案外高い旋回性能
1年3ヶ月・2万5千キロでの報告。コストパフォーマンスの高い、とても良い車。丁寧に乗ると良好な燃費。トルクは1.5L としてはCVT
2007.7.16
- 総評
- 案外高い旋回性能
1年3ヶ月・2万5千キロでの報告。コストパフォーマンスの高い、とても良い車。丁寧に乗ると良好な燃費。トルクは1.5L としてはCVT制御の優秀さとあわせて必要十分。70km/hまでなら痛痒なし。それ以上も一応実用にはなるが車の性格からみて頑張る意味なし、と感じられる点は良い。高速安定性は結果的には凡庸。横風に弱いなどの評価は正しくなくて、安定しない感じは高い車高から来る車体ロール方向の動きのチェックが出来ないため感じられるだけ。それに気付いて過剰な修正を止めれば、実は空力的直進性に問題無いことがわかる。ただしそのような時点を含めて修正舵は軽いステアリングの為に慣れを要する。広い室内。大きなサイズの椅子。腰が痛くなる等の評価は正しくない姿勢での着座の結果。正しい姿勢を強要しない柔らかさなので、そのあたりは評価が難しい椅子だが、個人的には高得点。比較的良好な乗り心地。実際には硬い足回りのようなのに、ロール方向に弱い印象。これらは全てロングホイルベースが決めている性格。上手に乗るコツは縦方向にはあまり気を遣わずに済むので、やややりにくいステアリング操作などでロール方向の姿勢変化を上手にコントロールする事。安全・快適に速く走ることが可能。
- 満足している点
- 良好な燃費。首都高を丁寧に走ると18Km/L台後半。街中で12~14km/L。ただしぞんざいなアクセルワークで10km/Lもあり得る。それ以下になるなら運転に問題あり。比較的優秀なCVTとの統合管理で、動力性能は十分。絶対的には優秀なストッピングパワー。高い旋回性能。長いホイルベースを生かした、前後方向への姿勢安定感。室内の広さは「贅沢」な部類に入る。実用的には現行フーガにやや劣り、クラウン程度。(広さはフィットで実用には十分以上ある。)大きな椅子。正しく座ると大変に快適。使いやすいナビ。タッチパネルでなくても判りやすい操作性。(オペレーターによる目的地設定は極めて快適=オプション。)音はハッチバックとしては優秀。風切り音などもない。
- 不満な点
- 軽いステアリングは日産車としては路面情報少なし(一般的トヨタ車より多め)。総合的には修正舵は得意でない。ロール速度速し。これらが相まって、思ったより優秀な回頭性と旋回性能を生かすには慣れを要する。即ち緊急回避の練習(習熟)をしておく必要があるが、実際にはそこまで飛ばす意味のない車であることを最初から車は教えてくれているのが救い。(実際には回避性能もそれほど劣ってはいない。)CVTは20km/h以下でロックアップせず、この間にぞんざいにアクセルを開けると燃費悪化。ただしMCでこの点は改良されたので運転手を選ばなくなったと思われる。ブレーキの微調節性には改善の余地あるも多くの運転手には判らないレベル。ドライでは縦・横方向とも優秀なグリップの標準タイヤ(TOYO)だが、ウェットでの性能低下が大きい。以前より減ったが日産らしい低級音は内装の良質さを殺ぐ。音に関しては回転数を上げると少し快適性が殺がれるので低回転を維持する運転を心がけると良い側面が出やすい。外気導入の為の空気が入るスペースの隔壁がエキマニの上方にあるため、エンジン停止で暫時停車後には、上昇してくる熱気で高温になる。この部分が冷えるまでは外気導入で熱風が入る。この空気を冷房するにはロスが大きいので内気循環にするか、開窓することになる。
- デザイン
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- 走行性能
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- 乗り心地
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- 積載性
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- 燃費
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- 価格
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- 故障経験