マツダ CX-30 「いろんな意味でバランスの取れた良い車です。」のユーザーレビュー

いろんな意味でバランスの取れた良い車です。

2024.8.10

総評

見た目よし、走っても良し。1～2人で乗るならとてもいい車です。

満足している点

車のサイズが大きすぎず、小さすぎずバランスの取れた良い車です。

あと、ディーゼルエンジン。これが良い。
アクセラスポーツ 15XD、MAZDA3ファストバック XDと、ディーゼル車を乗り継いでいますが、これは色々な意味で刺さる人にはぶっ刺さります。

不満な点

デザイン優先の設計の為なのか、後部座席が若干窮屈に感じられるところ。

ラゲッジスペースは高さと幅はそこそこ確保されているのですが、奥行きが意外と無いところが残念。後部座席をたためば奥行きは増えますが…。

電動パワーリフトゲートですが、万が一バッテリーが上がった場合、外部からは手動で開けられないのが困り物ですよね…

デザイン

5

まずは、外装のデザインからです。
無駄をそぎ落とした車のデザインは、多少の違和感を感じながらも逆にそこが好みです。
レトロスポーツエディション最大のポイント、ブラッククロームのシグネチャーウイングがやっぱりカッコいいですね。

あと、カラーリング。このカラー（セラミックメタリック）が追加されたら買い替えを検討する！と、ディーラー担当氏に冗談交じりに話していたら本当に追加されてしまい、買い替えへの背中を押されたという…。
クラッディングパネルと相まって、控えめなモノトーンでカッコ良いと思いませんか？

オプションの「アンダーガーニッシュセット」は、契約時の最後の最後まで取り付けるかどうか悩みました。
ボディ下端が20ｍｍ～45ｍｍ程度低くなってしまうので、自分が積雪地域に住んでいることもあり、ひと冬超えてからまた考えよう…（MAZDA3 ファストバックに乗っていた頃、除雪された後の雪の塊に当たり「フロントアンダースカート」を割った経験あり）と、見送りました…。
あれ、カッコ良いんだよなぁ…。

次に車内のデザインですが…
テラコッタｘブラックのシートが目を引く内装ですが、テラコッタの鮮やかな部分とブラックの組み合わせの内装が、とてもオシャレで良い雰囲気なのです。
ただ、車内にクロームメッキの加飾がほぼ無いので、それが物足りないと感じる人もいるかもしれませんね。
(インパネ周りやドアトリムあたりのメッキパーツが、ガンメタリック塗装になってます)
ピアノブラックのパーツが多いので、高級感マシマシですが、それを傷を付けず綺麗に維持するのは結構手間がかかります…。

走行性能

4

ちょっと出足が鈍かったりする癖はあるものの、ディーゼルエンジン車は乗りやすいです。
普段使いをする分には、必要十分なパワーはあります。

ワインディングロードをマニュアルモードで2速に固定して、エンジンをぶん回しながら走ると楽しいですよ～。レッドゾーン（5500回転）まできっちり回ってくれます…が、ディーゼルエンジンなので4500回転以上は期待してはいけません…。回しても3000～4000回転くらいがおすすめ？
ブン回して走ると、なかなかに勇ましいエンジン音を奏でてくれるのですが、そこはディーゼルターボエンジン。NAガソリンエンジンのような鋭いレスポンスを期待してはいけません…。

G-ベクタリングコントロール プラス + i ACTIV AWDの電子制御が介入するという事があるかもですが、コーナーでは不安を感じさせずに曲がってくれます。

車高は高めですが、意外とロールは少なめです。

乗り心地

3

以前乗っていたMAZDA3よりはマシですが、やはり硬めです。
乗車人数が増えた時や、荷物を載せた時などを考慮して硬めにしているのかもしれません…
とはいえ、「骨盤を立てる」シートの出来が良いので、シートポジションをきっちりと合わせてしまえば、2時間くらいのドライブでも疲れはあまりありませんでした。

ディーゼルエンジンと聞いて気になるのが静粛性ですが、エンジンが動いているな？という程度にはエンジン音が聞こえてきます。
ロードノイズもうまく抑えられていて、荒れたアスファルト路面でもそれほどやかましくは感じなかったです。
車体の建付けが良いのか振動はあまり感じませんでした。

積載性

3

上でも書きましたが、ラゲッジスペースは高さと幅はそこそこ確保されているのですが、奥行きが意外と無いところが残念。ラゲッジの奥行きは、全長が長いMAZDA3ファストバックよりも短いです。
後部座席をたためば奥行きは増えますが…。

ラゲッジ下収納は標準装備のBOSEのサブウーファーがラゲッジルーム下に格納されているので、ほぼ無いです。

リアシートを倒せば積載性は上がりますが、若干の段差（5センチ位）があるのでフルフラットにはならないです。

燃費

5

ディーゼルエンジンなので、純ガソリン車よりは燃費が良いです。
燃料も軽油なので、お財布に優しいですよ。


余談ですが、ディーゼルエンジン特有のDPFが煤で詰まるのがイヤだからって燃料添加剤を投入しまくる人がいますが、あれって燃料添加剤で溶かされた煤やカーボンがDPFを通過したあとに一定の量の排気ガスがEGRでインテークに戻され、今度はEGRクーラーとEGRバルブ、さらにインテークマニホールドが煤やカーボンまみれになるので、燃料添加剤の入れすぎには注意ですよ…。
(インテークマニホールドやEGRバルブの煤やカーボンに関しては、DPFを通過する前の排気ガスがそのまま浄化されずにEGRで一定の量がインテークに戻され堆積する分もあります。)
比較対象が違いすぎるかもですが、仕事で走行距離26万kmオーバーの3トントラックに乗っていて、添加剤を入れた事は無いですが、今のところDPFは無交換で元気にしてますよ…。

…結局、何が言いたいのかというと、DPFよりもEGRクーラー、EGRバルブ、インテークマニホールドのほうが先に煤で詰まりますよって、お話でした。

説明がヘタでごめんなさい…。

価格

3

車両本体価格は、数度の価格改定によりお高く感じられるように…。
あと、純正のオプションパーツも、総じて高めですね…
ただ、純正品は取り付けた際のおさまりが良いというか、バランスが良いので…

故障経験

新車1ヵ月点検直前に、エンジンチェックランプが点灯してディーラーへ即入庫しました…
原因は「EGRバルブの初期動作不良」との事。
ディーラーにて調整後、復帰しました。