13C-V/SPORT 比較試乗
デミオの販売では低燃費を売りとする1.3LのCVT仕様「13C-V」と、スポーティな1.5L「SPORT」が2つの柱
2007.12.7
- 総評
- 13C-V/SPORT 比較試乗
デミオの販売では低燃費を売りとする1.3LのCVT仕様「13C-V」と、スポーティな1.5L「SPORT」が2つの柱となっており、売れ筋となっています。「13C-V」については以前レポートさせていただいたのですが、今回「SPORT」にも試乗し、比較試乗となりました。
まず「SPORT」についての感想ですが、エアロパーツに16インチアルミホイールを装備しており、外観はかっこいいですね。特にトゥルーレッドのボディカラーは映えます。インテリアはそれほど大きな違いはないのですが、自発光式のメーターがスポーティで質感も高く、本革巻ステアリングの握り心地も質感が高い。
先代と比べて100kg近く軽くなったボディは1,020kg。このボディに1.5Lエンジンは余裕十分。CVTによるスムーズな加速で街乗りでは2,000回転以上回す必要もなく、十分に流れに付いていけます。広い道である程度俊敏な加速を求める場合でも3,000回転くらい回せば速さを感じます。この1.5Lエンジンはトヨタや日産と異なり、実用一辺倒というエンジンではなく、適度にスポーティでエンジン音も気持ちがいい。マツダらしい部分です。乗り心地はヴィッツやフィットに比べると硬めですが、ゴツゴツしすぎていて気になるというレベルではありません。ただ、営業担当の人の話によると、昔のクルマなどヤワヤワな足のクルマから乗り換えた人は「硬い」とおっしゃるそうです。
以下、「13C-V」と「SPORT」について比較しながら長所、短所を記述していきたいと思います。
- 満足している点
- 「SPORT」を選ぶ理由は主にエアロやアルミなど外観の装備品、自発光メーターやパドルシフトなどスポーティさを演出する装備などにあります。サスペンションもスポーツ志向の設定のようです。1.5L車は「13C-V」に対して200cc分のゆとりは十分にあり、軽い車体のデミオをスポーティと呼べるくらいパワフルに走らせます。ただ、乗り心地は当然硬くなっており、コンフォート志向の「13C-V」よりも同乗者は乗り心地の悪さを感じるかもしれません。
新型デミオは1tを切るボディ重量のため1.3Lでも十分すぎる動力性能を持っています。そのため「13C-V」でも十分な走りをしますし、燃費もいい分「13C-V」を選ぶ価値は十分にあります。価格も27万円差があります。コンパクトカーでは大きい差でしょう。
「SPORT」と「13C-V」を比較して、ステアリングに伝わるバイブレーションなどは1.5Lの「SPORT」の方が小さいように感じました。また、エンジン音の気持ち良さは1.5Lに軍配が上がります。それから、エンジンそのものの音も1.5Lの方が少なく抑えられているように思います。スポーティな官能性という意味では「SPORT」が上ですね。「13C-V」は実用車という雰囲気があります。
- 不満な点
- 「SPORT」の短所は乗り心地が硬いこと以外にはそれほどありません。トップグレードで価格も割高なので当然だと思います。その価格が短所かもしれません。上にあげたようにエクステリアの装備、メーターなどの装備の差がありますが、単に1.5Lの余裕ならお買い得グレード「15C」があります。価格も20万円安い。「15C」と「13C-V」は5万円しか差がなく、「15C」にアルミ、HID、本革ステアリングなどをオプションして乗るというのもいい選択になると思います。
「13C-V」の短所はコンパクトカーとしては十分なレベルにありますが、バイブレーションや静粛性、エンジンの気持ち良さなどが劣るという部分です。こういった部分を重視する人は1.5Lを選ぶ方が満足度は高いでしょう。1.3Lは燃費の良さが一番のポイントですね。
- デザイン
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- 走行性能
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- 乗り心地
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- 積載性
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- 燃費
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- 価格
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- 故障経験