マツダ CX-8 「至れり尽くせり、かつ6人がまともに座れる貴重な3列SUV」のユーザーレビュー

shinshinshi shinshinshiさん

マツダ CX-8

グレード:XD スポーツアピアランス_6人乗り_4WD(AT_2.2) 2022年式

乗車形式:マイカー

評価

5

走行性能
4
乗り心地
4
燃費
4
デザイン
5
積載性
3
価格
4

至れり尽くせり、かつ6人がまともに座れる貴重な3列SUV

2023.11.18

総評
1900kg、2200ccディーゼルターボ、AWDと燃費が悪くなりそうな要素のオンパレードだが、WLTCモードに記載されている通りの燃費数値をたたき出している。市街地12、郊外15、高速17の記載燃費数値は正にその通りである。

6-7人乗り国産SUVは、ミニバンを卒業したいお父さん向けにあると言っても過言ではなく、このCX-8を除くと、エクストレイルやアウトランダーの一部グレード、レクサスRXやランクルシリーズなどで3列目設定がある程度なのだが、お世辞にもどの車の3列目の広さは実用的では無い。国産3列SUVの中では唯一と言って良いぐらい、3列目の実用性があるSUVがこのCX-8。
2023年末で製造と販売終了になったのが無念。
満足している点
①AWDなことを感じさせる場面には遭遇していないが、低速域でも中・高速域でも穏やかな乗り心地。
②赤のシートが深みのあるヴァーガンディ色に近い感じの色でカッコイイ。シートのサポート性と座り心地も良い。
③ディーゼルの給油コストの安さ。おまけに1回給油量の多さ(70-72L)と燃費の良さで、満タン給油で800km以上のロングドライブが可能。高速道路ならミニバンHVとタメをはれる燃費の良さ。
④内装のデザインと質の高さ。シートヒータ-が1・2列目に付くだけでなく、高級車にしか付かないはずのシートベンチレーションが1列目に付く。ボタンの見た目と押した時の感触の良さ。
⑤1列目サイドの窓がコストの掛かりそうな合わせガラスなのには驚いた。これが1列目で感じる静粛性の高さに効いていると思う。
⑥オートエグゼのダウンサスをつけると-25から-30mmの車高ダウンとなるが、モーションコントロールビームとアジャスタブルスタビライザーリンクを一緒につけると乗り心地をほぼ変えずに安定感の更なる向上と乗降性の向上が図れる。要するに車酔いしにくくなる。そして、見た目がスタイリッシュ!
⑦3列目は165cmまでの人なら狭くは感じないと思う広さ。シートもしっかりしている。
不満な点
①360度モニターのスイッチが運転席の右下にあるのが不便。インパネ中央orシフト周りに欲しかった。
②オートブレーキホールドにメモリー機能が無いので、それ用の機具を買って付けた。
③維持費。軽油なのでガソリンコストは減少するが、2200ccディーゼルのため自動車税が年間4万5千円。19インチタイヤなのでタイヤ購入費が高い。下位グレード装着の17インチタイヤに交換したらコストカットはできるが、アルミホイールを新たに買わなければならず、インチダウンするか悩む。
④マツダコネクト2。
 タッチパネル非対応、おまけにHDMI接続がないので普通の方法ではAmazonプライムビデオなどが見られない。文字検索もかなりやりづらい。
⑤マツダ版の安全走行装備(CTS・MRCC)
 ハッキリ言って他メーカーのものより遅れている。人間が運転の主役だから機械の介入は最低限にしているとマツダは言っていたが、T・H・N・Sの最新のものより1世代は遅れている感じ。前走車がカーブに入ると認識しなくなって加速したり、自動ブレーキに任せたら思ったより前車の近くで止まるのでビビる。道路の線の認識も今ひとつ。
⑥後部ドアが大きくて開く角度も大きいので、ドアパンチに注意。
⑦最低地上高が高いので、小さい子供やお年寄りは乗り込みに一苦労。
⑧3列目の大きなヘッドレスト
 後方視界の妨げになる。デジタルインナーミラーを付けるか、誰も座っていない時はヘッドレストか座席を畳むことをお勧めする。
デザイン

5

内装は見せ方がうまい。そして、手や足が触る部分はほぼ全ての箇所がソフトパッドや人工皮革のため柔らかい。スイッチの押す感じや見た目まで高品質。
外装はCX5と見た目がほぼ同じなのが残念だが、CX60よりもシャープな見た目。
ホイールハウスの空き具合が気に入らなかったので、オートエグゼのダウンサス装着したら、丁度良くなった。
走行性能

4

2.5Lガソリンターボと2.2Lディーゼルターボのゼロ加速は半端なく速いので、高速やランプでの合流で遅れをとることはない。日常走行時は踏み込む必要は全くなく、低回転からでも充分な加速をする。
最小回転半径5.8mとかなり大きいので、Uターン時は気を遣う。
高さよりも横の方があるので、横風に煽られてもびくともしない。
乗り心地

4

乗り心地は、初期型で感じた硬い感じが無くなり、この後期型は低速・中速・高速で安定感ある穏やかさを発揮している。ロングホイールベースが故にうねりや捻りに対する振動の収まり方が少し悪い感じがしたので、MCBとダウンサス、スタビライザーリンクを装着したら、とても良くなった。オデハイで車酔いしまくっていた子供が酔わなくなった。
積載性

3

3列目まで使用していると、荷室積載性は残念ながらかなり乏しい。ただし、3列目を畳むと非常に広大かつフルフラットな荷室が出現する。2列目と3列目の背もたれを前倒しにしたら、横にした27インチ自転車も1台積める。

地上から荷室までの高さが他のSUVより高いので、重たい物を持ち上げて載せるときは要注意。
燃費

4

ディーゼルなのでレギュラーよりリッター当たりの単価は2割ほど安い。
市街地12.5km/L、バイパス15km/L、高速道路17.5km/Lと、WLTCモード記載通りの値が出ている。

高速道路のみなら、ミニバンHVに負けない燃費の良さ。
価格

4

初期コスパの良さを求めるなら、2500cc自然吸気のBlack Tone Editionが装備のバランスが一番整っていると思う。そこを起点にして、豪華さを求めるか(Exclusive Mode)、スポーティさを求めるか(Sports appearance)、アクティブさを求めるか(Grand Journey)、それ以上のコスパの良さ(Smart Edition)を求めるかを考えてグレード選択すれば良いと思う。

エンジン形式は基本的に2.5L自然吸気と2.2Lディーゼルターボ、選べるグレードが限られるが2.5Lガソリンターボの3種類があり、1回当たりの走行距離や1ヶ月あたりの総走行距離を参考に決めれば良い。なお、ディーゼルは1回辺りの走行距離の短い人には向かないと、ディーラーから言われる。

オプションでお勧めは、親水ブルーミラー、赤外線カットフィルム(2カメラドライブレコーダー対応)。
赤外線カットフィルムは、2列目3列目の窓とリアの窓に付けることのできるフィルムで、エアコンの効きが良くなるのと同時に、太陽のじわじわくる暑さをカットできるのでお勧め。おまけにドラレコの視認性に影響を与えないぐらいに外から見ると黒く、外からかなり近づいても2列目3列目がほぼ見えない。
親水ブルーミラーは、標準サイドミラーに比べると少し広角に見える。後ろからのハイビームもあまりまぶしく見えないのでお勧め。おまけにカッコイイ。
故障経験

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