ミニ MINI Cooper 「新しい感覚で楽しませてくれる」の専門家レビュー ※掲載内容は執筆日時点の情報です。

工藤 貴宏
工藤 貴宏(著者の記事一覧
自動車ジャーナリスト
評価

4

デザイン
3
走行性能
4
乗り心地
3
積載性
2
燃費
4
価格
2

新しい感覚で楽しませてくれる

2024.10.28

年式
2024年3月〜モデル
総評
もはやファッションアイテム。実用性よりもオシャレさとか楽しさを求めて買うクルマといっていいでしょう。とはいえ、走りがおろそかと言えばまったくそんなことはありません。運転好きでも納得の1台。ちなみにEVとガソリンが展開される新型は、パッと見たところ車体は同じように見えますが、中身はプラットフォームからしてEVとガソリンでは別設計。Aピラーの角度なんかも違うから面白いですね。
満足している点
MINIってオシャレですよね。でも、それってクルマを選ぶ際に大事なことじゃないでしょうかね。インテリアは丸いセンターディスプレイを採用するなど、オールドミニ(丸形のセンターメーターが特徴だった)のアイコンをしっかりと受け継いでいるのが面白い。あと、EVで走行モードを「ゴーカート」にすると加速する際の音の演出も面白い。疑似的な排気音やエンジン音ではなく、まるでゲームの効果音みたいで楽しすぎる。
不満な点
乗り心地は期待しないほうがいいでしょう。かつてに比べるとマイルドになりましたが。あと、値段は安くないですね。「ブランド品ってそういうもの」という話もあるとは思いますが。
デザイン

3

新型はずいぶんとモダンになりましたが、ひと目でミニだとわかるテイストでまとめているのはさすが。とはいえ、これまでミニに乗っていた人でも好みが分かれるかもしれませんね。ちなみにタイヤの周りに黒い樹脂部品があって、握るタイプのドアハンドルを組み合わせるのがガソリン車。EVはタイヤの周りがスッキリしていて、ドアハンドルは「フラップタイプ」と呼ばれる板状です。
走行性能

4

ガソリンもEVもよく走ります。が、個人的にはEVが好き。滑らかでスムーズで力強いからです。ガソリンは3気筒と4気筒があります。オイシイ乗り味を求めるのであれば後者がいいですね。力があるだけでなくエンジンがスムーズで上質です。
乗り心地

3

このクラスの中でもすごくいい……というわけではありません。が、かつてのミニに比べるとマイルドになって快適性も上がっていますのでご安心を。
積載性

2

これは期待しないほうがいいでしょう。はっきりいって、このクラスとしても広くありません。とはいえ、日常生活では全く問題ないし、2人での移動なら後席を倒せばキャンプにも行けるほど荷物をたくさん積めますからご心配なく。
燃費

4

ガソリン車でも”いい”んです。昨今のBMWは効率を求めたおかげで燃費番長といってもいいほど燃費がいい。MINIにもしっかりその情熱が注がれています。ただ、燃料代を気にするのであればEVを買って自宅充電すれば走行コストはかなり抑えられます。EVは車両価格が高いですけどね。
価格

2

普通のコンパクトカーと比べるのはやめておきましょう。「MINIはMINIという唯一無二の存在」なので、ライバルと比べるとかそういう話ではないのです。……と考えるといいのでは?
工藤 貴宏
工藤 貴宏
自動車ジャーナリスト
1976年生まれ。クルマ好きが高じ、大学在学中に自動車雑誌の編集部でアルバイトしたことをきっかけに、そのまま就職。そして編集プロダクションを経てフリーランスの自動車ライターに。日々新車を試乗し、日夜レポートを書く日々も気がつけば10年以上。そろそろ、家族に内緒でスポーツカーを買う癖はなんとかしないと。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員日本自動車ジャーナリスト協会会員
ミニ MINI Cooper 新型・現行モデル

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