マツダ CX-30 ハイブリッド 「所有する歓びがあるクルマ」のユーザーレビュー

所有する歓びがあるクルマ

2021.9.5

総評

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満足している点

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不満な点

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デザイン

5

デザインは人の好み。
私はガンダムっぽく見えたレクサスUXではなく、滑らかなボディラインのCX-30を選びました。
開発陣が、世界一美しいSUVを目指しただけあって、国産車のなかでも頭ひとつ抜けた洗練さを感じます。
彫りの深いフロントのみならず、ボディサイドの艶めかしい曲面、テールランプ周りの曲面構成は出色の造形。
国内でカーデザイン・オブ・ザ・イヤーを受賞したり、目の肥えた欧州各国でカーデザイン賞を受賞したりしているのも理解できます。
内装も上質、シンプルかつ機能的です。
ダッシュボードやドアの内張りにソフトパッドを多用し、色づかいにセンスのよさを感じます。
スマホ操作に慣れた時代にあって、アナログの匂いが残されたメーターのデザインや各種ボタンを押した時のコチコチと指先に伝わる感触は、感動すら覚えます。
また、多くのオーナーさんが評価されているウインカーの音や光り方も大変素晴らしく、音が聞きたいがために早めにウインカーを出してしまうほどです。
CX-30は、マツダ肝いりの「魂動デザイン」を具現化したクルマですが、ウインカーについては心臓の鼓動デザイン。
クルマに生命感を与えようと細部にこだわるマツダの設計思想には感服します。

走行性能

4

夢のエンジンと銘打ったスカイアクティブXですが、パワーに期待してはいけません。
決してパワーレスとは思いませんが、力強いトルクや猛烈な加速を体感することはできないでしょう。
納車後、まだアクセルを踏み込む場面がないですが、よく回るエンジンという話はよく耳にします。
普段の街乗りはもちろん、高速走行でも普通のドライバーなら十分満足できるエンジンだと思います。

乗り心地

4

サスの硬さも好みがあります。
CX-30は、多くの方が指摘されているように、少しゴツゴツした乗り心地です。
ドイツ車（BMW）を標榜しているマツダの思想を感じます。
また、前のクルマが車高の低いクラウンRSだったため、腰高の分、フワッとした感じも受けました。
しかし、多くの方にとって不満を感じるレベルではなく、コンパクトSUVということを考えれば、むしろ乗り心地は上質と評価できます。
静粛性は素晴らしいです。
信号待ちでアイドリングストップによりエンジンが止まると、シ～ンとします。
お金がかかっている気持ちになり、密かに感動します。

積載性

3

家族も少なくなり、高齢者に属する私にとって、たくさんの物を運ぶ機会はほとんどないため、評価は４にしてもよかったです。
ただ、もっと若い方ならば、いくらコンパクトSUVでももう少し積めてもよいのでは、と思うかもしれません。
例えばゴルフバックは、横に積めないため、後部座席を倒すことになります。
ラゲッジスペースの評価は、それぞれのライフスタイルによって変わることになりましょう。

燃費

3

納車後、１ヶ月（８月）のデータですが、目安として参考にしてください。　
※（　）内の数値はエアコン使用時
都市部（名古屋市内）走行…１４（１２）
郊外走行…１６（１３）
高速走行…２０（１７）
高速でクルーズコントロールを使用すると、さらに伸びる印象です。
１ヶ月使用して感じたことは、エアコンの使用、アクセルの踏み具合などの影響を大変受けやすく、燃費は容易に乱高下するということ。
なお、私はエコ運転に努めるタイプで、グイッとアクセルを踏み込む人は、上記の値よりも１～２割は低い値が出ると思ってください。　　

価格

2

支払総額は４１７万円でした。
外装が豪華なシグネチャースタイル以外、ほとんどのOPを付けました。
それまで乗っていたクラウンが３５０万円で下取りでき、人生最後の新車のつもりだったので追い金は気にはなりませんでしたが、Xエンジンは、通常のガソリンエンジンよりも７０万円近く高価です。
Xの性能を認めて７０万円上乗せするのは、なかなか厳しいと思います。
私がXエンジンを選択した理由はその性能ではなく、付けたかったサンルーフがXしか設定されていなかったためです。
ベーシックモデルを選択するのなら、性能や機能のバランスがとれ、所有の歓びも十分感じられるCX-30には、星４～５が付けられると思います。

故障経験

納車後、一ヶ月後なので、さすがにありません。