スバル フォレスター 「ちょっと無骨で超お値打ち価格な本格SUV」の専門家レビュー ※掲載内容は執筆日時点の情報です。

伊達 軍曹
伊達 軍曹(著者の記事一覧
自動車ジャーナリスト
評価

4

デザイン
3
走行性能
4
乗り心地
4
積載性
4
燃費
3
価格
4

ちょっと無骨で超お値打ち価格な本格SUV

2021.2.23

年式
2018年9月〜モデル
総評
「おしゃれで都会的なSUV」を求めている人にはマッチしない可能性もあります。しかし「舗装路も悪路もしっかり楽しく安全に走ることができる、本当の意味で頼れるSUV」を探しているのであれば、スバル フォレスターは大いにおすすめできる選択肢です。
満足している点
高剛性な基本骨格をベースとする走りの良さおよび気持ちよさと、アイサイトのコアテクノロジーに基づく安全性は、「クラストップ」かどうかは意見が分かれるところでしょうが、少なくとも「クラストップレベル」であることは間違いありません。
不満な点
水平対向エンジンという方式が宿命的に抱える「燃費がいまひとつ伸びない」という点は、やはり気になるところではあります。また「おしゃれ」とは言いがたい全体のフォルムも、しゃれた造形のライバルと比べればやや見劣りします。
デザイン

3

先代からのイメージがおおむね踏襲されたボディデザインには、いわゆる「カッコいい」「スタイリッシュ」とされるようなニュアンスはなく、率直に言えばやや野暮ったいかもしれません。しかし、視界の良さに代表されるスバル車ならではの「0次安全」を最重要視した結果の「機能美」を持っているとは言えます。
走行性能

4

悪路走破性の高さは言わずもがなですが、スバルの新しい骨格「スバルグローバルプラットフォーム」の採用がもたらす舗装路でのしなやかな走りは、間違いなくクラストップレベル。2L直噴ガソリンエンジン+モーターの「e-BOXER」も、1.8L直噴ガソリンターボも、どちらのパワーユニットも十分な力強さを有しています。
乗り心地

4

前述したスバルグローバルプラットフォームの恩恵により、タウンスピードでも超高速域でも、その乗り心地は前後席ともきわめて良好です。
積載性

4

ラゲッジスペースは大容量であると同時に広い開口部が実現されているため、SUVとしての使い勝手は良好。床面下の「カーゴフロアマルチボックス」は便利ですが、1.8Lターボ搭載の「SPORT」以外のそれはやや狭いのが少し残念です。
燃費

3

WLTCモード燃費は、e-BOXER採用グレードが14.0km/Lで、1.8Lターボエンジン搭載グレードが13.6km/L。ミドルサイズの4WD SUVとしては「こんなもの」とも言えますが、正直もう少し伸びてほしいものです。
価格

4

本格的な4WDシステムと、世界的にもトップクラスの機能を誇る「アイサイト ツーリングアシスト」を全車に標準装備。そのうえで車両価格が291万5000〜328万9000円というのは、まずまずのお値打ち価格だと言えます。
伊達 軍曹
伊達 軍曹
自動車ジャーナリスト
外資系消費財メーカー勤務を経て出版業界に転身。輸入中古車専門誌の編集長を務めたのち、フリーランスの執筆者として2006年に独立。現在は「手頃なプライスの輸入中古車ネタ」を得意としながらも、ジャンルや車種を問わず、さまざまなメディアに多数の記事を寄稿している。愛車はスバル レヴォーグ STIスポーツ。
スバル フォレスター 新型・現行モデル

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