マツダ デミオ 「このクラスでMTを選択出来る数少ない車種...」のユーザーレビュー

このクラスでMTを選択出来る数少ない車種...

2004.11.3

総評

このクラスでMTを選択出来る数少ない車種であったこと、走りの基本性能が高かったことが、最終的にデミオを選択することに繋がりました。
このクラスの車ですから、始めから豪華な内装は期待出来ませんし、そのことが選択基準にはなりませんでした。
エンジンが非力なこのクラスの車こそMTにするべきと某車番組の方が言われていましたが、まさにそのとおりだと思います。始めは昨今の日本車のMT事情を考えて、固執せず、いい加減ATで我慢しようとあきらめていましたが、フィット(1.3CVT)、デミオ(1.3AT)の試乗をして「だめだ！ATでは我慢出来ない！」と思い直しました。試乗車が余りにも期待を裏切ったこともありエンジンも1.5にしてしまいました。（フィットはCVTと組み合わせる事を前提としたエンジンですから、MCでおまけ程度にMTを付けて来ましたが、ミッションとのマッチングに疑問が残り、選択肢から落ちました)　
燃費が悪いのは、軽い車を作れないマツダの開発力の無さだとこき下ろす論調もありますが、逆に車としての基本設計を大事にしていることの証明ではないでしょうか。
コンパクトカーの中で車としての基本性能はデミオが随一だと感じます。各社とも燃費を良くすると言う一点の目標のためにこの部分をないがしろにしている気がします。

最後になりますが、MT車が主流の欧州に軸足を置いたマツダが、今後もMT車をラインナップに残し続けてくれることを切に願っております。

満足している点

１）足回り
多くの方が評価されているとおり、足回りの完成度がこの車の評価を高める一番の要因であると思います。以前レンタカーでロードスターに乗った時に感じた「意のまま」にコーナーを駆け抜ける爽快感と比較すると若干劣る気がしますが、FFであることを考慮すると十分な応答性であると言えます。コーナーでの踏ん張りは、重心の高さを感じさせない粘りがあり、抜けた後も「すっと」戻る感じで切れ目がなく、次の加速に移ることが出来ます。「不満な点」で挙げている低速のトルク不足も２、３速では十分に太く、「足腰」と「トルク」がうまくかみ合って、爽快にワインディングを走り抜けることが出来ます。
２）完全に自由なオプション選択が出来るようになった点。
抱き合わせオプションを選択せずに済んだので、限りなくSPORTに近いCasualのMT 1.5を組み上げる事が出来ました。
３）室内の静粛性
アイドリング時室内の静かさは高級車並です。初めて乗ったときは、エンストでもしてエンジン止まってしまったかと思いました。

不満な点

1)低速ギヤ比とトルクとのバランスがあっていない点
MT特有なのかも知れませんが、始めの300km位はクラッチの遊びが小さく、ミートさせるのが非常に難しかったです。500km位から当たりが出てきまして、半クラが楽になりました。で、当たりが出た後、改めて感じるのは、スタートでのトルク感が弱いなあと言うことです。「慣れて」しまったので、その分回転数を上げて繋ぐことで気にならなくなりましたが、10年以上も乗った前車のファミリア（1.5/DOHC/MT)から乗り換えた直後は違和感がありました。総合的に見ると10年で随分技術革新があるのだと思いますが、本質である「車としての基本」の部分は変わらない（味付けを間違えると悪くなったように感じる）のだなあ、とつくづく思いました。
２）燃費が今ひとつ伸びない点
この程度かなあと、ちょと残念です。まあ、踏み込み過ぎが原因だとはわかっているんですが・・・
3）後部座席のドアの開閉感が軽すぎる点
半ドアを疑い、閉めなおす事がしょっちゅうあります。
4) 間欠ワイパーにスピードコントロール機能が付いていない点
アクセラ以上の車には当然付いています。10年前のファミリアにも付いていました。オプションでも選べないのは困ります。

デザイン

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走行性能

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乗り心地

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積載性

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燃費

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価格

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故障経験