最近買った新車はスピードメーターに260kmまで書かれています。 そんな速度出さないのに、なぜそこまで書かれてるんでしょうか。

Answer 1

自動車のスピードメーターは, 普通は「その車が出すことができる最高速度」よりもさらに速い速度まで表示できるようになっている.

例えば日産のGT-Rは, 条件さえ整えば300 km/h前後のスピードを出すことができるが, メーターは340 km/hまでふってある. さすがにGT-Rでも340 km/hは出ないと思う.

ブガッティ・シロンは400 km/h出せるといわれているが, メーターは500 km/hまでふってある.

で, なぜ「実際に出せる速度(法的にもスペック的にも)よりもさらに速い速度までふってあるのか」ですが, それはスピードメーターが振り切れてしまい, 実際の速度を表示できないというのを防ぐためです.

例えば2023年現在の日本では, 公道で出せる最高速度は120 km/hです. だから車のスピードメーターも120 km/hまでにしてしまうとどうなるか.

実際に120 km/hで走行しているときはもちろんメーターは120 km/hを指しますが, そこからさらに加速して130 km/hとか140 km/hで走行していてもメーターは120 km/hを指したままです(メーターが振り切れているから). これではスピード違反なだけでなく, 非常に危険です(運転手本人が, 危険な速度で走行していることに気付けない).

120 km/hで走行しているなら120 km/hと, 240 km/hで走行しているなら240 km/hと, スピードメーターは正しい速度を指す必要がありますから, だから必要以上に速い速度までメーターの数字がふってあるのです.

まぁ特に外車の場合は, ドイツのアウトバーンのような速度無制限区間で実際にそれくらいのスピードを出すからっていうのもありますが.