前車は、先代フーガ250GTの前期型。同車はデザインがかなり気に入っており、新型が発表されても購入する気はなかったのだが、参考のために250GTに試乗
2010.4.18
- 総評
- 前車は、先代フーガ250GTの前期型。同車はデザインがかなり気に入っており、新型が発表されても購入する気はなかったのだが、参考のために250GTに試乗したところ、先代とはまるで違う洗練された走りにすっかり惹かれてしまい、しかもエコカー減税&補助金にツラれて結局購入。乗るにつれて愛着が増すクルマで、先代以上にお気に入りとなってしまった。
先代フーガで不満点だったオーディオの音質を何とかしたいという懸案事項も、念願だったBOSEを装着する事により満足のいくサウンドとなった。
目玉の7速ATだが、加速時は非常に滑らかで、しかも燃費向上に寄与しているようで、これが搭載されていなければ購入する事はなかった。しかし、低速時のショックが気になるというクレームが多いようだ。私は「こんなもんなのかな…」と、AT特有のクセだと思ってさほど気にしていなかったが、確かにDレンジで減速時(40㎞以下)にコン、コンとギアが落ちる時変速ショックがする(体が前後に振られるほど酷くはない)。
燃費も先代の時より1割程度向上しており、昔から燃費にシビアで、それでいて高級FRサルーンにこだわる私としては満足している。ハイブリッドの燃費は魅力的だが、エンジンが3.5(私なら2.5で充分)である事と、ガソリン車との価格差を考えると手が出ない…。
- 満足している点
- ①エンジンの馬力アップとATの7速化による洗練された走りと燃費向上。
②使えるECOモード。これにセットしても先代より加速が良い気がする。市街地はほとんどこれで走っている。STANDARDやSPORTモードはアクセルの吹け上がりが非常に良く、気持ちいい走りが体感できる。
③インテリアの質感が向上し、クラウンやレクサスをも凌ぐ出来栄え。作り込みの良さは日産車とは思えない。ダッシュボードのソフトな触感は今までにはなかったもの。
④ナビのHDD化と画面の高精細化。
⑤ミュージックボックスとUSBメモリーの再生機能が付いて音楽メニューが充実している。先代のCDチェンジャーならMP3のCDでかなり圧縮した音楽ファイルでも1200曲程度しか持ち込めなかったのだが、USB(64GBまで対応だが、私は32GBや16GBを使用)なら圧縮率が少なくても最大5000ファイルの曲数がコンパクトに持ち込めて便利。私ならミュージックボックスはアルバム、USBメモリー(MP3ファイル)はシングルヒットと使い分けている。結果CDはあまり聞かなくなったが。
⑥BOSEサウンドシステムの音質。ノーマルの音とはまるで違う。
⑦オプションのフロントエアロフォルムバンパーは迫力あるデザイン。
⑧私はもともとワインレッド系の色が好きなのだが、フーガには設定がない。しかし赤みのあるパールを光輝材に入れたガーネットブラックの車体色はなかなか魅惑的。
- 不満な点
- どうしても気に入らないのが何点かある。これさえ改善されれば完璧なクルマだけに、まさに画竜点睛を欠いていて残念だ。
①小物入れ類の削減と使い勝手の悪さ。ドアポケットは狭くなってA4サイズの書籍類が入らなくなってしまったし、リアのカップホルダーはタイプPやVIPなら良いのだが、標準車は先代と全く変わらず、センターアームレストの蓋を開けて使うタイプ。つまり肘をついた状態では使えない。「最高の日産」を謳うクルマでこれはないのでは?
②先代にあったスライド式フロントアームレストが廃止されて一般的なタイプになってしまった。それならばカップホルダーを移設してアームレストを前に出すべきではなかろうか。日産車のセダン全般にいえるのだが、フロントのカップホルダーはシフトレバーとアームレストの間にあり、ペットボトルを置いたらシフト操作の邪魔になってしまうし、アームレストが後退せざるを得ず、肘を置くにもしっくりこない位置である。
③助手席パワーシートの運転席操作スイッチが廃止され、いちいちシート側のスイッチで操作しなければならない事。後席に乗せる機会が多いクルマだけに、この点も配慮が足りない。
④左側プッシュスタートスイッチはステアリングに隠れてしまい、しかも慣例に反していて慣れるまで使いづらい。
⑤真冬に使えないフォレストエアコン。外気温が0℃前後でアロマとかの特有の機能が使えなくなってしまう。エアコンユニットの凍結防止のためとの事だが、ACをOFFにしてヒーターで使っている時にもアロマや揺らぎ風は使えてもいいのでは?
- デザイン
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- 走行性能
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- 乗り心地
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- 積載性
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- 燃費
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- 価格
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