4WD車かつスマアシ付きなので「FAスマートアシスト」というグレードだと思います。

2014年式と思われるDBA-LA310F（末尾がSだとダイハツ、Fだとスバル）です。

こんなスタンダード仕様ですが、乗ってみると意外と満足してしまうもの。エアコン、パワステ、全席パワーウィンドウにスマアシとキーレス付きなので、電格ミラーと後席ヘッドレストこそないですが装備は申し分なし。

借りた仕様は純正CDオーディオ装備で、FMトランスミッターが無事に使えたのでラジオ、アクセサリーソケット共に生きてます。何気にETC搭載車なのもイイところで、高速も走ってきました。

また、項目別の欄で後述しますが、790kgの車体に52馬力なので充分よく走る上に、意外とフラフラしないし、コーナリングの感じも嫌いじゃないし、そしてミライースの名前違いらしく軽々低燃費を叩き出す……

コイツが現在のダイハツのベース車種だと思えば充分すぎるものです。

不満な点

ロードノイズがヒドイ！「ゴー」という音のするところはロードノイズの振動を拾いまくり、インパネどころかステアリングまでビビるのでずっと運転しっぱなしだと疲れます。

慣れの問題ですが、バンでもないのにインパネシフト＋ハンド式サイドブレーキなので、レバーとペダルのないところで空振りしがち。

これも慣れですが、ブレーキペダルが「カックンブレーキ防止のため奥で利く」セッティングのため、けっこう思いっきり踏んでやる必要があるのも不満点です。

※ブレーキは奥まで踏めばちゃんと利きますし、異音もしないので不具合ではありません。

デザイン

3

プレーンの極み……でしたが、スマアシの付く後期型になってフロントバンパーのデザインがいかつくなりました。

内装もこれまたプレーンの極み。下級グレードなのもあってか、なんとドアパネルの布張りがありません。でも、ドアパネルはベージュ色なのでシートと調和しているため、そこまで気にはなりません。

ただ、ステアリングもベージュ色だったらますます良かったのではないでしょうか。（ステアリングはハイゼットとかと共用したのでしょうかね？）

リアシートも下級グレードのためアシストグリップもヘッドレストもありませんが、パワーウィンドウとドア下カップホルダーはあります。ヘッドレストは取付穴があるので後付け可能です。

ミライースは初代からずっとインパネシフトとデジタルメーターが特徴ですが、下級グレードは数字のLED色がアンバー。ホワイトが良かったなぁ……というところが不満です(笑)

※写真は一部モザイク処理をさせていただいております。ご了承ください。

走行性能

4

ダイハツKFエンジンの自然吸気仕様。52馬力で、CVTで動きます。コーションプレートを見るとKF-VE4が正式なエンジン型式のようです。

4WD車なので60kg重いですが、それでも790kgの車体であれば52馬力もあれば充分軽快に走ります。

CVTの制御が「4AT車から乗り換えて違和感ないように」を意識したのか、加速のレスポンスは多少劣っても悪くないし、何よりアクセルオフで変なエンジンブレーキがないのがいいですね。

それと、軽量車体のおかげでステアリングひと切りでスッと向きが変わりますし、最近の軽にしては車高も1500mmジャストと低めなので風の影響をあまり受けません。そのおかげで、特別な足回りなしでもフラフラしないので快適です。

飛ばそうとさえ思わなければ、街乗りから高速までフィーリングが一定しているので扱いやすいですし、カーブの多いところをひらひらと抜けていくと軽量コンパクトハッチらしい走りが味わえてなかなか楽しいです(笑)

乗り心地

3

サンバー以上RNステラ以下、ちょうど中間ぐらいです。

ダイハツのミラシリーズの名前違いですからこんなものでしょう、といったところ。

先述しましたが、ロードノイズを拾いまくり、その振動がインパネやステアリングに伝わりまくるのが難点です。

エンジンの振動はアイドリング時以外は気にならないレベルに抑えられています。

積載性

3

このクラスならこんなものでしょうが、後席を倒したときに段差がなくフラットになるのは優秀だと思います。

燃費

5

乗車時の最高燃費：102km走行で平均30.6km/L

写真は郊外路と高速のミックスですが、ちょっと意識するだけで簡単に平均燃費30km/Lが出てしまいました。

2011年のデビュー時、純ガソリン車の燃費世界一と言われただけあります。

790kgのボディで52馬力、CVTも極端な制御はしていませんから走行フィールになんの不満もなくてこれですからダイハツの開発陣が恐ろしい……(笑)

価格

3

DBA-LA310F FAスマートアシスト 4WD車
新車価格：1,040,000円

・エアコン/パワステ/パワーウィンドウ
・キーレス/スマートアシスト
・4WD車

以上の条件を加味すると新車価格104万円は格安といえるのではないでしょうか。

故障経験

代車なので何とも言えません。