スバル レガシィツーリングワゴン のみんなの質問

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レガシィツーリングワゴン GT-B E-tuneに乗っている方、乗ったことがある方に質問です。

僕が5歳の頃まで父親が乗っていた車です。5MT車でした。しかし僕が物心つく頃には次の車になっていたので乗り味をよく覚えていない車なんですが、父親はよく、「ターボラグが酷くて瞬発力がない車だったよ。」とか「高速巡航はまあまあ速かった。」と言っています。おまけに、現在エスティマの3.5Lに乗っていて、「エスティマの方が出だしは絶対速い。」とまで言ってしまっています。流石におかしいと思うんですよ。いくら280馬力の3.5Lでもミニバンですよ?重量は2000kgに近いはずです。

とにかく父親はレガシィを過小評価しています。いくらターボラグが酷かろうと、280馬力の4WD、重量もエスティマより遥かに軽量であるレガシィは本当に遅かったのでしょうか?

両車の利点を自分なりにまとめてみました。

レガシィツーリングワゴン GT-B E tune

・エスティマより遥かに軽量
・4WD
・ツインターボによる低回転、高回転の使い分け(ラグは少ないはず?)

エスティマ 3.5L

・大排気量NAによるストレスのない吹け上がり
・6ATであるということ(レガシィより多段階)

くらいでしょうか?
レガシィに乗ったことのある方教えてくださいm(_ _)m

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ベストアンサーに選ばれた回答

お父様は恐らく低回転でトルクのあるエンジンがお好みなのかもしれませんね。以下、少々長くなりますが最後までお付き合いいただけましたら幸いです。

■ ショートストローク型

スバルの主力であった水平対対向4気筒の「EJ20型」エンジンというのは、ビックボア×ショートストロークの高回転型のエンジンです(内径×行程:92.0mm×75.0mm)。従って、低回転のトルクが薄く、高回転になるほどパワーが出る素性です。レガシィ・ツーリングワゴンでは初代(BF)~4代目(BP)までこのEJ20型が採用されていました。現行モデルではWRX STiのみ搭載されいています。

日本でもバブル時代はどのメーカーもこうしたショートストローク型エンジンが多かったです。一方、現代のエコの時代では逆にロングストローク型が多く、低回転でのトルクを厚くして高回転であまり回さないタイプのエンジンが主流となっています。その方が燃費にも有利なのです。スバルも現在はレヴォーグやWRX S4では新型の直噴FA20型を搭載していますが、こちらは内径×行程:86.0mm×86.0mmのスクエア型エンジン。インプレッサ等に搭載されているFB20型は内径×行程:84.0 mm×90.0mmのロングストローク型となっています。

ボクサーエンジンは超小型、低重心、左右対称という他にない優れた特徴がある一方で、エンジンの横幅が広いため、ロングストローク型にはさほど適さない素性です。なので初代レガシィ(BF)の時代より、低回転のトルクが薄いことがよく指摘されていました。

■ 2ステージ・ツインターボ

そこで、より低回転からターボの過給を開始することで低回転のトルク不足を補うことを考えました。それが「2ステージ・ツインターボ」です。レガシィ・ツーリングワゴンでは、2代目BGと3代目BHにおいて採用されました。ターボチャージャーを小型化することで低回転でも回りやすくしたのですね。低回転域ではプライマリー・ターボのみで過給し、高回転域で予め過給したセカンダリー・ターボで過給させる仕組みです。これで低回転は若干補うことができたのですが、逆にプライマリーターボの切り替え時にトルクの谷ができてしまうことが問題となっていました。これもドライバリティとしては完成度の低い印象を残していたのは事実です。しかしその切替えを抜けた4,000~6,500回転あたりまでは鋭い加速を得られます。わたしも乗っていましたが、確かに高速道路等で2速や3速で4,000回転以上の加速はご機嫌でした。お父様のご指摘はこのあたりと一致するのではないでしょうか? いずれにしてもこの段つき加速は問題あるため、結局4代目BPでは、シングルターボに切り替えました。排気経路を2つに分けるツインスクロールターボによって低回転のトルクを大幅に改善することに成功しています。もしもお父様が4代目BPに乗られていたらもう少し印象が異なったかもしれません。

<ご参考:内径×行程 比較>
EJ20 内径×行程:92.0mm×75.0mm
FA20 内径×行程:86.0mm×86.0mm
FB20 内径×行程:84.0 mm×90.0mm

■ 歴代 EJ20ターボ

以下、歴代レガシィ・ツーリングワゴンに搭載されたEJ20型ターボのスペックの変遷です。2代目では最高出力向上、3代目ではトルク向上、4代目では最大トルクの低回転化となっていることがご理解いただけると思います。

EJ20ターボ(排気量:1,994cc)
<初代 BF>
最高出力 200ps/6000rpm
最大トルク 26.5kgf.m/3600rpm
<2代目 BG>
最高出力 280ps/6500rpm
最大トルク 34.5kgf.m/5000rpm
<3代目 BH>
最高出力 280ps/6500rpm
最大トルク 35.0kgf.m/5000rpm
<4代目 BP>
最高出力 280ps/6400rpm
最大トルク 35.0kgf.m/2400rpm

■ エスティマとの比較

エスティマの3.5Lに乗ると確かに速いです。アクセル踏んで3,000~4,000回転で全てが事足ります。一方、3代目レガシィは4,000回転までは普通の2,0L DOHC車よりもトルクが薄いくらい。これはターボ車の圧縮比が低いことも関係しています。一方、4,000回転以上はエスティマよりもはるかに速いです。なのでゼロヨン的なフル加速対決をすると、400m通過地点ではレガシィがエスティマを引き離している状態になります。しかし普段乗っている限りでは、4,000回転以上のフル加速はしないので、信号からの発進などはエスティマのほうが速く感じるように思います。

もちろん、コーナリング性能などは話になりませんし4WD性能も話になりません。スバルの特徴はFF車なのにエンジン縦置であることです。それゆえシンプルに本格的な4WDシステムが組めてしまうのですね。通常のFF車はエンジン横置なので、このエコノ時代では、どうしても増設する後輪駆動系を簡素にしないと重量や燃費で不利になってしまいます。アウディ(A4以上)もエンジン縦置のFF車なのですが、スバルとアウディが乗用型4WDで圧倒的なアドバンテージがあるのはこのエンジンの向きが影響しています。前輪駆動系は元々FFなので合理的に駆動し、後輪駆動系はFRのようにそのままプロペラシャフトを伸ばすだけで強靭なリアドライブが組めます。3代目レガシィのATモデルではVTD-AWDで後輪偏重トルクにしていますが。これが簡単にできるのはエンジン縦置だからです。さらにスバルがアウディよりも優れtているのは、前後上下に極端に小さく、左右対称かつ低重心のボクサーエンジンですね。他メーカーからしたら反則といえるほどのレイアウトで、これをスバルでは「シンメトリカルAWD」と呼んでいますね。
エスティマは初代はミッドシップで特徴ありましたが、2代目以降は単なるエンジン横置FFですし、4WD機構も簡素なものになっています。この点においては特段特徴のあるものではないですね。しかしモデルチェンジせずにロングセラーであることは、このクルマのデザインを含めた魅力があるということでもあります。

少々長くなりすみません。少しでもお役に立てる情報であれば嬉しいのですが。その他、ご不明な点などありましたらご遠慮なく追加でご質問ください。

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質問者からのお礼コメント

2019.9.23 01:23

詳しい回答ありがとうございましたm(_ _)m
また車系で質問があれば指名させてもらいます。またよろしくお願いします

その他の回答 (1件)

  • 走り方が 悪いとしか思えない 燃費節約のため ハイギヤ・低回転で走っていたとしか思えない。

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