ミニ MINI Crossover 「物は言いよう」のユーザーレビュー

物は言いよう

2017.5.29

総評

気に入っている方には申し訳無いが、私にとっては評価が難しい車。

試乗は当地の外車ディーラー特有のものなのか、好きに乗り回してきてくださいねというスタンス。
これはいつも通る道を走れたりするので非常に有難いことではあるのだが、今回ばかりはスタッフの同乗があればと思った。
というのも、この車どこか異常があるのでは？とすら感じたからだ。
それはステアリングを切った後の振り戻しや直進する際に一々路面に足を取られフラフラと落ち着かない挙動があまりにドイツ車のイメージからかけ離れていた。
お陰で15分足らずの試乗でお腹いっぱい、同乗者からもブーイング。

知人の紹介で行ったため、余計なことは何一つ言わなかったが、一人で行っていたら店側に確実に文句を言ってしまうレベルだった。

いや、でもこれは雰囲気を楽しむ車なんだろう。車高の高いファニーなコンパクトカー。
ユラユラ揺れたほうがそれっぽいじゃないか。
あのチープな内装も“オシャレ”なのかもしれない。
街中を登山者のような格好をして歩く連中が“オシャレ”と言われるのと似ているかも知れない。
いわば物は言いようである。

そう、費用対効果を考え性能を追い求めるのではなく、いわゆるユルさを楽しんでしまう余裕を持ち合わせた、真の金持ち用の車かも知れない…ということにしておこう。
間違っても自分は買わないし、人にも勧めないが、これが良いって人だっている。そこが多様性に富んだ人間であり、市場の面白さなのだ。
皆んなが同じ車乗っちゃ楽しくないじゃないか。

満足している点

・ツラ構え。

不満な点

・走行性能
ディーゼルはパワー不足で音がうるさい。
ステアリングを切った後の振り戻しも酷いしとにかく真っ直ぐ走ることが疲れる車。

・乗り心地
いつも使用するテストコースにて路面が大きく波打ったところがあるのだが、少し速めの速度で通過すると乗員全員の体が浮くほど跳ねた。
参考までに、同じSUVであるマツダCX3やVWティグアンは何事もなかったかのようにやり過ごした。
以前トヨタのオーリスで同じ場所を走った際は底付きを起こしたが、さすがにそれは確認されなかった。

・インテリアの質感
コストダウンが手に触れて、目に見てわかる。スズキの軽自動車にこういうのあるよねという感じ。
スピードメーターはとってつけたような物。
メーター周りのいろんな色の照明は頂けない。
シートの前後調整をしようとレバーに触れた瞬間ガッカリ、そこには軽自動車のごときひんやりと冷たい軽いレバーが待っていた。

デザイン

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走行性能

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乗り心地

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積載性

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燃費

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価格

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故障経験