車に詳しい方に質問です。

Question

マツダのスカイアクティブ技術とスバルのシンメトリカルAWD
どちらも優れたシャシーとして雑誌などで紹介されておりますが、
技術的、性能的に優れているのはどちらでしょうか。

スバルのはここは優れているけど、ここの部分はマツダのがよく考えられてるなど、
はっきり白黒付けなくてもいいので、それぞれのいいところ、悪いところを教えて下さい。

Answer 1

マツダのスカイアクティブテクノロジーは今のところ・・・
・エンジン
・トランスミッション
・シャーシ（プラットフォーム）
の３カテゴリーの技術です。

スバルのシンメトリカルAWDは・・・
・エンジン
・ドライブトレイン
の技術です。

いずれも世界に誇る日本の技術の結晶です。

エンジンはマツダもスバルもユニークです。
マツダはロータリーエンジンで有名ですが、レシプロエンジンではスカイアクティブテクノロジーにより、特徴を出したというところです。
世の中ハイブリッド一色ですが、マツダは電気に頼らずに低燃費を実現しています。それがスカイアクティブなのですが、特に評価されているのはディーゼルエンジンですね。現在、クリーンディーゼルではマツダが世界一です。ディーゼルはハイパワーで低燃費ですが、窒素酸化物や黒煙等の有害物質を多く排出することが難点でした。各社排ガスのクリーン化に取り組んでいますが、マツダが他社より一歩進んでいます。

一方、スバルは長きにわたり水平対向エンジンを採用しています。世界で水平対向エンジンを搭載しているのはポルシェとスバルだけです。水平対向エンジンは小型軽量で低重心なので、素性として運動性能を高めることに有利です。ポルシェ９１１系が危険なリアエンジンなのに運動性能が成り立っているのは水平対向エンジンだからです。スバルの水平対向4気筒はビックリするほど小型のエンジンブロックです。スバルはこのエンジンを縦置きにしたFF車を作ってきました。通常、FF車はエンジン横置きなのですがスバルは縦置きです。なので、そのまま後輪までプロペラシャフトを伸ばしてシンプルに4WD化ができたのです。1970年代にスバルがいち早く乗用車型4WDが作れたのはこのレイアウトのおかげです。これはクルマが左右対称になるので、スバルは「シンメトリカルAWD」と言っています。

エンジンについては燃費ではマツダ、運動性能ではスバルということでしょうか。
トランスミッションとシャーシについては、マツダもスバルもどちらが優れているということもありません。

さて、4WDシステムですが、これについてはスバルの圧勝です。マツダのシステム（アクティブトルクカップリング＝トヨタと同じ）でもスタック性能だけであれば間に合うと思いますが、積極的に4WDとしての性能を引き出すには不向きです。マツダのシステムは通常はＦＦで走行して前輪が滑ると後輪に駆動力が配分される「スタンバイ式4WD」です。
一方、スバルは常時四輪に駆動力が配分されるように設計されています。走破性は当然のこと、腕さえあればラリーカーのように車両姿勢をコントロールすることができます。このような「フルタイム4WD」は本当の意味での全輪駆動ということで、スバルはAWD（All Wheel Drive)といって、スタンバイ式と区別しています。なので、マツダの4WD車がリアにAWDのエンブレムを付けているのは、かなり無理があるといえます。カタログ上ではAWDと表記せず、全て4WDと表記されているのも不思議なことです。

とはいえ、どちらが優れているかというよりも、どちらがユーザーにとってメリットあるかということだと思います。
4WDは必要最低限の性能でよく、クリーンディーゼルでトルクフルなパワーを取るならマツダですし、雪道等の運転を楽しみたいのであればスバルだと思います。この二つが合わさるならそれがベストなのですが・・・
スバルも水平対向のボクサーディーゼルを開発中なので、これができたら最高ですね。

Answer 2

スバルのAWDはシャシではなく駆動系の話なので比較になりません。
逆にマツダは駆動系にはスカイアクティブの名称は使っていないので駆動系の比較もできません。