メルセデス・ベンツ EQB 「EVでは珍しい3列シート」の専門家レビュー ※掲載内容は執筆日時点の情報です。

工藤 貴宏
工藤 貴宏(著者の記事一覧
自動車ジャーナリスト
評価

4

デザイン
3
走行性能
4
乗り心地
5
積載性
5
燃費
4
価格
2

EVでは珍しい3列シート

2024.8.26

年式
2022年7月〜モデル
総評
ひとことでいえば「GLB」の電気自動車バージョン。ボディ自体は共用で、パワートレインをモーター化したほかスタイリングは前後デザインなどで差別化しています。全長4.7mほどで3列シーターのSUVの電気自動車が欲しいとなったら、日本ではこのクルマしか選択肢がありませんね。そういう意味では、独自の魅力を持つモデルと言えるでしょう。
満足している点
全長4.7m級のボディで3列としたパッケージング。加えて電気自動車という独自のポジションがいいですね。あと、乗り心地はかなり自慢できるポイントです。
不満な点
「3列目に座れる人の身長が165cmまでに限られているなんて……!」と思う人もいるかもしれません。が、「そこまで求めるならもっと大きな車体の大きなモデルを買えばいいでしょ!」という話。このクルマは全長約4.7mしかないSUVなのに3列シートを備えていることが長所なのです。……って、ぜんぜん不満になっていませんね。
デザイン

3

グリルレスとした「EQシリーズ」の顔つきって、もしかするとけっこう好みが分かれるかもしれませんね。かつては「見るからに電気自動車だとわかるほうがいい」とされていましたが、最近では「ガソリン車と同じでいいのでは?別に電気自動車をアピールする必要なんてないのでは?」という考え方にシフトしてきたような気がします。どっちが正解なんて言うことはなく、好み次第ですけどね。
走行性能

4

システム出力190psの「EQB 250+」と同292psの「EQB 350 4MATIC」では走りのキャラクターが全然違います。前者はスムーズな加速感で高効率(=航続距離が長い)、後者はグイグイ加速する電気自動車らしい刺激を持った加速感という感じ。電気自動車らしい走りが特徴的なのは後者ですが、普通に使うなら前者で十分。
乗り心地

5

これがまたいいんですよ。さすがメルセデスという感じ。路面の凹凸をしっかりとサスペンションが吸収し、車体の揺れが少なく、乗員は快適そのもの。素晴らしいですね。
積載性

5

3列目を起こした状態では結構狭いですが、3列目を倒して“2列シーター”状態にすると、全長4.7m級のモデルとは思えないほどの荷室奥行きを実現。そう考えると、実は荷室自慢です。
燃費

4

1充電での航続距離は「EQB 250+」が557kmで「EQB 350 4MATIC」は467km。前者はこのクラスの電気自動車としては長く走れるタイプで、後者は「普通」といったところ。好みに合わせて選べばいいのではないでしょうか。
価格

2

「EQB 250+」が811万円で「EQB 350 4MATIC」が899万円。はっきりいって安くはありません。いっぽうで性能差を考えると、意外にも両グレードの価格差が少ないと思えるのは気のせいでしょうか?
工藤 貴宏
工藤 貴宏
自動車ジャーナリスト
1976年生まれ。クルマ好きが高じ、大学在学中に自動車雑誌の編集部でアルバイトしたことをきっかけに、そのまま就職。そして編集プロダクションを経てフリーランスの自動車ライターに。日々新車を試乗し、日夜レポートを書く日々も気がつけば10年以上。そろそろ、家族に内緒でスポーツカーを買う癖はなんとかしないと。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員日本自動車ジャーナリスト協会会員
メルセデス・ベンツ EQB 新型・現行モデル

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