マツダ デミオ 「スカイアクティブすごい : 「普通」に走るのがスゴイ  過去にデミオ1300とベリーサ1500でそれぞれ1000キロずつ乗ったが、2台とも、たまたまだ」のユーザーレビュー

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マツダ デミオ

グレード:-

乗車形式:試乗

評価

5

走行性能
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乗り心地
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燃費
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デザイン
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積載性
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価格
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スカイアクティブすごい : 「普通」に走るのがスゴイ  過去にデミオ1300とベリーサ1500でそれぞれ1000キロずつ乗ったが、2台とも、たまたまだ

2011.7.3

総評
スカイアクティブすごい
:
「普通」に走るのがスゴイ
 過去にデミオ1300とベリーサ1500でそれぞれ1000キロずつ乗ったが、2台とも、たまたまだったのか、そのスタイリングとは裏腹に鈍いハンドリング、大きめのロール、リニアに加速しないエンジン・ミッション。全体にもっさりとした感じだったので、マツダ車に悪いイメージを持ってしまった。
 そこに来た待望のスカイアクィブ!
 今度こそイメージ通りの走りが得られたのか、大いに期待して試乗させてもらった。
 タイヤはヨコハマーーースペック?ブルーアースほど省燃費に振ってないのは、乗り味も大切にするマツダらしさの表れか、と思ったら、コンパクトカーの純正タイヤとしてはポピュラーらしいーーー
 そして、後タイヤハウスの前に顔を覗かせる整流板。その気にさせてくれるアイテム。マツダは高速での省燃費も狙っているのだ。イイ。
 下周りを覗くと、フィットHVにもあったアンダーカバー。高速でのスムーズネス、静粛性に貢献しそうだ。
 ドアを開けると改めて骨格の太さが確認できる。フロントドア周り、ハッチバック周り
開口部は狭いが好印象であった。
 始動音は普通。
 新エンジンは滑らかに加速する。試乗は市街地。前が空き、アクセルを踏むと、踏んだだけスルスルと加速して前車との間を詰められる。
 ハンドリングは市街地の試乗だけだが、交差点の右左折でスムーズな特性を見せてくれた。前タイヤ荷重は40kgほどレンタカーで乗ったノーマルタイプより重くなっているはずだが、かの車では低速でも見られたロールはほとんど感じられなかった。フィットHVと似ているが、もっと軽い感じ。反応いいと言ってもいい。全般的に、車が軽くなった感じがした。
 アイドリングストップは秀逸。ブレーキペダルを離してからの再始動までの時間は他のコンパクトカーをさほど変わらぬが、再始動が静か。最初クランキングの音が聞き取れず、あえてエアコンを止めて音の確認をしたほどだ。静かさは軽はもちろんマーチやヴィッツより静か。フィットHVと同等の感覚だった。
 面白いのは、インテリジェント・ドライブ・マスター。加速やGを感知して環境にやさしい運転をしているかコンピューターが判断して表示してくれるギミックだ。燃費の良し悪しはドライバーの運転技術による部分が大きいので、結構有効な省エネ機能かもしれない。
:
満足している点
:
・やはり外観デザイン。かっこいい。
・そのデザインに追いついた走行性能。
・燃費。セールスマンは実燃費20~22㎞/Lと言っていた。低燃費なのに「普通」に走れるのがイイ。
・スカイアクティブ
 「普通」に乗れるのがスゴイ。「低燃費車だからガマン」しなくてすむのがスゴイ。
 かなめはシリンダー内の高圧縮を可能とした技術。おおざっぱにいえば、ガソリン爆発によって拡げられたシリンダー内部の容積が、爆発前に比べ他のエンジンより大きいということ。この容積比が大きいほどシリンダー内の温度は下げられ、排気ガスの温度も下がる。つまり熱(エネルギー)効率がよいということになる。
 他社がこれを実用化できなかったのは、高圧縮は自然着火をもたらしクランクを回すのに関係ない爆発を起こすので、これをコントロールする技術がなかったからという。スゴイ技術だマツダ。
 この技術、全世界でまだまだ主流のガソリンエンジン車の中で、とても有利な技術になりうる。日本の未来にとっても、とても明るい技術になりうるのではなかろうか。
・ノーマルガソリン車との比較で、フィットHVは+100㎏、+20~30万円。かたやデミオは+20㎏、+10万円(しかもDSC付。カーテンシールドエアバッグはOP)。安く、軽く燃費向上できるのがデミオの強みだ。そしてこの軽さは運動性能で武器になろう。スイフトは990㎏だが―――
:
不満な点
:
・10・15モードでフィットHVに並んだからといって、HVを凌駕したとは言えない。実燃費は未知数だ。より実燃費に近いといわれるJC08モードでは1㎞/Lのビハインドだ。好燃費になるのは条件が限られる可能性あり。渋滞路では他のガソリン車に漏れず燃料消費量はぐっと上がるだろう。ゆえに、試乗すらしないで「フィットHVはもういらない」というのは早急だろう。いくらアイドルストップを搭載しても、渋滞などでのシチュエーションでは回生ブレーキを持つHVやEVに比べたらエネルギー効率は悪い。
・重量増。ノーマル1.3LのCVTと比べ+20kgで抑えたのはスゴイが、1020㎏の車重では重量税が倍になってしまう。本当は1トン以下に抑えたかったろう。
・発表がもう少し早かったらもっとインパクトが強かったろう。フィットHVもこれほど売れなかったのではないだろうか。
10・15モードで40㎞超と言われるコンパクトHVのベースだというヴィッツが同モードで26.5。同モード30のデミオにHVつけたらどうなるのだろうか。この基幹技術、スゴイことになりそうだ。
:
デザイン

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走行性能

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乗り心地

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積載性

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燃費

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価格

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