マツダ デミオ 「外に連れて行ってくれるクルマ」のユーザーレビュー

zato787 zato787さん

マツダ デミオ

グレード:13S(AT_1.3) 2017年式

乗車形式:家族所有

評価

4

走行性能
-
乗り心地
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燃費
-
デザイン
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積載性
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価格
-

外に連れて行ってくれるクルマ

2018.4.16

総評
いまさら、デミオのレビューというのも新鮮味はないかもしれないが、季節がら新しくクルマを買う人も増える時期なので、新たにレビューをアップしてみた。クルマ自体の良しあしは、様々な試乗記に乗っているので、今回は、「クルマに全く興味がない初心者がデミオをなぜ選んだのか」という所に注目してみた。

このクルマの購入者は、クルマが嫌い・・というより、運転することが嫌いで、自動車の運転免許の取得に約1年をかけ、仕事の都合上、仕方なく会社のクルマを運転していた。通勤は自宅から自転車で通勤しているので、通勤にクルマは必要ない。 自他ともに認めるインドア派で、仕事もコンピュータを使った設計の仕事で、一日中ディスプレイの前で仕事をして、家に帰れば、VCをしながらオンラインゲームやラノベ、アニメ三昧という毎日に何の抵抗もない、典型的な二次元大好きな人であった。(いや、今でもその趣向は変わってないと思うから過去形ではない)しかし、いろいろな人から、仕事のストレスを発散するためにも、「外にでかけた方がいいい」といわれて、「外に遊びに出るために、クルマを買いたい」と言い始めた。

クルマに何のこだわりもなく、最初は軽自動車でも・・とダイハツ、スズキのディーラーへとでかけるも、軽自動車も乗りだしで150万円近くするクルマが多く、スズキでスイフトにも試乗してみることになった。普通車と軽自動車の乗り味の違いは、当然のことながら誰にでもわかることで、「150万円あたりの完成度の違いが大きすぎる」という、当たり前といえば当たり前の結論を得ることになった。クルマのサイズについても、軽自動車だから特別乗りやすいわけでないという感想であったし、上記のとおりの生活をしていて、稼いだお金をほぼ使わない生活が続いているため、経済的な制限は少なく、無理に軽自動車にする理由はなくなった。

「メーカーはどこでもいい」ということで、スイフトXGでも良かったようだが、日頃付き合いのあるマツダを無視するわけにもいかず、スイフトとデミオを比較した結果、「どちらかと言えばデミオの方が良かった」という感想であったけれど、よく思い出すとシートとの一体感や、操舵感が良かったようだ。 決定的な判断は、もう一台の家族用車であるトヨタ・ヴィッツとの比較であった。 ある意味「最低」な評価車両と比べることで、スイフト、デミオのどちらが優れているかが分かりやすくなった。 スイフトの内装構造はややヴィッツに近く、エンジンの音、変速装置のCVTの具合など、スイフトの方がヴィッツにかなり近いという理由で、デミオが良いという判断になった。 似通った二台を比較する際に、両車より明らかに劣る比較対象を元に比較させることは、長所、短所を理解させる上で有効な方法だと言える。

オプションでは、バックモニターを選んだものの、ナビは選択せず、スマホのナビアプリ(T-Connect)を使用している。都会ではなく田舎の実家に住んでいるため、高性能なナビは必要なく、スマホの無料ナビで十二分であるという判断であり、実際に何の問題もなくナビゲーションが利用できている。 マツコネにナビが入っていないので、マツコネの画面は音楽画面で、クルマに乗るとすぐにiPhoneに接続し、iPhoneの中に入っているお気に入りの音楽(無論、全曲ボカロか、アニソンだ)をすぐかけることができるのも使いやすいと感じているようだ。 ソースがiPhoneのため、BOSEモデルと対して音質が変わらないのもお買い得と言えるのかもしれない。(アニソン々にそもそも、BOSEなど不要だと思う)クルマ嫌いが、自分のクルマを買った結果、休日には積極的に近隣の温泉(なぜか、温泉は好きらしい)めぐりをしているようだが、最大2名が広々乗れる前席、それなりに荷物が乗る荷物室、いざなれば使える後席など、使い勝手がよく、会社のクルマに比べて運転がしやすいクルマに乗ることは楽しいらしい。 そういう面で、誰でもクルマの価値はわかるものだと思う。 高い安全性を含め、この時期に新免マークをつけて乗るクルマとしてデミオ13Sはお勧めの一台と言えるだろう。 なお、「どのアニメもにわかだから」という理由なのか、イタ車にする予定は全くないそうである。

最後に、お勧めのオプションとして、LEDとオートエアコンのセットオプションについて記載しておく。 8.5万円と高く、オートエアコンの方はさほどメリットがないが、LEDのヘッドランプは是非つけておきたい。 後付のバルブでハロゲンからLEDに変更はできるが、デミオのLED独特の表情は、純正のメーカーオプションでしか実現できない。 HUDはそれほど必要ではないが、HUDが欲しいのなら、ノーブルエディションなど、特別仕様車を購入した方がお買い得である。


満足している点
デミオが他車に比べて大きくリードしているのは、SkyActive 6速AT変速機と、リアのトーションバーサスペンションだと言える。 変速機は、上級モデルと同等レベルの品質を持ち、熟成された変速プログラムと相まって、このクラスではありえないほどの高品質な変速を行う。トーションバーのサスペンションは、数多くのコンパクトカーに使われる、比較的廉価なサスペンション形式だが、デミオ/CX-3のトーションバー(TSA)は、取り付け部品の角度を何度もトライアンドエラーをして求めた結果、他車の追従を許さないほど、乗り心地が良く、操安性も良くなった。この二つは、世界中のコンパクトカーの中で、デミオだけが持っている特権だと言える。

前席を徹底優先し、他のクルマと差別化できているデザイン、クルマの作りがある。 免許取り立てのドライバーでも何台かを乗り比べればすぐにわかる運転姿勢の自然さと、安定した走りは、クルマに慣れていないユーザでも運転がしやすい。 何よりトップレベルの安全装備が初心者にも安心して運転できるところが素晴らしい。 ディーゼルモデルの高燃費が話題だが、ガソリンモデルもツーリングにおいて、実燃費で24km/リットル程度の燃費は出せるので、経済性も高い。 ステアリングの操作に対するクルマの動きが正確であり、ブレーキ、スロットルの位置が適切なため、疲労も少ない。運転歴がほぼゼロの初心者が、100キロ離れた温泉に高速道路を利用して日帰り旅行に行くのに、何の問題もないほど、運転しやすいクルマだと言える。
不満な点
値引きや諸費用を含んだ実売価格が、他社のライバル車より高いこと。 13SのLEDオプションが8.5万円と比較的高い値段に設定されていることがある。 このように、デミオは本体価格はライバル車より高くないのだが、ディーラー/メーカーオプションが高価であるため、車両価格が高くなってしまう。 またオプション類を比較していくと、結果的に171万円以上のトップモデル(限定車を含む)を選ぶことがお得に考えさせらてしまうグレード構成が残念なところである。
走行面でいえば、ステアリングの真円性、回転時のフリクションが、最良ではない。この部分は、VWの新型POLOの方が優れている。マツダ車の乗り味は、価格の高低にあまり影響されないが、ステアリングの真円性とフリクションの感触は、アテンザ→アクセラ→デミオと劣化していく。 それでも、国産のコンパクトカーの中では、トップレベルだと言える。
デザイン

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走行性能

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オーナーは動力性能に興味がないが、必要にして十分以上の加速力、コーナリング力がある。ATの設定をSPORTにすれば、思いの他スポーティに走ることもできる。このクルマのオーナーはこの機能を自ら使うことはなく、標準状態のままで使っているが、動力性能に何の不満もないとのこと。
乗り心地

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1日に往復5時間程度乗っても疲労感のないシート、エアボリュームの大きなタイヤ、100km/h以下で適切なダンピングが行われるダンパー、2016年の改良で大幅に突き上げが減ったTSA(正直なところ、マルチリンクのアクセラ15Sと高速道路の段差レベルでは大差がない)など、乗り心地は、コンパクトカー随一と言える。ガソリンモデルはディーゼルモデルよりフロントが軽いので、フロントのトーをややイン向きに設定してやることで、直進性はVWのPOLOと同等レベルに引き上げることができる。空気圧を指定の空気圧を保つように整備しておくとロードホールディングも良い。
積載性

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フロント2名優先のレイアウトのため、リアシートは狭い。(このクルマの場合、リアに乗るのは犬しかいないため、全く問題ない)5名乗車を常にするなら、アクセラを選ぶべきだろう。 2名乗車で旅行するには十二分な積載性がある。リアのシートを折りたためばキャンプ道具を積むこともできる。さすがに、車中泊できるほどの広さはない。
燃費

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空いた高速道路を80km/h程度で走る小旅行で24km/リットルほど。一般道を含めると20km/リットルほどで、他社の同等クラスより燃費は良い。
価格

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故障経験

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マツダ デミオ 新型・現行モデル

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