日産 NV350 4ＷＤのタイヤの入替の件で、失敗しないためにも、知識のある方アドバイスお願いします 6J＋45オフセットのデイトナホイールに、215/70/15タイヤを履きたいと思ってますがフェンダ

Question

ーからのはみ出しやハンドルを切った時の内側の干渉など不都合がないか心配です、車検は非対応でも乗り心地を良くしたくて入替を考えております、アドバイス宜しくお願いします

Answer 1

まず、質問者様の候補とされているホイール&タイヤの装着そのものは何ら問題なく、どこにも干渉せず、フェンダーからもハミ出ず、保安基準(車検)も、ディーラー整備もなんらお咎めなしです。但し、このサイズ変更そのものは、目的とされている乗り心地の解決には直結しません。これも併せて説明したく思います。

■ ツラ出しスペック

車輪を外側に出すことを「ツラ出し」と呼んだりして、フェンダーギリギリまでツラ出しされた状態を「ツライチ」と呼んだりします。NV350のノーマル車高の場合、概ね純正ホイールから20mm程度のツラ出しで車検対応のツライチ付近になります。質問者様の候補のホイールは計算上「6.35mm」のツラ出しですから、まだまだ余裕あります。リム幅が12.7mm広がり、リムは内側にも外側にも6.35mmずつ出っ張る計算です。当然内側も余裕で、末切りしてもあたりませんのでご安心ください。

純正：15×5.5+45(基準±0mm)
候補：15×6.0+45(内+6.35mm/外+6.35mm)

見た目はツライチに近いほうが格好はいいので、もしもそのような仕様を目指すのであれば、デイトナホイールで「16×6.5＋45」が出ていますので、このあたりもありだと思います。このスペックもこのまま車検通ります。ホイール外径が1インチ大きくなり16インチとなります。

純正：15×5.5+45(基準±0mm)
参考：16×6.5+45(内+12.7mm/外+12.7mm)
http://www.custom-wagon.com/custom/7.1/nv052/

■ タイヤの選択

タイヤ外径がスピードメーターと連動するため、ここに保安基準の定めがあります。メーター読みで40km/hの時に、実速度が「－22%～＋6%」の範囲の誤差に収まっている必要があります。質問者様の候補サイズ（215/70R15）は純正タイヤに対して－1.6％なので保安基準は全く問題ありません。

純正：195/80R15(外径693mm)
候補：215/70R15(外径682mm)
外径比：－1.6％
外径差：－11mm
車高差：約－6ｍｍ（計算値）

全く同じタイヤ銘柄で「195/80R15」から「215/70R15」にサイズ変更を行った場合、走りに対する影響は以下のようになります。

＜燃 費＞
燃費は若干悪化します。タイヤ幅が広くなった分、接地面積が広がり、候補のホイールのリム幅が広がる分も含めて空気抵抗も増すためです。但し、転がり抵抗の少ない低燃費タイヤを選ぶことで燃費性能を補うことができます。
また、純正よりタイヤ外径が小さくなっているため、メーター読みでは気付きにくいのですが、目的地に辿り着くのに、純正より多くの回転数が必要になります。これも僅かに実質燃費の悪化要因になります。

＜騒 音＞
若干増します。タイヤ幅が広くなった分、接地面積が広がるためです。コンフォートタイヤを履くことで静音効果を得られます。

＜乗り心地＞
変わりません。タイヤ外径が小さくなると理論上は乗り心地は悪化するのですが、わずかな差ですので、それを体感することはないと思います。乗り心地を改善するタイヤの最善策は、コンフォートタイヤを履くことになります。

＜運動性能＞
タイヤ幅が広がる分、コーナリングでの限界性能は高まり、ブレーキの制動距離も短くなります。一方で、タイヤ幅の増加は高速道路でのハイドロプレーニングを起こしやすくします。ウェット性能の高いタイヤであれば、この問題を補うことができます。

＜見た目＞
外径が小さくなる分、見た目は貧弱になります。タイヤ外径は少し大きくなるほうが車体が立派に見えます。15インチでは以下のような候補もあります。
参考：215/75R15(外径703mm)
参考：225/70R15(外径696mm)

■ 乗り心地の改善

＜バネ上とバネ下＞
NV350は貨物車両なので、乗り心地は悪いですね。むしろ重たい荷物を積んできるときの方が乗り心地がよくなります。バネ上が軽いと路面の凸凹に合わせてボディも上下に動いてしまいますが、バネ上を重たくすると、路面の凸凹に対して強制的にサスペンションが動かされるためです。逆にいえば、バネ下にあたるホイールやタイヤを軽くすれば乗り心地がよくなるわけですが、デイトナホイールは重たいスチール製なので、バネ下荷重の軽減効果はありません。よって、今回の候補ではホイール交換による乗り心地の改善効果は見込めません。もしも、バネ下を軽くするのであれば、例えばレイズの「TE37」のような軽量な鍛造ホイールでNV350にマッチするものが出ていますので、こうしたものに変えるというのもありですね。但し、貨物車両であるだけに、ホイール交換の効果は限定的で、費用対効果は薄めです。

＜サスペンション＞
効果的なのはショックアブソーバーをチューニングすることですね。ＮＶ３５０は元々ショックはいいもの（ザックス製）を使っているので、交換する場合は改悪にならないように注意が必要です。各種インプレッションをご参考に、またはNV350のチューニングに強いショップにご相談されるとよいと思います。その他、NEOチューンという純正ダンパーを利用したコスパの高い方法もあるので、ご参考にしてみてください。
http://d.hatena.ne.jp/yamagw/20150303/1425314694
http://www.a-sanko.jp/sanko_products_neotune_pannfuretto.htm

＜タイヤ銘柄＞
すでに触れていますが、タイヤ銘柄をコンフォートタイヤ（ブリヂストンレグノ・アドバンデシベル等）に交換することで、静かで乗り心地がよくなります。タイヤもサスペンションの一部なのですね。但し、価格が高く、燃費がよいわけではなく、タイヤの寿命も長くはありません。なので、経済性は悪化することになります。

・・・従って、乗り心地改善を目指すならば、（１）タイヤをコンフォート銘柄にし、（２）ショックアブソーバーをチューニングし、（３）ホイールを軽量なものに交換するという３つの策を実施すとかなり変わると思います。効果は１＝２→３の順と思います。

長くなり失礼いたしました。何かご不明な点がございましたら追加でご質問いただけましたら幸いです。

Answer 2

日本は法治国家です。

事故を起こした場合、保険の対象外に成る場合が有りますよ。