日産 ノート 「　初代発売当時、この車を選んだ人々の多くが欲していたのは「マーチ・ワゴン」であり、単純に荷物がたくさん載って安価で軽自動車よりも頑丈な車だった 」のユーザーレビュー

　初代発売当時、この車を選んだ人々の多くが欲していたのは「マーチ・ワゴン」であり、単純に荷物がたくさん載って安価で軽自動車よりも頑丈な車だった

2010.1.31

総評

　初代発売当時、この車を選んだ人々の多くが欲していたのは「マーチ・ワゴン」であり、単純に荷物がたくさん載って安価で軽自動車よりも頑丈な車だった

　初代のエンジンは1.3Lで充分だったし、軽いのはハンドルだけでよかった。その分シートや内装をラクティスよりも良くすべきで、どうしても走行性を取り入れるならもっと過激な仕様のライダーを出すべきだった
　（個人的にはフリードに負けないスポーティーな顔を手に入れた２代目はリアデザイン（とくに下部）も直すべきだった）

　決して悪くない車だが、ファミリーカーとしては扱い難く、時々スポーツ走行をしたい若者はライダーでなければ満たされることはないし、その価格ならマニュアルシフトをつけられるウイングロードを買うべきだ

満足している点

【高い走行性能】
　「パワフルなエンジンで追い抜きも楽々♪」のコピー通り、日産ノートはHR15DE型 直4 1.5Lエンジンを搭載している
　この制御には電子スロットルを採用しており、アクセル・ペダルの踏み心地は極めて軽く、数センチ踏み込んだだけで高回転域に突入する
　アクセルオフによるエンジンブレーキのレスポンスは高く、効き具合も強いため、繊細なアクセル制御ができるなら低速～中速域で滑らかな加減速を堪能できる

　ただし、これらの特性は「ワイヤーによる機械的制御のＡＴ車に慣れた人」に極めて過敏な印象を与えるだろう
事実、過去のＡＴ車と同様に運転していると、乗り心地はかなり悪い
　とくにアクセルをスイッチのように踏むドライバーだと、急発進の加速とエンジンブレーキによる制動が交互に発生して確実に酔ってしまう

　低剛性の車体と貧弱なタイヤのためにコーナーリング性能は平凡なものの、スポーツモードをＯＮした際の強力なエンジンブレーキと加速性を利用すれば、かなり手軽にスポーツ走行を楽しめる
　ホイールベースが長いため高速域でも安定しており、緩やかなカーブが続くタイプの道では軽快な走りをする

【載せれる運べる】
　二段トランクと後席を倒した際のフルフラットによって、想像以上に荷物が積める
　自転車はもちろん、独り暮らしの荷物くらいなら軽く入ってしまう

不満な点

【過敏】
　前述のようにアクセルはとても軽く、加速しやすい
　女性でも「楽々と追い抜きできる」のは確かだが、その過敏なアクセルを操作できるのかは別の問題だ
　同乗者を酔わせない安定した走りをするためには、数ミリから数センチ単位でアクセルを踏まなければならないし、エンジンブレーキによる加減速のギャップも大きいとなれば道路状況を予測する観察力なども人並み以上に必要になる
　そもそも「車の運転とは運動エネルギーと慣性をコントロールすること」という考えがなければ話にならない

　問題は、この車を選ぶ人々が、そのようなことを考えて車に乗るかどうか……街中でノートとすれ違うと、乗っているのはお年寄りか女性だ

デザイン

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走行性能

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乗り心地

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積載性

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燃費

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価格

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故障経験