ニックネーム非公開さん
プジョー 3008
グレード:グリフ_RHD(AT_1.6)
2010年式
乗車形式:試乗
初めてのフランス車試乗だったが、日本車にはない感覚や装備などはドイツ車同様にあった。この手のクルマを必要とするクルマ好きの方には選択肢の一つとして十分
2010.8.29
- 総評
- 初めてのフランス車試乗だったが、日本車にはない感覚や装備などはドイツ車同様にあった。この手のクルマを必要とするクルマ好きの方には選択肢の一つとして十分にありえると思った。
個人的にはトータル性能(装備、価格も含めて)の高さが気に入った。ダウンサイジングであり、輸入SUVでありながら全幅・回転半径・車重が極めて程よく、ワンタッチウィンカー、クルーズコントロール、運手席パワーシート、ガラスルーフなどの便利・高級・快適な装備が一通り揃っており(唯一、AV関係のみ大した事ないが)、且つ外車ならではの楽しい走り味もある。自分もこのジャンルが欲しくなったら、間違いなく候補の1つにするだろう。
低価格でそれ相応、高価格で充実というモデルは多いが、3008のようにミドルレンジで充実したクルマがもっとあればいいのにと思った。
- 満足している点
- 6ATの出来の良さ。
変速スピードがとても速く、デュアルクラッチ車かと思ってしまうほど。シフトダウン時も減速に合わせてエンジンブレーキを利かせるようにギヤを落としていくのが分かる。キビキビ感があり、運転の楽しさにつながるはずだ。
ガラス面積の広さからくる室内の明るさ。
高い視点とも相まって、大変気分がいい。また、ベルトライン(ガラス下端部)が高すぎないこともあり、ボディの大きなクルマ乗っているのに大きな不安を感じずに運転することが出来る。
トルクをしっかり感じられるエンジン。
ストップ&ゴー+αの街中走りでは何のストレスもなく思ったとおりにクルマが加速してくれる。ただ、アクセルを踏み込んだり、マニュアルモードで高回転まで引っ張る走りをしようとすると、前記の印象に比例する盛り上がりは感じられない。これはスペック通りと言えそうだ。良い悪いではないが、まるでディーゼルエンジンのようだ。
欧州車らしい(?)ボディ剛性。
雑誌などの記事でよく聞く言葉だったが、最初はまるで意味が分からなかった。しかし、初めて外車というものに試乗したBMW3シリーズで「こういうことか!」と理解できた。段差を越えたり、クルマが揺れたりするときにボディがガッシリしていると「感じる」。中速以上で走っても不安がない、「安定感」や「安心感がある」。運転してみて感覚に訴えてくるもので、これは活字や言葉だけでは伝えきれないなと思った。これと同じ感覚が3008にもあった。日本車でこういう印象はやっぱりないのかな、なぜできない、作らないのかなと思ってしまった。
- 不満な点
- 右足の各ペダルの位置と左足フットレストの位置の関係の悪さ。
特にとまっている時に感じるのだが、フットレストの位置が近すぎる。右足のペダル配置に合わせてポジションを取ると、どうにもそう感じるのだ。フロントガラスの角度やインパネデザインが流れるようなスポーティな印象が強いのに、特に左足を真下に下ろす感じで、どうにもバランスが悪く感じてしまう。
リヤシートセンターアームレストの角度。
これは雑誌などのリヤシートを横から写した写真を見たときから「?」と思っていて、実車ではぜひ確認したいと思っていた。懸念していた通りだった。シートからアームレストを引き出すと、座面の角度に対して後方側が落ち込んでおり、腕が置きにくい。ドアアームレストとの角度関係を見てもそのアンバランスさは明らかだ。なぜこんな角度なんだろう?かなり使いにくかった。
Aピラー、Bピラーの生地張り。
偶然、パッと見て気づいたことなのだが、フロントガラスのピラーには生地が張ってあるのだが、フロントドアとリヤドアの間のピラーには張っていない。乗員にとって同じような位置にある部位なだけに、0か100かで統一したほうが良かったのでは。
カタログの「フロントパワーシート」の記載
細かいことだが、「フロントシート」とだけ書いてあると運転席と助手席の両方のことだと認識しかねない。自分もそう思っていた。しかし実際は、助手席は手動なのだ。不思議なことに、308のカタログでは「運転席電動シート」と書いてある。他メーカーならともかく、同じメーカーのクルマでこれは誤解を誘発する。
- デザイン
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- 走行性能
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- 乗り心地
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- 積載性
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- 燃費
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- 価格
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- 故障経験