スバル レガシィB4 「RS30は仕事も遊びもできる有能なパート...」のユーザーレビュー

RS30は仕事も遊びもできる有能なパート...

2004.11.22

総評

RS30は仕事も遊びもできる有能なパートナーである。遊びだけを考えるとRX-8やインプレッサWRX-STIの方に魅力を感じるが、ファーストカーとして考えるとレガシィになる。的家族が増えたとき（現状は夫婦2人）のことを考えて次の車を検討しているが、ただ広いだけのミニバンには魅力を感じず、現行型ＴＷの3.0Ｒかアウトバック3.0Rを考えている。レガシィはエンジンの選択肢が多いが、私はEZ30（Ｒ）がベストであると思う。現行2Lも気持ちよいが、滑らかさとトルクで明らかに3Ｌに及ばず、また2Lターボも低速域のフィーリングがいま一つである。アウトバックに搭載されるEJ25はSOHCになったためか先代よりも音が安っぽく、また吹け上がりもイマイチであると感じた。
　残念なことは、RS30が登場した当初はターボの陰に隠れて地味な存在であり、不人気モデルとして中古で異常に安く、1.5年落ち・走行15000kmで2ランク下のカローラ上級グレードの新車とほぼ同じで非常に買い得感があったのが、現行3.0Ｒは人気が出て高くなってしまったことである。
もっとも、3Ｌエンジン、ブラックフェイスメーター、HID、ヒーテッドドアミラー、パワーシート、ビルシュタインダンパー、フルタイム4ＷＤが標準装備で280万弱という新車価格は十分にお買い得だとは思うが。

満足している点

中古で購入して１年、普段は通勤用として（片道15ｋｍ）、週末はドライブに使い、通算2万5千ｋｍを走行した。
　この車を所有して最も良かったと思うことは、第一に「車酔いしないこと」である。疲れているときは、カローラやアリオンでは10分で吐き気を催すくらいに酔い易い体質なのだが、この車だと疲れが回復する程であり、非常に乗り心地が良いと感じた。
　第二に「トータルの安全性が高いこと」である。インパネとボンネットが低く、Ａピラーも細いので前方視野がすこぶる広く、また窓が大きいので側方と後方も見易い。この点は現行BP型よりも優れる。さらに、4ＷＤの恩恵で走行性能は驚異的に安定したものであり、台風の中でも何事も無いかのように巡航できる。また、疲れにくいためドライバーの認知・判断力が維持できることも安全性に寄与している。安全性といえばエアバッグやブレーキアシスト、EDB付きＡＢＳなどの緊急事態に作動する装置が注目されるが、レガシィはそれが必要となる緊急事態に至りにくい車であると言える。
　第三に「その気になれば刺激的であること」を挙げる。多くの人が指摘している通り、EZ30エンジンは3000回転以下ではモーターの如く静かで滑らかだが、4000回転以上で乾いたエンジン音が聞こえてくる。音がするだけで振動を伴わず、滑らかである。私はホンダのＶＴＥＣエンジン（タイプＲを除く）よりも気持ちよいと思う。
その他の良いところとしては、RS30は内装の質感が高く、標準でハーフレザー仕様となっていること、プラスチックの質感が良いこと（ウレタン入り）がある。

不満な点

短所は、後部座席がうるさいことである。足元の広さ、シートの座り心地等、酔いにくさは十分だが、ロードノイズがカローラよりうるさいことが残念である。また標準装備のタイヤもよろしくない。ポテンザRE040は轍にハンドルを取られやすく、雨天時のグリップにも不安がある。ミシュラン製のパイロットスポーツに替えたところ、この点は改善した（ただし余計うるさくなったが）。燃費が悪く、税金・保険も高いので維持費がかかることは、長所部分の代価として釣り合っていると思う。
その他、小回りが利かないこと、4ATで高級感がイマイチであることも気になったが、この点は現行型では改善しているようだ。

デザイン

-

走行性能

-

乗り心地

-

積載性

-

燃費

-

価格

-

故障経験