マクラーレン P1 のみんなの質問

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BMW E60に日本車のホイールを履かせたいのでPCD変換スペーサー購入予定なんですがBMWの車体側の溝やら何やらでいろいろ書いてあり良くわかりません。

実際にE60で変換スペーサーをつけてPCD114.3のホイールを履かせてる方いらっしゃいますか?
居たらどの様なものを購入したのか教えて頂きたいです。

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ベストアンサーに選ばれた回答

PCD変換スペーサーの是非は後にして、まずは装着できるPCD変換スペーサーのスペックをご紹介しておきます。なお、取り付ける国産ホイールのスペックが記載されていないため、「PCD114.3×5H」、「センターボア73.1mm」であると仮定して記載します。なので、装着ホイールがこれと異なる場合には寸法をご自身で変更して当てはめてみてください。わからない場合は追加でご質問いただければお答えします。PCD変換スペーサーへのホイールを固定する方法には「A ナット固定式」と「B ボルト固定式」の2パターンあります。★印のある部分がAとBの異なる点です。

■ A ナット固定式

スペーサー本体から突き出したハブボルトにホイールを固定するタイプ
→ 市販のワイドトレッドスペーサーと同じ見た目のもの

<スペーサーをハブに固定する方法>
ボルトパターン:PCD120×5H(M14穴)
固定方法:M14×P1.5 ボルト固定式
センターボア(スペーサーのハブ穴内径) 72.6mm
スペーサーの厚み:15mm以上任意

<スペーサーにホイールを固定する方法>
ボルトパターン:PCD114.3×5H (M12×P1.5ボルト突き出し)★
固定方法:M12×P1.5 ナット固定式★
スペーサーのホイール取付面のセンターハブ径 73.0mm

<スペーサーの厚み>
15mm以上必要★

■ B ボルト固定式

スペーサーにボルトでホイールを固定するタイプ
→ スペーサー本体にはボルトが存在しない形状

<スペーサーをハブに固定する方法>
ボルトパターン:PCD120×5H(M14穴)
固定方法:M14×P1.5 ボルト固定式
センターボア(スペーサーのハブ穴内径) 72.6mm
スペーサーの厚み:15mm以上任意

<スペーサーにホイールを固定する方法>
ボルトパターン:PCD114.3×5H(M12×P1.5のネジ切り穴あり)★
固定方法:M12×P1.5 ボルト固定式★
スペーサーのホイール取付面のセンターハブ径 73.0mm

<スペーサーの厚み>
30mm以上に設定★
→ ホイールを固定するボルト首下が約30mm程度スペーサー内にネジ込まれるため

この情報だけで正確にご理解いただければよいのですが、よくわからないと思いますので以下もご参照ください。

■ センターハブ径について

車体側のハブの中心に小さな丸い出っ張りがありますが、これが「センターハブ」です。E60の場合はそのセンターハブ径(直径)72.5mmの凸となっています。純正ホイールの裏側には内径72.6mmのハブ穴(凹)が開いており、この凸凹が噛み合うことでホイールセンターを合わせるだけでなく、路面の衝撃からハブボルトの折損を防ぐストッパーとなるように設計されています。BMWの場合は社外ホイールでもBMW専用のものが多く、センターボア(ハブ穴内径)72.6mmのものが多いですが、日本の社外ホイールのセンターボアは73.1mmのものが多いので、PCD変換スペーサーの設定に注意が必要です。以下、ホイールのセンターボアが73.1mmの場合の設定例で、AとDの間にスペーサーを挟み込むので、AとBが噛み合いCとDが噛み合う形になります。

<PCD変換スペーサーのハブ径>
A)車体側センターハブ径=72.5mmの凸
B)スペーサー本体の車体側ハブ穴内径=72.6mmの凹
C)スペーサー本体のホイール側ハブ径=73.0mmの凸
D)ホイール側センターボア=73.1mmの凹

■ ホイール固定方式について

まず、BMWはボルトを使ってハブにホイールを固定します。使用するボルトサイズは「M14×P1.5」というものです。ボルトの首下の長さは30mm程度あります。
一方、国産車はハブから突き出たハブボルトにナットを使ってホイールを固定する方法です。ナットサイズは「M12×P1.5(日産/スバル/スズキはP1.25)」となっています。
ここで登場する「M14」というのはボルト径=ボルトの太さが14mmということで、「P1.5」というのはボルトピッチ(溝の間隔)が1.5mmということです。M12とM14ではホイールのボルト穴の大きさも異なりますので、仮にPCDが同じでも、ボルト径が異なると装着できません。

従って、PCD変換スペーサー本体をハブに取り付けるには、PCD120×5HでM14用の穴の空いたスペーサーに、M14×P1.5サイズのボルトを使って固定します。また、そのスペーサーにホイールを固定するためには、スペーサー本体からM12×P1.5(日産/スバル/スズキはP1.25)のボルトがPCD114.3×5H仕様で突き出したスペーサーとなるわけです。そこにホイールをナットで固定するため、これを「A ナット固定式」と表しています。

また、ホイールをボルトで固定しても構いません。但し、ボルトの首下が30mm程度あるので、スペーサーの厚みが30mm程度必要になります。これを「B ボルト固定式」で表しています。

ここまでの説明で、PCD変換スペーサーのメカニカルなマッチングはご理解いただけると思います。しかしながら、スペーサーにはクリアしなければならない問題が他にもあります。是非、以下もお読みください。

■ ハブ剛性の問題

車体のハブは鋼鉄製でその強靭な台座で支えられたボルトでホイールを固定します。一方、PCD変換スペーサーやワイトレは、鍛造とはいえアルミ合金類でつくられています。その柔らかい台座でボルトを支えることになりますので、どうしても剛性が劣るのです。但し、上記に出た「A ナット固定式」と「B ボルト固定式」では「B」の方がはるかに高い剛性を保てます。理由は「B」の方がスペーサーの奥までボルトをネジ込むことができるからです。
E60は重量もパワーもある車両なので、基本的にはワイトレやPCD変換スペーサーは厳禁の車両です。フロントはブレーキで強い回転圧力を受けますので駆動方式によらず装着は厳しいです。リアは後輪駆動車ではブレーキとは逆方向の強い圧力を柔らかいアルミ台座で受け止めなければなりません。従って、ハイパワー後輪駆動車は基本的にワイトレやPCD変換スペーサーは危険とされています。

■ サスペンション・ジオメトリの問題

スペーサーを装着するとホイールのインセットが小さくなります。欧州車ではインセットを「ET」で表します。リム幅の中心位置にハブ取付面がある状態がゼロセット(=インセット0mm)、例えばインセット40mmというのは、リム幅の中心位置から40mm外側にハブ取付面がある状態です。これをインセット20mmにすると、ホイール全体が20mm外側に移動します。つまり、20mmスペーサーを挟んだ状態と同じで20mmのツラ出しとなります。しかしながら、純正ホイールのインセットを基準にサスペンションは設計されており、このように大幅にインセットを縮小することは、サスペンション剛性の低下やジオメトリの悪化となります。特にフロントは顕著で、インセットは変更しても純正値から10mm減あたりまでが許容範囲となります。E60の場合は、純正でET15~20mmという現代のクルマとしてはかなり小さい値です。いじるにしてもこれ以上小さくしないほうが賢明です。ツラ出しをする場合には、インセットをあまり減らさずに、リム幅を広げてツラを出す方法が正規のやり方となります。

装着される国産ホイールのインセットはいくつでしょうか? そのホイールのインセットが35mm以上であれば、15mm厚のPCD変換スペーサー装着で実質インセットは20mmとなります。なので、ジオメトリに関しては純正と同値で問題は起こりません。しかし、先に説明した剛性の弱さの問題がありますので、いずれにしても装着は厳しいと判断します。

■ ルックスの問題

純正でインセット20mmのホイールだというのに、スペーサーを挟むことでインセット35mm以上のホイールを選ばなければならないことです。インセット20mmのような値の小さいホイールというのは、ディープリムやコンケーブといった中心部分が大きく窪んだデザインが選べるのです。最近はインセットの大きいホイールが多く、こうしたホリの深いデザインが選べなくなっているのでE60は実に恵まれているのです。それをわざわざ分厚いスペーサーを挟んでしまうのは、実に勿体ないと思うのです。

■ E60には沢山の選択肢がある

ホイールデザインによりますが、スペーサーが見えてしまうのは見栄えが悪いです。また、BMWは足回りが売りのブランドですが、そのデリケートな足回りにPCD変換スペーサーを入れるということが邪道な行為とみなされます。しかも、BMWには、BMW専用にデザインされた沢山の社外ホイールが存在するので、わざわざPCD変換スペーサーを入れてまで国産ホイールを履かせるということは、あまり理解されないと思います。PCD変換スペーサーの危険性も含め、おすすめできないパーツとなります。

長くなってしまい失礼いたしました。
上記は、一般的な議論も入っていますので、お気に召さない内容も含まれているかもしれません。不明な点がございましたら、追加でご質問いただければ幸いです。

回答の画像

質問者からのお礼コメント

2017.1.23 15:15

詳しい回答ありがとうございました

その他の回答 (1件)

  • E60の標準ホイールのオフセットは20mmです。
    20mm+スペーサー厚以上のオフセット値のホイールであれば、履く事はできます。
    変換スペーサーを使う場合、ホイールのセンター出しが大変です。
    センターがズレるとタイヤの回転が変芯してしまいますから、走行へ影響します。
    装着にかかる費用を考えると、日本車のホイールを流用するよりもBMW用のホイールを履いた方が安く安全かと思います。
    ランフラットタイヤを履く場合は、日本車のホイールはリム形状が合いません。
    ラジアルタイヤを履く場合は、スペアタイヤかタイヤリペアキットを搭載する必要があります。(タイヤパンク検出機能もOFFにする必要があります。)

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