三菱 デリカD:5 「スライドドアなSUV」のユーザーレビュー

skibum skibumさん

三菱 デリカD:5

グレード:D-プレミアム_7人乗り_4WD(AT_2.3) 2014年式

乗車形式:マイカー

評価

5

走行性能
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乗り心地
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燃費
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デザイン
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積載性
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価格
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スライドドアなSUV

2015.10.4

総評
【総評】
実力のあるクルマ。結果を出すクルマ。
ミニバンとしても、SUVとしても、経済車としても、趣味車としても。

「デリカ乗りはデリカを乗り継ぐ」
実利を求めるオーナーから絶大な信頼を得ているのは、伊達ではない。
正直なところ、ミニバンには一生乗らないつもりでいたが、意味のない子供じみたわだかまりだったと気づかされた。スゴイぞ、デリカ♪

チェーン規制時のタイヤ確認をする係員さんからも信頼を得ている、顔パス状態なデリカ。
前車ステーションワゴンではこんなことが無かったので、手抜きだなぁと思っていたら、連れのスバル車はきっちり停止させられていた。あれっ!?
これが一回だけではなく、高速道路だけでもなく、志賀高原の入り口でも、と度々経験すると、おぅデリカだからなのかぁ…、と合点。プロから信頼を得られているモデルであることは、乗ってみなきゃ気づかない。

移動価値 : 大人数・大荷物でも無敵感溢れる走破性
体感価値 : 頼りがいのある怒涛のトルク感、プレミアムサウンド
所有価値 : いじれる楽しさ、リーズナブルな維持費、プロからの信頼感

一年乗ってみて、D:5を超える新型モデルは少ないと実感している。
満足している点
【満足している点】
人も荷物も沢山積んで、とにかく良く走る気持ち良さ。
大人数で荷物満載時でも出足や加速が一人乗車と変わらない、動じない頼れるトルク感。
そして、その道がたとえ悪路であっても突き進み目的地まで届けてくれる走破性。
そのコストは軽油の安さで支えられているので、どこまでも行ける。

飽きることなく長く付き合えそう、15年は乗ろうと考えている。
ディーラーも長く使うことを「最長10年10万km特別保証延長」でサポートしてくれる。

細かいことだけど、最低地上高210mmに満足している。
そして、SUVタイヤが履けるミニバンのキャラクターにも満足♪
不満な点
【不満な点】
×××純正フロアマット(ベージュ色) : いまどきの軽自動車に負ける質感。本革シートパッケージ・木目調パッケージにマッチしない。現物を確認せず発注した自分自身のミスでもあるが、使用中のズレの発生は純正品とは思えない。でも価格は6万円超えと高価。まったく納得できないオプションパーツ。ダマされた感を感じてブランドの信頼を落とすほど。

△エンジンブレーキ : ディーゼルエンジンなので回転数が上げられず2速に落とせないことが、下りの山道にて度々起きる。ガソリンエンジンからの乗り換えであることが最大の要因。ディーゼルの使いこなしが身についていないだけとも言える。

×発売から年数が経っているので、雑誌で取り上げられることは少なくなっているし、記事での評価もあまり芳しくないポジション。SUVとミニバンとカテゴリも曖昧なため、ピックアップされていないこともある。そして実力を正しく理解して記事にしている評論家やジャーナリストは少ない。
最近だと、カートップ11月号最新ディーゼル1400kmツーリングの特集記事で、6車種の一台にD-Premium。デリカの変速機をCVTと誤認識のままで関心が低いコメントと記事。

まぁ、だからこのレビューを書いているんですが…。
デザイン

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走行性能

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納車から1年ほど経過して、四季全シーズンを使い、約15,000kmを走り、振り返りレビュー。

【走行性能】☆☆☆☆
トルク出力 : デリカのトルクは官能的。
出足の悪さはあまり気にならない、逆に発進の度に分厚いトルクの肉感的な快感の方を感じる。
一時停止ではきっちり止った方がその後の出足がいい。アクセルはベタ踏みよりも8割ぐらいで保持して回転数が上がってくるのを待った方が結果良く進む。右折時のスタートダッシュ、トルクがありすぎてタイヤが空転してしまうのを抑える方にアクセル操作が必要。
雪道を登る路面が厳しい状況でも低速から非常に使いやすいディーゼルエンジンの出力。
全身の肉体で感じる溢れるトルク感は、一年乗っても慣れることのない快感。

4WD駆動システム : 切換えが出来る機構が実に素晴らしい。燃費と駆動力の両立を高次元で実現している。トルクがあるので雨天時、2WDはセレクトしてはいけない。4WDオートでもズルッとする。最新のオンデマンド4WDと比べると反応は遅い。しかし、4WDロックを選択すればオールタイム4WD形式と同等の突破力のある頼れる駆動力。斜度45°も登っちゃうし…。
最低地上高210㎜のスペックも相まって、雪道走行はバツグンの安定感♪

ブレーキ性能 : あまり語られないけど、ブレーキが良く止まる。ペダルストロークもあり、操作性が高く扱いやすく、きちんと止まる。さらに効きのバランスが良いのか、真っ直ぐ止まる。コレ大事。
坂道発進時にブレーキを離しても3秒ほど保持するヒルスタートアシスト機能がサラっと搭載されている。いまどきのSUV風モデルだとこれ見よがしに機能を謳っているのに、シブいぞデリカ。

ヘッドライト : こちらもあまり語られないけど、標準ヘッドライトが明るく照射範囲も広く、夜間走行がラク♪ 街灯の無い山道走行をすることが多いが、道路脇の路肩が良く見えて、実用的なフォグランプとハイビーム。さらにアクティブコーナリングライトも効く。少しバブル時代の残り香も感じるが、実用性の高さからチャラい機能では決してなく、地に足の付いたSUV機能。
走行性能を下支えしている基本が押さえられている。
乗り心地

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【乗り心地】☆☆☆☆
ボディ剛性・サスペンションストローク : 乗り心地に直結するボディ剛性が抜群。ミニバンカテゴリでは最強でしょう。そのボディからしなやかでストロークの長い足回り。ストローク長もミニバンやステーションワゴンのカテゴリでは一番長いでしょう。
このボディ剛性と足回りからSUV並みの悪路走破に加えて、高速道路走行時のコーナリング安定に繋がっていると感じる。不安なロール感が無く、接地感が高い。コーナーイン側のサスペンションの伸びが効いている印象。結果、納得の乗り心地。
冬タイヤは18インチ標準サイズから16インチへインチダウンしている、乗り心地はいい。
なので、夏タイヤも16インチにして、BF Goodrich All-Terrain T/A KO2を履くつもり。

シート : 真面目な造り。しっかり感が高く疲労低減と、乗り心地向上に貢献している印象。
しっかり構造で重い分、シートアレンジ時の操作性は低下する。特に跳ね上げて持ち上げる3列目では重量感を実感する。でも底付き感のあるスカスカなシートより、しっかりヘタらないシートの方が好み。長期間の耐久性に期待している。

静粛性・振動 : ディーゼルエンジンの音はするので静粛性が高いとは言えない、でも振動は少ない。
音に関してプレミアムサウンドシステムが非常に貢献しているので、不満を抱かない実情。音量を上げてもビビらないボディやインナーモール・窓ガラスの取付剛性の高さが気に入っている。

純正ナビMMCS : ナビの操作性や案内にこれといった特徴はないが、目くじらを立てるほど不愉快な思いもしない。普通に使えている。
純正じゃないと利用できないお気に入りの機能。①フロントカメラ・サイドカメラ・バックカメラが非常に役立っている。ボンネットのきのこミラーも不要になりすっきりルックスで安全・便利 ②プレミアムサウンドシステム。惚れている。聴き続けたい欲求を満たすためにサブバッテリーシステムを追加するほど。音に満たされると、映像も愉しみたくなってフリップダウンモニターの追加を目論んでいる。 ③USB電源やAC100Vもサブバッテリーシステムで動作するので、モバイル端末の充電に便利。 
積載性

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【積載性】☆☆☆☆☆
乗車人数 : 車検証上は7名ですが実質は、荷物のあるゲレンデエクスプレス状態では5名。荷物が無ければ6名。車検証5名になっているステーションワゴンやSUVの実質4名よりも多く乗れるのは満足。
乗った大人6名がゆったりと長距離移動できる快適性にも満足。

乗降性 : スライドドアの開口部の大きさは乗降性がいい。ボディ脇のスペースも少なくて済むので、SUVよりも乗降性は高い。区画整理されていないところに駐車することがあるので、助かっている。
SUV並みの最低地上高を確保しながら、電動サイドステップのオプションがあるので、乗降性も両立。スキが無い。

荷物の積載性 : 室内高が高いので、今までヨコで積んでいたバッグがタテに積める。
室内に搭載されている沢山のフックで広い空間でもしっかり固定できる。
座席・搭乗人数の柔軟性の高さに比例して、積載量の柔軟性も高い。
荷物を積むならステーションワゴンだと認識していたが、デリカの使い勝手は侮れない。
燃費

-

【燃費】☆☆☆☆
ディーゼルやめられないっ♪
前車ハイオクのフルタイム4WDとの比較で、ゲレンデエクスプレスとなる期間の燃料代が半額になった♪ 個人的にかなり嬉しい。
日々の給油でも最近は40L入れて3000円台。ハイオクの時は6000円ほどだったから、毎回給油の度に“安いなぁ”と実感している。

滑り仲間の四駆車複数台で同一ルートにてゲレンデを往復すると、燃費数値では負けるけど、燃料代ではだいたい勝っちゃうんだなぁ…。大抵、驚かれるので実力が知られていなんだと思う。
ハイオクのクアトロや4マチックにコストで負けることは無いですね、走行性能の差が出るのは130km/h以上の高速走行ぐらいで実用域では引けを取らない。レギュラーのスバル車にも負けないなぁ…。

ゲレンデエクスプレスの交通費(高速・燃料)として負けるのは、軽四駆とハイブリッド四駆ぐらい。
軽自動車の高速代の違いまでは払拭できない。でも軽だと無給油往復不可。不慣れな土地でガソリンスタンドを見つけるのは、時間のロスとフラストレーションが溜まる。乗車人数が快適なのは2名まで。
ハイブリッドのオンデマンド四駆機構、パウダー狙いで悪天候の中へ突っ込んで行くにはちょいと不安。
まだ同行経験は無いけどマツダのディーゼルにも交通費では負けると思う。

でもね、乗車人数を考慮して一人当たりの交通費となると、デリカの5名が効いてくる、2割も低下。
仮に高速・燃料の交通費が1万円だと、デリカ5名乗車で一人2,000円。
4名乗車でデリカに勝つには、燃料代の差額だけで8000円以下に抑えるのは厳しい。
軽の2名乗車だと、いくら高速代が安くても4000円で同じルートを往復できない。

同一ルート往復の具体的な実績値
 ヴェゼル(4名) : 6100円(高速3480+レギュラー2620)
 デリカD:5(5名) : 6260円(高速3480+軽油2780)

 軽四駆(2名) : 5910円(高速3210円+レギュラー2700円・2回給油)
 デリカD:5(5名): 7040円(高速3940円+軽油3100円)

3列シートのディーゼル4WD車の燃費カタログスペック
ハイエース(10.4km/L)・キャラバン(11.4km/L)の商用車
パジェロ(10.4km/L)・X5(11.0km/L)・プラド(11.2km/L)・GLクラス(11.4km/L)のSUV
デリカD:5(13.6km/L⇒改訂13.0km/L)のミニバンは、かなり優秀。

実質的な交通費コストと、悪条件走破と輸送量のパフォーマンス、いわゆるコスパがなにげにスンゴイんですよ、実は。

燃費数値は四季で結構変化する。
夏 : 9km/L前後
春・秋 : 10km/L前後
冬 : 11km/L前後 高速走行で12km/L

短期コストである燃費に加えて長期スパンで眺めると、車両入手の“コスト”が「ディーゼルは高い」と言われる。でも、ハイブリッドもガソリン仕様との差額は同じくらい高い。さらに耐用年数でハイブリッドは「7年の壁」電池交換時期に手放す。
ディーゼルは20年の耐用実績がある。短期も長期も抜かりがないことは乗ってみなきゃ分からなかった。
価格

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故障経験
【故障経験】
まぁ、まだ1年なのでありません、快調です。

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