2022年11月
■2022年11月
日産は、「セレナ」をフルモデルチェンジして、2022年11月28日に発表した。ガソリン車は同年12月21日、e-POWER車は2023年4月20日に発売を予定している。
今回のフルモデルチェンジでは、「プロパイロット」を全車に標準装備した。また「プロパイロット2.0」を最上位グレード「e-POWER LUXION(ルキシオン)」に設定し、長距離運転におけるドライバーのさらなる負担軽減と安全性の向上を図っている。加えて、前方障害物を回避する際、ドライバーのステアリング操作を支援する「衝突回避ステアリングアシスト」や、一度駐車した場所を駐車枠として記録することができるメモリー機能付きの「プロパイロット パーキング」を日産として初搭載した。後者は記録した駐車位置に近づくと、ステアリング、アクセル、ブレーキ、シフトチェンジ、パーキングブレーキのすべてを自動で制御し、駐車をサポートする。さらに「e-POWER ルキシオン」には、リモコン操作で車両の出し入れが可能となる「プロパイロット リモート パーキング」も搭載している。
パワートレーンは2.0リッターガソリンのほか、新開発の1.4リッターe-POWER専用エンジンを組み合わせた第2世代「e-POWER」を用意。車両状態や走行環境に加え、ナビと連携しながらエンジン作動タイミングを制御する世界初のエネルギーマネジメント技術により、エンジンの作動頻度を低減して、静粛性の向上を図っている。
エクステリアは、より上質でモダンな要素を取り入れた。また、すべてのランプをLED化している。インテリアでは、運転席の視界を遮る凹凸を減らすことで運転のしやすさを向上。シートは素材の高級感と、食べこぼしやゴミなどが隙間に入り込みにくく、飲み物などをこぼしてしまったときもふき取りやすい機能性を両立したという。さらに、日産として初めて、スイッチタイプの電制シフトを採用している。
ボディカラーは、2トーン4色、モノトーン10色の全14色をラインナップした。
同日、日産の関連会社である日産モータースポーツ&カスタマイズは、セレナのカスタムカー「オーテック」と車中泊仕様の「マルチベッド」をフルモデルチェンジした。
「オーテック」は、専用エクステリアや専用16インチアルミホイール、専用インテリアなどを装備。e-POWER車はセカンドシートに「キャプテンシート」を採用して、快適性を高めている。
ボディカラーは、専用色のカスピアンブルーや専用2トーン3種類を含めた、全7色を設定した。
もう一方の「マルチベッド」は、収納式のベッドシステムを備えることで、高い実用性と快適な休憩のためのスペースを同時に確保。またベッドマットの厚みを増して、より快適な就寝を可能としている。「XV」、「ハイウェイスターV」、「e-POWER XV」、「e-POWER ハイウェイスターV」グレードに加えて、カスタムカー「オーテック」をベース車としてラインナップした。
■2024年1月
日産は、「セレナ」に特別仕様車「90周年記念車(90th Anniversary)」を設定して、2023年12月14日に発表、2024年1月下旬に発売する。
「90周年記念車」は、日産の創立90周年を記念した特別仕様車だ。「e-POWER ハイウェイスターV」をベースに、ラジエーターグリル上部のフィニッシャーをカッパー色化した。また、カッパーストライプの入ったブラックドアミラーとスモーククリアの16インチのアルミホイールを装備している。シート地には、カッパーステッチを施したブラックの合成皮革素材を採用した。
その他、「90th Anniversary」のエンブレム入りタグが付いたステッチ入りのフロアカーペットや、エンブレム付きプラスチックバイザーおよびナンバープレートリム、光の当たり方でデザインが変わるフードアクセントデカールやバックアクセントデカールをディーラーオプションとして設定している。