メルセデス・ベンツ Sクラス のみんなの質問

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高張力鋼の課題ってなんですか?
車の高張力鋼の割合がそれほど多くないのは、発展段階だからですか?それとも、意図的にですか?教えてください。

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ベストアンサーに選ばれた回答

高張力鋼板は、引っ張り強度が高いので、板厚を薄くして、同じ衝突強度を得る為に使われます。
軽量化の為に使われるのです。

高張力鋼板の使用割合は今では非常に高いと思います。
軟鋼は最低限しか使われてない車種も多いです。

確かに現行マーチとか新興国での鉄仕入を考えて特別に使用割合の少ない車も有りますが。

ゴルフ7は8割が高張力鋼板か超高張力鋼板ですしね。


コスト面では、重量単価は上がりますが、使用材料は減るのであまり変わりません。
しかし、デメリットは加工の難しさです。

引っ張り強度が高いと言うことは、大きな力が掛かっても変形したままでなく、もとに戻ろうとする力が強い、と言うことです。

なのでプレス機でボディ成形しても元に戻ろうとするので、あまり細かな成形しにくいのです。

あと、板厚を薄くするので、高周波音が発生します。
ピアノ線をはじいたみたいに、キーーーンと高音を発生しやすい。

それから、剛性感は普通鋼材より劣ります。
剛性感は、振動の減衰や重量とも関係するので、軽量な高張力鋼板では減衰性能が低いのです。

いつまでもボディが振動してたら安っぽいですよね。
人間の剛性感に関する感受性は非常に高いので、機械で計測出来ない違いも感じてしまいますし。

同じ強度(剛性)のボディを高張力鋼板多用して作っても、剛性感が劣ることになるのです。

もちろん、同じ重量の高張力鋼板を使って、単純に普通鋼から置き換えれば剛性感も上がりますが、それでは意味が無いので。


マツダ車も日本車では使用割合が高いですが、ゴルフもマツダ車もバルクヘッド周りやフロント、リヤのタワー周りはわざと軟鋼か低めの高張力鋼板を使って板厚を出してます。
剛性感を重視して、わざと板厚重視してるのです。

成形性の悪さは加熱成形とかでかなり進んでますし、加工しやすい超高張力鋼板もどんどん出てますが、剛性感の部分が課題ではないでしょうか。

どうしても重量や厚みが必要な部位があるので。

最新のベンツは厚みと軽量化にたいして、フロント周りとかごっそりとアルミ材を使ってますね。
まあ、Sクラスとか足回りが重すぎるのか、あまり剛性感は向上してないですけど、軽くなってるので成功、って感じかもしれませんね。

質問者からのお礼コメント

2014.11.2 14:22

丁寧にありがとうございます。
加工性上がれば、もっと使えそうですね。

その他の回答 (1件)

  • 価格を度外視して作れる超高額な車両
    やレーシングマシンなどの一部例外を
    除き、一般レベルの市販車両にハイテ
    ン鋼の使用部位が限定される要因はほ
    ぼ100%コストで、また全てのパネル
    がハイテン鋼である必要も無いからで
    す・・・

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