スバル インプレッサ のみんなの質問

解決済み
回答数:
7
7
閲覧数:
544
0

雨天時にエコタイヤで高速道路を走行、スバルの4WD(シンメトリカルAWD)なら安心感は強いでしょうか?





ネクストリー、エナセーブ、エコス、ブルーアース

補足

捕捉させていただきます、タイヤの状態により滑るか滑りずらいかの違いは勿論わかっているのですが(エコタイヤは雨に弱いと勘違いはしておりました)、滑りやす状況下であってもスバルの四駆なら他のタイプの車に比べて安心感が違うかどうかが知りたいのです。よく雪道は強いとの話は聞きますが、やはり同じように雨や低性能なタイヤを履いた状況下でも他の車に比べアドバンテージがあるか、どんなものでしょうか?

「みんなの質問」はYahoo!知恵袋の「自動車」カテゴリとデータを共有しています。

ベストアンサーに選ばれた回答

■ ラベリング表示

エコタイヤは「転がり抵抗」を低減したタイヤです。この「転がり抵抗」と「ウェットグリップ」は相反するものですが、これらは工業規格によって以下のように等級付けされています。例えば「AAA/a」というグレーディングの場合、転がり抵抗が非常に少なく、ウェットグリップも高いタイヤになります。

<転がり抵抗のグレード>
転がり抵抗少ない順
AAA→AA→A→B→C

<ウェットグリップのグレード>
ウェットグリップ高い順
a→b→c→d

■ 各銘柄の状況

一部の銘柄のラベリング例です。(転がり抵抗係数/ウェットグリップ性能)で記載します。

<ダンロップ>
エナセーブNEXTⅡ(AAA/a)
エナセーブPremium(AAA/c)
VEURO VE303 A/b

<ヨコハマ>
BluEarth A (A/a)
BluEarth AE-01 (AA/c)

<ブリヂストン>
ECOPIA NH100(AA/b)
PLAYZ PX (AA/a)
POTENZA RE71R(C/b)

例えば、「エナセーブNEXTⅡ」は転がり抵抗の低さが最高の「AAA」なのに、ウェットグリップは最高の「a」です。「VEURO」よりエコ度高いのにウェットグリップの性能に優れます。また、ハイグリップタイヤで優れたウェット性能を誇るBS「POTENZA RE71R」はウェットグリップ「b」で、これも「エナセーブ NEXTⅡ」に負けます。

というわけで、エコタイヤも銘柄によってウェット性能に優れるものもあるのでグレーディング次第ですね。

■ 駆動方式のよる優劣

次に、駆動方式について。

<FF>
前後重量配分は60:40程度。前輪に荷重が集中しているのでハイドロプレーニングが起こりにくく、前輪で引っ張るので直進安定性高い。2WDでは最も雨の直進安定性高い。一方フロントヘビーでコーナリングは不利な素性。

<FR>
前後重量配分は50:50~55:45程度。FFに比べて前輪荷重が少ないためハイドロプレーニングはが起こりやすい。駆動輪への荷重が不足するためパワーフドリフトしやすい特性。

<MR>
前後重量配分は45:55~40:60程度。FRよりもさらに前輪荷重が減るため、雨の高速が得意なレイアウトではない。しかし、前輪荷重が軽いためノーズの応答性よく、また、後輪に荷重がかかるためトラクションもよく、ブレーキングにも有利。

<RR>
前後重量配分は40:60~35:65程度。MRよりもさらに前輪荷重減るため雨の高速では危険でスピンしてクラッシュしやすい。しかし駆動輪の後輪荷重が大きいため2WDでは最もトラクションとブレーキに有利。

上記4つのレイアウトをベースとした4WDが存在しますが、4WD化により挙動が穏やかになるので、概ね雨の高速でも安定性が増します。一方、4WDは発進時のトラクション性能には優れますが、同じ車種でも重量が2WDモデルよりも重たくなるため制動距離は伸びる傾向にあるのが欠点です。
上記の中で高速の直進安定性が最も優れるのはFFベースの4WDです。それも常時四輪に駆動配分される本式の「フルタイム4WD」がベストです。4WDといっても色々ありますが確かにスバルは一枚上手です。以下、主にスバルについて「車両レイアウト」と「四駆システム」に分けてご説明します。

■ 車両レイアウト

スバル(除OEM)は基本FFメーカーです。通常、FFはエンジン横置なのですが、スバルとアウディ(A4以上)はエンジン縦置です。この2社が乗用型4WDで圧倒的なアドバンテージがあるのはエンジン縦置FFゆえ、そのままリアまでプロペラシャフトを伸ばせば、シンプルに本格的なフルタイム4WDを構築できるためです。それならFRベースの乗用型4WDも同じと思いがちですが、こちらはフロントに駆動を引っ張るのに複雑な機構を要します。同様にエンジン横置4WDも強靭なリアドライブを増設するには不向きです。この点、スバルやアウディは元々FFですから前輪は合理的に駆動し、併せて後輪も合理的に強力な駆動系を増設できます。このようにエンジン縦置FF車が最も合理的に4WD化しやすいです。
一方、一般的なエンジン横置FFに強靭なリアドライブを持たせると、複雑で重く高価となるため、このエコの時代には本格的な「フルタイム4WD」は難しく、簡素な「スタンバイ式4WD」が合理的です。なので世の主流は「スタンバイ式4WD」となっています。
スバルがアウディと異なる点は「水平対向エンジン」で、上下前後に極端に短く軽量で低重心。しかも左右対称。この特性を生かした4WDをスバルでは「シンメトリカルAWD」と呼んでいますね。 このようなスバルのレイアウトの優位性は、他メーカーからしたら反則といえる程のもので、真似しようにも真似できないものになっています。

■ 四駆システム

現存する四駆システムは、大きく4パターンあります。

<パートタイム4WD>
通常は2WDで走行し、悪路を走る緊急のときのみ、手動で4WDに切り替えます。4WD時は前後輪直結になり、アスファルト上でステアリングを大きく切ると「タイトコーナーブレーキング現象」が発生します。それゆえ通常は2WDでしか走れません。かつてのジープ系のクロカンは皆この仕組でしたが、使い勝手の悪さや危険性から過去の存在となりました。

<フルタイム4WD>
その名の通り常時4WDで走行します。エンジンからの出力は一度センターデフ(またはこれに類する装置)が受けてそこから前後輪に常時分配されます。フルタイム4WDは本格的ですが、コスト増や重量増の問題で採用できないメーカーが増えており、現行国産車ではトヨタとスバルのエンジン縦置車両に限定されます。しかしながら、スズキ等の軽自動車を中心に簡素なスタンバイ式4WDでも、カタログに「フルタイム4WD」と背伸びした記載をしておりますのでご注意ください。

<スタンバイ式4WD>
FFベースのスタンバイ式4WDの場合、エンジンの出力は前輪に直結し、通常の直進走行ではほぼFFで走ります。前後輪をつなぐプロペラシャフトの間に制御装置が挟み込まれており、前輪が空転などして前後輪の回転差が広がると装置内の圧力が高まり後輪にも駆動力が発生します。滑らないための四駆なのに、滑ってからでないと四駆にならないので「なんちゃって四駆」とも呼ばれますが、これでも雪道等では役立ちます。基本雨の高速で2WD走行なので4WDの恩恵はあまりありません。しかし、軽量安価に4WD化できるため世の四駆の主流です。最近ではビスカス等の機械反応式ではなく、電子制御カップリングを利用したものが多く、他の電子デバイスとの統合制御でかなり高性能なシステムも出ています。

<モーター式4WD>
メイン駆動輪はエンジンが受け持ち、残り2輪をモーター駆動し等。ハイブリッド車の四駆システムとしての採用が多いですが、電子デバイスとの相性がいいため今後は主流になる可能性あります。発展途上で、高速道路では四輪駆動にならないものが多いです。この点においても雨の高速ではフルタイム4WDの性能に至りません。

■ インプレッサ VS ランエボ

ここまでの説明で、スバルが四駆性能に優れ、低重心かつ左右対称の水平対向エンジンであることに触れてきました。これにより車両の運動性能に優れた素性を持ちます。このことは、インプレッサVSランエボの闘いなどにも表れています。

ランエボは、エンジン横置FFベースの普通のレイアウトですが、スタンバイ式4WDではなくフルタイム4WDでした。パワーは互角てすが、エンジン縦置のインプレッサには素性で勝てません。ランエボはそのネガを補うために次々と電子デバイスを投入。結果、当時世界的にも類をみないハイテクマシンとなり一級のスポーツ四駆となりました。その間、インプレッサは小細工ない素性で同等のパフォーマンスを発揮しましたが、それは「シンメトリカルAWD」だったからですね。一方で、エンジン横置のバランスの悪いレイアウトで、あそこまで高性能を発揮できたランエボをリスペクトせずにはいられません。

■ 最後に

確かにスバルの4WDはアドバンテージがあります。雪道は当然、雨の高速道路でも明確なアドバンテージを感じますが、そんなに高い次元に至らずとも、現代の電子デバイスの力でFFでも十分な安定性を感じている人も多いはずです。先にも触れましたが、仮にスバルでウェット性能の悪いタイヤで高速を走った場合、前に進む分には安定していますが、ブレーキを踏んだら重たい四駆であることが制動距離を若干延ばす恐れあります。その点は不利な面をもっています。但し、フルタイム4WDは四輪エンジンブレーキが使えるので腕に自身のある人はより安定して制動することも可能です。実際にハイドロプレーンニングになったとしても、スバルの4WDは実に安定して回復します。とはいえ、やはりタイヤがクルマと地面のコンタクトをしているので、4WDの安定性はタイヤのグリップあってのことですね。長くなり失礼いたしました。

質問者からのお礼コメント

2018.5.10 17:21

なんたる解説量、大変参考になりました。

その他の回答 (6件)

  • スピード次第と降雨量次第

    100Kmなら問題なくとも150kmで雨中飛ばしたらどうなるかは!

    分かるでしょ

    タイヤの性能云々ではなく、相対速度と雨の量

  • AWDで安心感云々いうだけのドライブテクニックはありますでしょうか?
    AWDは限界性能は高いですが滑った時のコントロールは2WDより
    ずっと難しいです。
    雪道に強い!!これはとんでもない勘違いです。上り坂や発進時に有利なだけです。
    4WDで雪道で滑った時ほど怖いものはないですよ。
    あなたが言うアドバンテージが有るとしても(あるでしょうが)
    コントロールすだけのテクニックが有ればの話です。

  • 何が安心感につながるのか?
    滑れば4駆も2駆も一緒。
    雪道に4駆が強いというのは
    極端に滑る場合、ほかの駆動輪が補助してくれるってこと。
    人でいえば2本足で歩くか四つん這いで進むかの違い。
    雨ぐらいならタイヤがとか四駆がとかあんまり関係ない。

  • どのタイヤでも、きちんと溝が残っていたら、
    降雪時以外は、走ることは可能。
    きちんと止まることも可能。

    高いタイヤでも、溝がまともに残ってなければ、
    どのような車でも走り出すことができないし、
    スリップするのが当然のこと。

    タイヤの規格ではなく、タイヤの状態のほうが重要。

  • まさかエコタイヤが雨天走行に弱い、とか誤解していないですよね


    ラベリングでのウェットブレーキ性能

    ポテンザS001
    非エコタイヤ
    ブリヂストンフラッグシップタイヤ
    ウェットブレーキ性能bランク

    エコタイヤ
    ヨコハマブルーアースA
    ウェットブレーキ性能aランク
    最高ランク

  • いえ、べつに。

「みんなの質問」はYahoo!知恵袋の
「自動車」カテゴリとデータを共有しています。

あわせて知りたい

スバル インプレッサ 新型・現行モデル

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

※ 掲載しているすべての情報について保証をいたしかねます。新車価格は発売時の価格のため、掲載価格と実際の価格が異なる場合があります。詳細は、メーカーまたは取扱販売店にてお問い合わせください。

ログイン

中古車探しをもっと便利に

  • 中古車お気に入り管理
  • おすすめ中古車の表示

スバル インプレッサのみんなの質問ランキング

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離