ミニ MINI Crossover 「MINIの良さが活きる走り」のユーザーレビュー

MINIの良さが活きる走り

2021.6.21

総評

COOPER S Eが搭載するPHEVも中々面白い存在だが、痛快な走りを重視するならやはりディーゼルのほうが乗っていて愉しい。

満足している点

何はともあれ、骨太なスタイリング。
先代・R60よりもカントリーマン（※日本以外の名称）らしさがある。
（とはいえ、クラブマンもいいかもなぁ～と思う今日この頃）

2.0L・直4ターボディーゼルがもたらす余裕のある走り。
ハッキリ言ってS Dでなくとも十分すぎる。

コンパクトなボディからは想像出来ないほど広い室内。
それでいて、適度な囲まれ感（守られている感）もある。



BMWクオリティの設えの良さとBMCのエッセンスを踏襲している内外装。
2021モデルから有機ELディスプレイを用いたスピードとタコが採用され、一気に近未来感が上がってしまった点は賛否両論かもしれないが、「これが新世代のMINIなんだ」と割り切れば、これはこれで良く見えてくるのだから不思議。

いい店舗に当たっただけかもしれないが、買えないとわかっている人に対しても親切（コレ凄く大事）。

不満な点

シフト操作に慣れるまで、若干時間を要する。
日本車と微妙に違うタッチなので、ついボタンを押し間違えそうになる（笑

外にいるときのエンジンノイズがややガサツ。
室内にいるときの遮音性が非常に高いだけに、惜しすぎるポイント。

アイドリングストップは要らない。邪魔。

プライスタグが若干強気。

COOPER S DがALL4のみの設定。

デザイン

5

結構好み。

バッキンガム以外は「ALL 4」「JCW」など複数のトリムを選択可能なのが好印象で、ホイールのデザイン、シートマテリアルなどが自由に組み合わせられる。

走行性能

5

前回乗ったCOOPER S Eとは違ったダッシュ力は流石低速トルクの太いディーゼルならでは。
鼻先が軽量なことも大きいのだろう。
世界中が電動化に舵を切りつつある中、これはこれで貴重な存在。
乗れば乗るほど味が出ると思う。

乗り心地

4

COOPERとはいえ、COOPER Sと比べるとややマイルドな印象を受けた。

不快な印象殆どなし！

積載性

4

意外とイケる

燃費

3

1時間程度の走行じゃまるで未知数だが、結構いいという話を耳にする。

価格

3

まだまだ全体的に強気の設定。

つい最近バッキンガムが復活したが、400万円弱のプライスタグは日本向けキャプチャーや2008より約100万円も高い。
キャプチャーのdCiが350万円前後で追加されたらかなりの脅威になってしまうのでは、と心配でならない。

とはいえ、MINIディーゼルのランニングコストの高さは魅力的だし、仏車より数年後の残価は高いので、長い目で見ると案外お得なのかも。

故障経験