ポルシェ 718 ケイマン 「やっぱり6気筒がエモーショナル」の専門家レビュー ※掲載内容は執筆日時点の情報です。

工藤 貴宏
工藤 貴宏(著者の記事一覧
自動車ジャーナリスト
評価

5

デザイン
4
走行性能
5
乗り心地
4
積載性
3
燃費
3
価格
1

やっぱり6気筒がエモーショナル

2023.1.11

年式
2016年4月〜モデル
総評
ポルシェのスポーツカーの中ではフレンドリーなクルマで、走りはさすがポルシェと納得できる仕上がり。そのうえ2.0Lエンジンは燃費や自動車税の面で付き合いやすいのがいいですね。
満足している点
ポルシェとしてはリーズナブルな価格。そしてポルシェの中でもっとも軽快なハンドリングを楽しめること。
不満な点
4気筒ターボエンジンは単体で見るとパワーも音やフィーリングも素晴らしいですが、6気筒時代を知っていると寂しい気がしなくもありません。まあ、そんな人のために6気筒モデルも用意されているのですが値段が……。
デザイン

4

ひとことでいえば「ボクスター」のクーペ版ですが、クーペとして美しいプロポーションです。前モデルに相当する981型と同じボディですが、バンパーなどサイドがリフレッシュされてモダンになりました。ちなみに有名な話ですが、ケイマンの名前の由来はワニ。ワニのようにしなやかで俊敏性に優れていることから名づけられたそうですが、デザインもワニっぽい……!?
走行性能

5

走行性能は説明するまでもないでしょう。911に比べると軽快で、峠道をキビキビと走れるハンドリングマシンですね。高速域の安定感とタイトコーナーのクイックな曲がり方を両立しているのはさすがです。718になりエンジンの主力は6気筒自然吸気から4気筒ターボへ。パワー感や速さは十分にあって性能は申し分ありません。だた、音やフィーリングといった官能面は悪くないし刺激もあるのですが、6気筒時代に比べると少し大人しい感じがしますね。味を堪能するなら6気筒を積むモデルが欲しいところ。
乗り心地

4

高い運動性能でありながらも乗り心地などには粗さがなく、快適に移動できます。スポーツカーだから乗り心地が悪いなんて言うのは、高級スポーツカーに関していえば過去の話ですね。PASMと呼ぶ電子制御サスペンションを装着すると、状況に合わせてサスペンションの硬さを調整できるのでお勧めですよ。値段は高いですが。
積載性

3

意外や意外。本格スポーツカーのなかでもかなり優れています。なぜなら車両後方だけでなく前方にもラゲッジスペースがあるから。前方には中型スーツケースを2個積載でき、2シーターながら2人で旅行へ出かけるのにも十分対応できます。
燃費

3

718になってエンジンを4気筒ターボ化した最大の理由は燃費で、かつての6気筒時代に比べると燃費もアップ。だいだい10km/L弱というのがロングドライブも含めた実燃費の目安でしょうか。これなら燃費を気にする必要のないレベルですね。
価格

1

中古なら頑張ればサラリーマンでもなんとか…というレベルでしょうかね。決して安くはありませんが、ポルシェと考えれば手の届きやすいポジションです。中古でもなかなか値段が下がらないし、MTを見つけようと思うとPDKに対して高価で驚きますが……。
工藤 貴宏
工藤 貴宏
自動車ジャーナリスト
1976年生まれ。クルマ好きが高じ、大学在学中に自動車雑誌の編集部でアルバイトしたことをきっかけに、そのまま就職。そして編集プロダクションを経てフリーランスの自動車ライターに。日々新車を試乗し、日夜レポートを書く日々も気がつけば10年以上。そろそろ、家族に内緒でスポーツカーを買う癖はなんとかしないと。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員日本自動車ジャーナリスト協会会員
ポルシェ 718 ケイマン 新型・現行モデル

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