ニッサンの軽自動車販売は今後どうなるのでしょうか？

Question

三菱不祥事によるデイズの販売停止で、4月期の日産の軽販売が半減したそうですが、
一昔前に販売したモコと商用車系のクリッパーだけで”半分も”売っていることのほうが不思議に感じます。
4月の販売統計はモコ（MRワゴン）の生産終了に伴う安値で、モコの販売が伸びただけで、日産の中期的な軽販売は3分の1くらいになるのではないでしょうか？

そもそも、どうして日産はスズキの軽のOEM販売からNMKVでの共同開発に踏み切ったのでしょうか。
負け組同士で組むよりも（マツダのように）ハスラーなどを売っていたほうがよほど売れたのではないでしょうか？

Answer 1

以前読んだインタビュー記事で、日産としてはスズキからのOEM車を一台売っても1万円しか利益はない。
といっていました。
（販売店は別会社。日産本体の利益）
やはり、自社で開発してつくらないと厳しいのですね。

自社で一から作るのはリスクが高い。ゴーン会長もノーをだしました。
スズキは、日産と軽自動車を共同開発してもメリットは少ない。
ライバルを育ててしまうデメリットのほうが大きいです。
ダイハツも同じ。しかもトヨタグループ。
ホンダは他社と組まない。
ということで組んでくれるのは、負け組三菱だけだったのでしょう。

Answer 2

NMKV って、両社の連絡係のような感じで、具体的な開発にはかかわっていないように思えます。
http://nmkv.com/role/#indexBox01

まぁ、書いてあることを鵜呑みにしての話ですけどね。

ただ、資本金1000万円、従業員72名なんて言う会社が自動車の開発を行うのは非常に難しいでしょうね。
したがって、図面を書いたり、試験を行ったりなんて言うところは担当会社にまかせて、それぞれの会社のノウハウを引き出していいものを作るようにしていく・・・
そんな役割のようにも思えます。

担当していた三菱が、自分の責任で行う仕事で不正をおこなったので、三菱が叩かれる。


NMKV の管理責任と言う話はあるかもしれないけど、設立当社の約束事の話にもなりますしね。


ただ、こういう会社を作ってまで軽自動車の生産にかかわった理由は、NMKVのページに書いている通りでしょうね。
「リターンもリスクも大きい自社開発と、リターンもリスクも小さいOEM。
ジョイントベンチャー（JV）はいわばそのミドルレンジに位置する存在です。」

日産としては、カルロス・ゴーンの手腕で一頃のような危機は去ったものの、トヨタと争っていた頃の勢いもなく、全体的には地味な車ばかりになってしまったように思います。
スポーツカーのラインナップはトヨタに比べれば多いとは思いますけど、価格も高く販売台数は多くないはずです。

そこで目を付けたのが軽自動車への参入。

とりあえず鈴木と三菱からOEM供給を受けて販売してみたら、そこそこに好評。
トヨタでもそうですけど、長く付き合っているお客さんが「子供が乗るので軽自動車が欲しい」と言われた時に、断るのは精神的にも厳しかったはず。

より高い利益率を求める日産と、生産数を増やしてコストダウンをはかりたい三菱の思惑が一致したんじゃないかな？
負け組同志と書かれていますけど、業界の王者は負け犬は相手にしないでしょう。
ダイハツは絶対にありえないでしょうし、スズキだって吸収合併なら別ですけど、軽自動車の経験が無い日産と組むメリットが無いと思います。
手ごろなミニバンが欲しくて日産に軽自動車を供給していただけなのでは？


マツダは軽自動車を自社生産していたこともありますし、スズキとのつながりは深いと思います。付き合いは長いですからね。
その関係で、ひょっとしたら開発にも一部参加していたのかも。