マツダ デミオ 「山椒は小粒でも、ピリリと辛い」のユーザーレビュー

セフィロー セフィローさん

マツダ デミオ

グレード:13S_4WD(AT_1.3) 2014年式

乗車形式:マイカー

評価

4

走行性能
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乗り心地
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燃費
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デザイン
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積載性
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価格
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山椒は小粒でも、ピリリと辛い

2015.7.19

総評

(後方に見えるのはサロベツ原野です)

とかく、ディーゼルエンジンばかりがクローズアップされがちですが、なかなかどうしてガソリンエンジンの秀逸さも目を見張るものがあります。

年間走行距離が嵩む人にはまごうことなくディーゼルをお勧めしますが、ディーゼルにこだわりが無い人や年間走行距離がそこまで伸びない人であれば、無理に約30万円払ってディーゼルという名の付加価値を求めるよりも価格と素性の良さのバランスが取れているガソリンエンジンにされたほうがお得なような気がします。



満足している点
ガソリンエンジンならではのシャープな加速感と静粛性。
そして、1.3Lとは思えないレベルのパワフルさ。


電子制御式AWDの緻密かつ正確性の高いポテンシャルには感動しました。
初日と2日目は雨天に見舞われてしまいましたが、激しい雨の中でも安定したトラクションが得られたことで「安心してステアリングを握っていられる」という安堵を感じました。
そんなコンパクトカーってなかなかお目にかかれません。


加えて、魂動デザインの良さを余すところなく注ぎこんだエクステリアも注目どころです。

(オロロンライン上、長沼付近。後方に見えるのは日本海、さらに後方に見えるのは利尻島です)


インテリアはカーボン調のパーツや緻密なシボを採り入れることで、「限られたコストの中で最大限のセンスとクオリティを提供したい」という開発陣の気概が感じられます。
好き嫌いは分かれるかもしれませんが、個人的には好きなまとめ方です。


また、今回使用した個体はオプションの「スポーティパッケージ」装着車で、15インチアルミホイールにアップグレードされる(これは軽量化に貢献する)他、ステアリングとシフトノブとサイドレバーに本皮革が使用されているのですが、これが実に程よいグリップ感覚を与えてくれ、お金を払ってでも選んでほしいセットアイテムです。

フロントオーバーハングが長めの割には取り回し性能が非常に優秀。
道内のあらゆる道で大いに助けられました。

価格の割に安全装備が充実している点も◎で、フロント2座はもとより、サイド、カーテンシールドまで装備する徹底ぶり。おまけにスマートシティブレーキサポートまでもが標準装備なのは脱帽としか言いようが・・・

不満な点
「魂動」を追求した結果、フロントオーバーハングが長くなり、そのしわ寄せがキャビンに来ているため、クラスの中では1.2を争うほど室内は狭い。
キャビンの広さを最優先事項とする人は他車を選ぶべきです。

マツダコネクトのディスプレイ部分が固定式なため、非常に見辛い。
ここは10度前後チルト出来るようになれば、かなり見やすくなると思います。



コマンダー部は慣れるまでに時間がかかり、ロータリースイッチの誤操作を頻繁に起こしてしまうので、ここももう少しわかりやすく操作できるようになると有難いと思います。



ナビそのものの機能性については特に大きな不満点はありませんが(危惧していたバグも無し)、変更関連については気が利かないというかやたら遠回りをする傾向にあるし、セットもいちいち目的地から探っていかないといけない点が若干面倒。

また、SDカードは触ってもいないのに、たまにエラーが出て操作不能となり、差し込み直さないと作動しない不便さがありました。

パーキングブレーキレバーが左ハンドル仕様の位置でセットされているため、非常に使い辛いです(もっとも、この位置にあるからこそマツダコネクトのコマンダーが手前に設置出来たわけですが)。
かける癖のある人は忘れがちな位置にあるので、特にMTの場合は気を付けなくてはマズイ部分でしょう。

個体は初期型なので、ドアミラーはロータリースイッチによる電動格納方式でしたが、これも慣れるまでに非常に違和感を覚えました(ここは小改良時にボタン式に替わったようです)。
同時に、形状にこだわっているドアミラーそのものも大型の為、見切りラインに慣れるまで時間を要します。




タイヤに横浜「ブルーアースA(エース)」の185/65R15を使用していますが、燃費性能重視だからか、ころがり抵抗が非常に少なく追従性も意外と良い半面、ロードノイズが結構耳障りに感じました。至急の改良を望みたいところです。







デザイン

-

走行性能

-

北海道でのレンタカーで運よくスカイアクティブ-G搭載のDJデミオが巡ってきました。
グレードは13SのAWDで、色はジェットブラックマイカ。
走行距離はたったの7.991km・・・・・・(笑

(神威岬付近。後方に見えるのはオホーツク海です)



以前、スカイアクティブ-Dを試乗した経験から、絶対的トルクで負けているガソリンモデルにはあまり期待していなかったのですが、絶対的乾燥重量が軽いゆえか、走り出した瞬間「何じゃこりゃ!」ってぐらい低速トルクがしっかり出ていて、とても1.3Lとは思えないほど発進がスムースかつ無理なく出来たことに感動しました(オルガンペダルも大なり小なり関係していると思います)。



力感的には決してパワフルとは言えないものの、必要充分という一言では片づけられないポテンシャルを誇ります。

そして、スカイアクティブ-ATと呼ばれる6ATはとても緻密にプログラミングされており、エンジンとのマッチングもとても良好に感じました。
トルコンATでありながら、変速ショックを最小限に抑えられており、通常では追い越し時にストレスを感じることは殆どありませんでした。

惜しむらくは登坂時でエンジンの唸り音がやや大きくなる時があり、それさえ解決できればこのクラスで上位に入るユニットだと思います。







乗り心地

-

前がストラットで後がトーションビームということで、正直そこまで期待はしていなかったのですが、ここでもいい意味で裏切られました。

フロントのストラットは、このクラスの標準的な硬さと言えるレベルですが、いなしが程よく効いていて、ポロや208などに通じる上質な乗り心地を提供してくれます。

リヤサスは形式の特性上、やや平板な乗り心地になりがちなのですが、このクルマの場合、適度な硬さを持たせることで欧州車的なコシのある乗り心地を実現しています。



積載性

-

DJデミオの真骨頂は革新的な内外装のデザインとハイブリッドに頼ることなくライバルを凌駕した走行性能にあります。
なので、このクルマに過度の居住性を求めてはいけません。
ライバルよりも確実に積載性は劣りますし、後席の居住性もお世辞にも広いとは言い難いです。



とはいえ、全然使い物にならないわけではなく、必要最小限のものはポイポイ入れられます。
後席を倒せば”それなりに”荷物は入りますが、長尺物は基本的に苦手と思ったほうがイイです。



燃費

-

今回の旅で898.0kmを走破しましたが、その間入れた燃料は50.6Lでしたので、トータル平均は約17.72km/Lとなりました。


スタンバイ式の電子制御AWDを搭載し、幾多のアップダウンを乗り切り、なおかつ夏の北海道をエアコンONのままで走行していたことを考慮するとなかなか優秀な数字だと思います。

i-stopが効果的に作動したこととコーチング機能がエコドライブを促し続けたことも好燃費を後押ししたと言えましょう。

尚、燃費計の数字は17.5km/Lでしたので、誤差も許容範囲内と見ていいかと・・・





価格

-

故障経験
道中、問題はありませんでしたので割愛。

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