誠に痛快
プジョーのいうクロスオーバーが理解しにくいのは良く分かります。
ミニバン風なのに5人乗り、SUV風なのにFFだからでしょう。
しかし3008
2012.11.3
- 総評
- 誠に痛快
プジョーのいうクロスオーバーが理解しにくいのは良く分かります。
ミニバン風なのに5人乗り、SUV風なのにFFだからでしょう。
しかし3008は変わったカタチをしていますが、
セダンの快適性や、ある程度の走破性(最低地上高160㎜)、MPVのような使い勝手を併せ持つ、
新種のファミリーカーと考えれば合点が行くと思います。
そしてもしCセグメントの中で何かクルマを探しているなら、例えばその中にプジョー308を候補に入れているなら、是非3008も検討してみて下さい。そしてまずは試乗してみてください。
とにかく驚きますから。
- 満足している点
- 動力性能
308の4AT世代より6AT化でトルコンの許容量が上がった為か出力は向上していますが、トルクが豊かで滑らかで燃費の良いダウンサイジングエンジンです。
6AT
アイシン製のトランスミッションは直結感があり、無駄にシフトアップやダウンをしないセッティングになっています。例えば、アクセルを離すか緩めればエンジンブレーキが使えて空走しない、逆にアクセルを踏み込むとロックアップ解除やシフトダウンをすることなくスムーズに加速します。つまり余計な変速を押さえて減速や加速がダイレクトに行えるので、実に快適に運転できるのです。
またマニュアルモードも、レスポンスがよく、快適に操作できます。これならパドルシフトが欲しくなります。
燃費
比較的流れる首都高速で14.0km/l、市街地で10.0km/lと、気持ち良く運転してこの値であれば十分満足です。
操縦性
優れた直進性、足腰が柔軟なのか動きをきちっと受け止めてしまうサスペンション、リヤサスペンションに搭載された第三のダンパーの効果と思われる自然な接地感とロール制御による驚愕の走りは、この図体からは考えられないものです。
さらに308より101㎜高いアイポイントによる見晴らしの良さや、ドライビングポジションが調節しやすい等も、この心地よい走りに貢献しているのでしょう。
実は3008最大の魅力がこの足回りだと断言できます。
乗り心地
そして308の上を行くしなやかな乗り心地に愕然としました。
疲れが全く違うのです。
相変わらずシートは絶品です。
パッケージング
Cセグメントですから全長は4365㎜と短いのですが、収容能力は圧倒的です。
リヤハッチが上下に分割して開くので、後ろの壁との距離が少なくても開閉できます。
全幅が1835㎜と初めは気を使いますが、全長が短めなので慣れれば問題ありません。
ただ主に利用する周辺の道幅次第ではあります。
またフロントの見切りがあまり良くないので、フロントソナーがあるほうが便利だと思います。
- 不満な点
- スタイリング
イノシシのような、ずんぐりむっくりしたスタイルですが、個人的にはその中身の良さに惹かれて行くにつれて、立体駐車場に入らないことさえ諦めれば、とても魅力的に映るようになりました。
装備
フロント・バックソナー作動時の画面表示がなくアラーム音のみ
さらにその音も小さめで、オーディオの音に埋もれて聞き取れない事があり、とても不便です。
キーレスエントリーの感度が非常に悪い。
乗車してからの室内灯の点灯時間が短い。
グリップコントロールが未装備
ダイヤルを選択する事で雪や泥や砂などの路面状況に応じたトラクションを設定することができるシステムが、AT仕様しか導入されていない為に搭載されていません。ATとの相性の問題のようですが、大変残念です。
HUD
速度と車間距離警告、オートクルーズの表示のみ。できればギアポジション表示もほしい。
オーディオ
相変わらず型落ちの市販品ポン付け状態。さらにお粗末な純正スピーカー。
我慢できずにスピーカーだけはフロントをカロッツェリア、リヤをボストンに換装したところ、随分ましな音になりました。
他社のようにBOSEやJBL等のオプション化は無理でしょうか?
エレクトリックパーキングブレーキ
コンソール付近のレイアウトが自由になるので物入れ等が設置しやすい、サイドブレーキのかけ忘れ防止等のメリットはわかりますが、
作動と解除までの動作が微妙に遅く、一向に慣れません。つい手動でやってしまいます。
坂道発進補助機能は意外と便利ですが。
- デザイン
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- 走行性能
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- 乗り心地
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- 積載性
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- 燃費
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- 価格
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- 故障経験