デミオの軽さには秘密がある
デミオが我が家にきて約半年たった。乗っているのは13C。最初は母の足代わりにということで選んだが、思ったよりも出来が良い。
2009.8.3
- 総評
- デミオの軽さには秘密がある
デミオが我が家にきて約半年たった。乗っているのは13C。最初は母の足代わりにということで選んだが、思ったよりも出来が良い。他にも車はあるのだが、最近はもっぱらデミオが活躍している。
デミオを選んだ理由は、なんと言ってもこのデザイン。スタイルが非常に気に入った。
スッキリとしてカッコイイ。
収納力ではフィットには劣るが、セカンドカーとして買ったのでその点は気にしていない。
もう一つは走りの良さ。モデルチェンジの度に大型化される車が多い中、ダウンサイズ、軽量化を狙ったマツダの狙いは正解だと思う。先代からは100kgも軽くなり、走りが良くなった。
100kgも軽くしようとすると、単に小さくしただけでは無理で、いろいろと工夫が必要になる。
まずはボディシェル。車体を小型化すれば、軽量化が可能だが、剛性と衝突安全性能をクリアするために必要な補強を施すと結局は重量が増えてしまう。そこで、ボディ構造の最適化と超高張力鋼板の採用により、車体剛性を確保し、前モデルより22kgも軽量化した。
続いてサスペンション。フロント、リアともに構造変更や、一体化したコンパクトな部品の採用などを行い、サス全体で13kgの軽量化。バネ下重量の軽減は燃費改善の効果が大きい。
その他、スピーカーのマグネットを新素材にして重量半減で約1kg、ボンネットで700g、ドアで約1kgなどなど。部品1個、ネジ1本まで、まるでレーシングカーのような軽量化をしている。
軽量化の技術はこれだけではない。プラスチック部品の材料となる樹脂に、窒素などの不活性ガスを超臨界流体化して発泡剤として利用。この発泡性樹脂を金型に充填した後に、膨張発泡させる。この成型法で作られたプラスチック部品は、内部にミクロンサイズの微細な空隙をもつ複層構造を形成するので、20%以上も軽くなるだけでなく、剛性も向上する。
この技術は、軽くて丈夫な部品ができ、使用する材料も少なくなって環境にもやさしく、メーカーにとってはコストダウンと1石四鳥だ。うまいこと考えたなあと感心する。
車に関する新技術というとハイブリッドや燃料電池車といった最先端の技術に注目が集まるが、100万円台のコンパクトカーでさえも、こうした技術の集積で創られているのだと思うと感慨深い。
2008年のワールドカーオブザイヤー(WCOTY)に選ばれたのも納得がいく。
- 満足している点
- ①デザイン
スッキリとシャープなデザインは、個人的には国産コンパクトカーの中では一番だと思う。
高さは低くなったが、身長180cmの僕がドライバーズシートに座っても高さには余裕があり、窮屈感は感じない。
②動力性能
1.3Lのコンパクトカーとしてはキビキビと非常に良く走る。
軽量化の効果が大きく、街中で走る分には実に軽快だ。
③安全性
欧州の衝突安全評価であるユーロNCAPにおいて、乗員保護性能で最高ランクの5つ星を獲得。
④維持費が安い
車両重量は1t未満で、重量税はフィットよりもお得。
年間で約6000円、ガソリン代として約50L分も違うのは大きい。
⑤クリーナブルシート
ジュースやコーヒーをこぼしてもすぐにふき取れて汚れが付きにくい。
子供が一緒に乗る機会も多いのでありがたい。
(シートを汚しておばあちゃんに怒られなくてすむ)
⑥センターコンソールトレイ
女性用のセカンドバックなどが置きやすい構造になっている。
母やカミさんには好評。
- 不満な点
- ①内装
この値段の車に文句をつけても仕方ないが、一見してわかる硬質プラスチック剥き出しのインパネは、やっぱりチープ。最廉価グレードだから仕方ないけど・・・・。
②ラゲッジスペース
承知の上で買ったけど、ラゲッジスペースは十分ではない。
この車で、大人4人乗って旅行に出かけるのはちょっと厳しい。
まあ、この車で旅行に出かけることはないと思うので気にならないけどね。
③燃費&燃費計
悔しいけれど、実燃費は街乗りで12-14km/L、長距離で16-17km/L。
フィットにはちょっと負けている。
できれば、燃費計もつけてね。
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