今95年式のポルシェ911MTに乗っています。以前も964.993.996に乗っていました。最近マセラティ3200GTが凄く気になっています。しかし調べれば調べるだけハイリスクな気がします。実際にポルシェ

Question

からマセラティに乗り換えた方がおられましたら維持費的な面やまた運転の面白さ、ステイタス度などどちがどう違うか教えていただけないでしょうか？

Answer 1

回答者がいないようなので、私が回答させて頂きます。

私は質問者さんとは逆パターンで、マセラティ・クーペから９９７に乗りかえました。なお自分の前者クーペがどんな感じで、どうなったかは下記です。
http://autos.yahoo.co.jp/ncar/catalog/urev/detail/MS-S002-F001-3-MSS002F001M002K001/?rnum=0

本当は私も３２００ＧＴに興味があったのですが、リスクのことを考えて、また試乗して洗練度は圧倒的にマセラティ・クーペが上回っていたので、そちらを買いました。特に足がクーペのほうがしなやかです。けれどもやはり信頼性やリスクはどちらとも同じようなものだったのだろうな、と思います。

維持費に関しましては、壊れなければ９１１と変わりないでしょう。ただ当然９１１よりは壊れますし、また部品・工賃も高いです。また整備できない中古販売店は結局ディーラーに出すわけですが、気軽にポルセンに持ち込める９１１と比べてアクセス性が悪いですよね。工賃の中抜きも発生しうるでしょうし。直接中古車をマセラティジャパンに持ち込めなさそうですものね、多分。

運転の面白さの違いははっきりしています。９１１とはベクトルが全く違います。車としてよく出来ていて、気持ちいい走り自体を楽しむのが９１１。マセラティは官能性が高いです。速いですが、それよりもエンジン音を始めとして刺激性を楽しむのがマセラティと言えるのではないかと思います。どちらも面白いですが、マセラティは良くも悪くも「刺激的」だと思います。ただそれではＶ８フェラーリと比べるとどうかというと、そこまで刺激があるわけではありません。刺激性を求めるならばやはりフェラーリが一番と思います。なので、微妙に中途半端な位置づけかもしれません。私は刺激性とユーテリティの両立を考慮してマセラティにしたのですが、その狙いは間違いではなかったものの、やはり所有・維持する大変さが上回った感じです。

ステイタス性も違います。見た目のわかりやすさとステイタス性はやはりポルシェです。私は地味な色のマセラティをチョイスしたので、ほとんどの人には普通のクーペに見えたようです。威張りは全くききませんし、例えば高速でも前の車はあまりどけてくれなかったり、ということはよくあります。ものの本当の価値を知る人がわかる、と捉えるべき車でしょう。ただ良し悪しで、ポルシェのほうが目立つのは事実で、高速でどいてもらえる反面変な輩に勝負を挑まれることが増えました。他車に関しては刺激するのはポルシェ＞マセラティのようです。クーペ、グランスポルトまでのマセは意外に（派手な色をチョイスしなければ！）隠密行動に向いていると思います。

結論として、個体差があると思いますが、”火傷”したので私はしばらくイタ車の典型のようなマセラティに戻ることはないでしょう。ちょっとフェラーリも勘弁、という感じです。９１１に乗って思うのは、やはり９１１は本当に良く出来た車で、少々前までのイタ車はアートを楽しむ玩具（時に怪我をする）という代物だということです。質問主さんは空冷に乗られているようなので、まだリスクに関してはご寛容かもしれませんが、両メーカーの車のベクトルは随分違った所に向いていると思います。ご参考になれば幸いです。

質問者からのお礼コメント

貴重なご意見ありがとうございました。やっぱりマセラッティを欲しい気持ちは封印して頑張ってフェラーリを買おうと思います。ありがとうございました。