ライコフ:さん
マツダ CX-30
グレード:20S プロアクティブ ツーリングセレクション(MT_2.0)
2021年式
乗車形式:マイカー
マツダの誇る第7世代スモール商品群のコスパお化けSUV、しかもMT
2022.9.11
- 総評
- これを書いている時で納車されてから丸1ヶ月が経ちました。
満足な点がかなり多く、全体からの印象がとても良い反面、不満点が浮き出てきてしまう
そんなクルマです。
他社の同価格帯の車と迷われている場合は是非実際に見て・触れてみて下さい。
趣味性の高い車にはなりますので、コスパの高さは置いておいて、まずは感性に合うのかどうかが重要になるかなと思います。
僕の場合はこのクルマの造り手の思想であったり、運転で感じられる全てがほぼマッチしているので非常に気持ちのいいドライブが出来たり、乗り降り前後でも非常高い満足感があります(*^^*)
万人受けをわざわざ狙う必要は無い、それはCX-5が担っているから
ニッチな需要でも気に入ってもらえる人にとことん気に入ってもらおう
そんな心意気を感じるクルマです。
- 満足している点
- まずもってこの拘り抜かれたエクステリア
デザイナー・現場の職人が考え抜いて造られたシンプルかつ滑らかなボディライン
特にサイドの周囲の光を利用したS字カーブを描くリフレクションは他では味わえない特別なものとなっています。
Aピラーのラインがフロントホイール中心を通り抜ける、車として最も美しく見えるラインを作り出しているのも拘りが感じられます。
ヘッドライトやテールライトも拘り抜かれ全てLED、生物の鼓動のようなウィンカーの発光パターン"ディミングターンシグナル"も特徴的です。
そして車両価格278万円とは思えないインテリア
ネイビー合成皮革とブラックのソフトパッド、ファブリックシートが作り出す雰囲気は同価格帯ではなかなか味わえないシックな空気感。
シートは骨盤を立たせる構造で、背もたれに完全に身を預ける事で疲労しにくく、包まれ感のある物になっています。
FFながら座席を後方に押し込む事によって得られる前席のレッグルームの余裕が素晴らしいペダルレイアウトを実現しています。
それでいて後席も窮屈さを感じさせないように上下方向に体を預けるレイアウトになっており、後席に座っても外観より窮屈な印象は受けなくなっています。
後席の膝前空間は自分のシートポジションで拳1.5個分くらい
まぁつまり全員快適に乗れます(笑)
運転の操作感が非常に良く、マニュアル操作が楽しくて仕方ないです。
ショートストローク過ぎない程度のシフトノブはコクコクと子気味良い音を立てながら入り、クラッチは軽くすんなり前後する
ステアリングは小径でクイック感があり、スロットルレスポンスは尖りすぎない滑らかさ
この全体が合わさった絶妙な"速く走らなくても気持ちいい"感覚が堪らないです。
お陰様で以前よりスピードが出なくなりました(笑)
また、運転時に見る部分では、マツダコネクト2ナビのフロントガラスにかからないギリギリの高さへのレイアウト
ヘッドアップディスプレイが非常に見やすく便利なども良い点だと思います。
以上から感じられるコスパの異常さ
これが一番CX-30で感動できるところかと思います(*^^*)
- 不満な点
- インテリアの全体の雰囲気の作り込みが非常に良い分、細かい部分が気になる事。
パワーウィンドウスイッチの手で触れる周辺がピアノブラックで小傷が付きやすい事や、メーターパネルのクリア皮膜が非常にもろく、拭いただけで傷が入る事など
傷に関する部分である程度目を瞑る必要がある。
保護目的でコーティングを施しましたが、ピアノブラックは上手くいったのですがメーターパネルがぜんぜんダメ……
納車日から傷付いてしまうミスをしてしまうくらいは弱いので、気になる人は保護フィルムをするか完全に触れないようにするべきかと思います。
特徴のひとつでもあるボディの樹脂パネル、エクステリアから目立たせずにクーペボディが浮いているような視覚効果を産むための物ではあるのですが、経年劣化がどうしても気になる……
SUVブームによって樹脂の保護剤も色んな物が出て来ましたが、やはり劣化しないに越した事は無いと思っているのでマイナス面かと思います。
これに関してはカスタムでグロスブラック塗装しましたので解決しています(^_^)
- デザイン
-
5
- ハッキリとしたプレスラインを持たず、滑らかな造形によって演出された特徴的なエクステリア
生で見て・触れてしないと感じることが出来ない良さは沢山存在します。
今まで乗ってきた車においてもその傾向は強かったのですが、その中でもダントツの変態さだと思います(笑)
- 走行性能
-
4
- 2.0L NAエンジンのSKYACTIV G2.0 (156ps、20.3kgf·m)は低回転から静かに・滑らかに回転が上がっていくスムーズな自然吸気エンジンです。
ターボモデルのような盛り上がるトルク感や強烈なパワーはありませんが、NAの気持ち良さは存分に味わえると思います。
トランスミッションはローギアードのクロスレシオ寄りで、4速て30km/h以下になっても走れるほど
100km/h時で6速2200rpmあたりなので、高速域を低回転で流すといった走り方にはあまり向いていません。
60km/hの場合は6速1200rpm行くかどうかで、一般道でも6速まで余裕で入ります。
しかしトルクが20.3kgf·mなので流れが悪い時には6速に入れていると失速したり加速できなかったりしますので注意が必要です。
まぁそれも含めて自分で操るのが楽しいクルマですけどね(^_^)
コーナリング性能は腰高感を感じさせず、ロールも最低限に抑えられています。
非常にクイックに動けるので、街中をゆっくり走る人の乗るCX-30とガンガン攻めた走りをされるCX-30とでは周りから見てる人の印象もかなり変わるかと思います。
"あの車あんな速く動けんの?!"って思われるかも……(笑)
総じてドライバーズカーであり、どこまでも走って降りたくない……
そう思わせてくれる良さがあります。
- 乗り心地
-
3
- 乗り心地は205/55 R18を履くSUVにしては全体を通してやや硬め。
低速時はゴツゴツ感が強く、ダンパーが締め上げられているのが分かります。
同乗者には不快なレベルかも……
ただ、高速域になればなるほど安定感は増し、シートの良さも相まって長距離運転の際は疲れにくい足回りだと思います。
可変ダンパー装着のジャガーXEから乗り換えましたが、不満点はそんなにありません。
ただ、どうしてもホイールベースが短めなので前後の揺れ抑えが微妙な時があり、バタつきは気になるところではあります。
これも足回りを高速域やコーナリング性能を重視した結果だと思いますので不満というか、仕方ないといった感じですね。
後席は跳ねるほどめちゃ硬いらしいです(笑)
- 積載性
-
4
- 普段あまり積まないのでそこまで評価出来ないのですが、クラス中では普通かやや少なめといった感じ。
標準装備で電動パワーゲートになっており、ボタン1つで開け閉めが出来るのは〇
後席を倒すとタイヤ4つは余裕です。
まぁ今後の使い方でも困る事は無いかな?と思います、基本ミニバンやらが必要無いと思っている人間なので(笑)
- 燃費
-
3
- あまり気にするほうではありませんが、最近のモデルの中では悪めかと思います。
ただ、NAの車自体が減っているので比較するのも変かもしれません。
日常の通勤において山道、バイパス路、軽めの渋滞など走りますがだいたい10〜12km/Lといったところです。
ペース良く上手く走れた時は15km/Lを超えます。
車重はMTなので1380kgです。
ATモデルだと1420kgとなり、トルコンになるのでもう少し燃費悪くなるかもしれません。
- 価格
-
5
- この全体の出来で300万以下は他に知りません、まじでそのレベルのコスパの良さです、マツダさん大丈夫……?(笑)
刺さる人には刺さるこの車、コスパで考えてもこの内装レベルは他社の国産メーカーでは手に入らないと思います。
- 故障経験
- 納車から1ヶ月なので特に何もありません、今後に期待(笑)