車の動作について質問です。 日産 ムラーノ Z50型 3500cc 4WDです。 この車はAWDで基本は4WDにはならないと思っております。 それなのに何故か4WDランプが点きます。 走行は普通に出来ます

Question

が、何かおかしい状態になっているような気がします。

一点だけ気になることがあり、エンジンもかけていない状態で車のリアデフの方から音がしました。
猫が車体下で遊んでいる時でした。
何か関係ある可能性はありますかね？
ご存知の方がいましたらご回答お願い致します。

Answer 1

その4WDランプというのは「4WD警告灯」でしょうか？
だとしたら4WDシステムの異常なのですぐに点検してもらった方がいいですね。

Z50の4WDシステムも併せて説明いたしますので、最後までお付き合いいただけましたら幸いです。

■ 基本制御

ムラーノZ50系の四駆システムは「ALL MODE 4×4」という「スタンバイ式4WD」です。通常はFFで走行し、前輪が空転等したときのみ後輪が補助して4WDになり、また空転が収まるとFFに戻るのが基本動作ですね。

エンジンの出力は前輪に直結しており、そこから後ろにプロペラシャフトを伸ばして後輪を駆動します。その間に「電子制御カップリング(JTEKTのITCC)」という装置が挟まれており、通常はこの装置は後輪への出力をカットしておりFFで走ります。そして前輪が空転するなどして、それをセンサーが感知をすると、この装置内の油圧を自動的に高めてクラッチをつなぎ、後輪への出力を発生させて4WDにします。状況に応じて前後輪のトルク配分を前:後=100:0～50:50の範囲で自動制御をします。

＜4WD LOCKモード＞
この装置はJTECT製のITCCですが、トヨタも三菱もマツダも国産の電子制御式スタンバイ式4WD車には同じものが使われています。日産の「ALL MODE 4×4」が他社と違うのは「4WD LOCKモード」があり、このボタンを押すと概ね時速40km/h程度まで前後輪トルク配分を50:50に固定できます。これにより走破性を高めています。余談ですが、同様のロックモードは三菱デリカヤアウトランダーの「電子制御4WD」も採用しています。

■ 4WD警告灯が点く原因の考察

１）タイヤの空気圧

前輪の空気圧が低くなっており、その結果前輪の回転数が後輪に比べて上がり、センサーが前輪が空転しているものと誤認して、ITCCの油圧を高めて4WDにしている・・・
恐らく、取扱説明書などにも注意書きがあると思いますが、4輪のタイヤ外径が異なると4WDシステムに負荷がかかります。ITCCが過熱して故障する前に、車輛側で4WDをカットして強制的に2WDにする安全制御が働きます。しかし、この状態を続けていると、ITCCの寿命を短くします。前後輪でタイヤサイズを変えても同じことが起こります。

２）ITCCの故障

ITCCに異常があり、それを知らせるために警告灯が点灯している・・・
あまりITCCの故障はきかないですが、あり得るお話です。

その他、ネコが遊んでいるときにリアデフで音がした件ですが、その関係は状況見えずわかりません。仮に何か異物が引っかかっていた場合は、余程の走行抵抗がないと警告が点くには至らないと思います。またはセンサー類をネコが壊したとか？ 

いずれにしても、空気圧をご確認いただき、それが原因でなければすぐに修理点検に持ち込んだ方がいいと思います。

長くなり失礼いたしました。