マツダ フレアワゴン 「使い勝手のよさが光るスーパーハイトワゴン」の専門家レビュー ※掲載内容は執筆日時点の情報です。

一条 孝
一条 孝(著者の記事一覧
自動車ジャーナリスト
評価

4

デザイン
3
走行性能
3
乗り心地
4
積載性
4
燃費
4
価格
4

使い勝手のよさが光るスーパーハイトワゴン

2023.1.19

年式
2018年2月〜モデル
総評
デザイン的に派手さはないものの、スーツケースをモチーフとした内外装デザインはカジュアルで好感の持てる仕上がり。マイルドハイブリッドシステムは日常使うシーンでスムーズな走りに貢献し、クラストップレベルの経済性も得られる。内容は「スペーシア」と同じなので、条件のいいほうを選びたい。
満足している点
NAエンジンでも軽快な走りが得られ、普段使いでも経済的。マイルドハイブリッドシステムはアイドリングストップ時からもスタートでもスムーズでクリープ走行も可能なのがいい。使い勝手にすぐれ、広さの感じられるパッケージングはスーパーハイトワゴンならでは。
不満な点
OEMモデルとは言え、エンブレムの付け替えだけではなく、エクステリアやインテリアにマツダ独自の個性を演出してもいいのではないか。走りのモデルならば足まわりにも違いを見せてほしい。
デザイン

3

スズキスペーシアのOEMモデル。現行モデルは2017年12月にデビューし、2021年12月にマイナーチェンジを受けている。フロントグリルを一新したほか、ボディカラーにライトブロンズメタリックおよび2トーン(ホワイトルーフ)、インディゴブルーメタリック2を追加。エンブレムの違い以外はスペーシアと共通のデザインだ。
走行性能

3

走行性能はスペーシアに準じており、カスタムスタイルにはターボも設定されているが、標準仕様はNAエンジンのみ。マイルドハイブリッドは加速時にエンジンをアシストし、さらにパワーモードを活用することで上り勾配や高速道路への流入の際に有効だが、動力性能が激変するような性能は持ち合わせていない。見た目には重そうなボディでも、タウンユースでは軽快な走りが確かめられる。
乗り心地

4

ボディは軽量でありながらしっかりとした剛性感があり、タウンユースでは穏やかな乗り心地が得られる。室内空間は広く、高さに余裕があるので前席でもゆったり。後席はスライド&リクライニングが可能で、足元の広さも十分過ぎるほど。
積載性

4

リヤゲートの開口部がワイドでラゲッジフロアが低いおかげで荷物の積み込みがしやすい。後席を後端までスライドさせるとさすがに奥行きは少ないものの、荷物の量に応じて後席を前にスライドさせることも出来る。リヤシートの格納はワンアクションで可能なので、使い勝手はとてもいい。
燃費

4

ターボがWLTCモード19.2〜19.8km/Lと20km/Lの大台に近く、実際に走らせても20km/Lに迫る経済性を発揮。NAエンジンはさらによく、状況によっては20km/Lを超える経済性も得られる。スペックではライバルにリードされる面もあるが、スーパーハイトワゴンでこれだけの数値が得られれば納得はいく。
価格

4

NAエンジンの上級グレードとなる「ハイブリッドXS」でも153万円台。ACCや車線逸脱抑制機能はオプションとなるが、ひととおりの安全装備や快適装備は充実。タントやNボックスといったライバルと比べてもリーズナブルで、価格に対する内容の充実度では「スペーシア」とともに一歩リードか? 
一条 孝
一条 孝
自動車ジャーナリスト
自動車専門誌の編集&ライターとして活動後、自動車ジャーナリストとして専門誌やWeb、タブロイド紙などに寄稿。運転する楽しさを追求するとともに、環境性能やパッケージングにもこだわりを持つ。これまで保有した車の大半はFRレイアウトのマニュアル車。日本自動車ジャーナリスト協会会員
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