ゴルフと比べて感じた「不思議」と「魅力」
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不思議な車だった。
不思議その1~重さを感じない~
1320kg。ゴルフと比べても50kg重いのだが
2011.10.8
- 総評
- ゴルフと比べて感じた「不思議」と「魅力」
:
不思議な車だった。
不思議その1~重さを感じない~
1320kg。ゴルフと比べても50kg重いのだが、重たさがない。信号待ちで先頭になり、青信号になりアクセルを踏み込むと、ゴルフのターボエンジンように予想以上の加速をする訳ではないが。踏んだだけ加速する感じが気持ちいい。
曲がっても重い車にありがちなロールを感じない。いいサス使ってるんだろうなあと思わせる足回り。エンジンは余裕で静かなまま。重い車を制圧してる感じはしない。一方ロードノイズはダイレクトに聞こえてくるが不快感はなく、路面状況を的確に教えてくれる感じ。重厚ではない。
不思議その2~大きさを感じない~
ゴルフよりわずかに狭く長いが、大きさを持てあますことなく乗りやすかった。混雑した試乗コースをストレスなく走れたのは意外だった。ゴルフに乗せてもらった時には、左端の感覚が掴めず、どうしてもセンターライン寄りを走ってしまっていたが、アクセラの乗りやすいことと言ったら―――目からうろこものであった。車両感覚が掴みやすい。そんな四角い車でもないのだが・・・・そのことをセールス氏と話したら、いくら外国向けとはいえ日本人には日本人が設計した車が合うのですかねという話になり笑いあった(答えになってませんが・・・)。
今思い返してみると、意のままに扱いやすく運転できること、これが、大きさを感じさせなかった最大の要因のような気がする。
不思議その3~加速感がそんなにすごくない~
ゴルフより50kg重いとはいえ、最大トルクは2kgf・m大きい。アクセル一踏みでグンと前に出るのかと思ったら、あれっ?と思うほど普通。これならデミオスカイアクティブと変わらないじゃんと思うほどだった(笑われそうだが、私の正直な感想)。しかし、その後アクセルとハンドルの微妙な操作に気をつけてみると、それぞれに対する車からの反応が「豊か」であることに気づかされた。曲がり方、加速の仕方がこちらの微妙な踏み方回し方に忠実な反応している感じ。ここがデミオとの違いなのか。それとも単なる私の思い過ごしなのか。もっと乗りたいと感じさせる車だった。これだけ(私には)大きい外枠と排気量の車にこんな気にさせられたのはアクセラが初めてだった。不思議な車だった。
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- 満足している点
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・意のままに運転できる。ゴルフはよりさらに自然な感じ。ターボとNAの差か。
一番の素因は6速ATにありそう。ロックアップを積極的に用い、ダイレクト感を出したという特性がそれ。微妙なアクセル操作に反応するには、やはりCVTでは今のところ限界があるのだろう。
・低燃費。実用燃費は14㎞/Lくらい。いみじくもゴルフと同様であった。このパフォーマンスでこの燃費はイイと思う。そして2LでしかもATでこの値というのは、実はスゴイことなのだ、ということがジワジワ感じてきた。
・衝突安全性。NASVAの結果は机上の空論。軽の結果も最近よくなってきているが、どうしても軽い車に有利な試験方法だ。実際の車対車の衝突では、重い車が圧倒的に有利になる。重い車は上を見たらきりがないが、燃費が良く取り回しもよいという条件をつけると、アクセラは実によい落とし所となると思う。
・コストパフォーマンス
そんな車が190万円から買える。
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- 不満な点
- ・「でかく、重い。」 私の今までの価値観では、こうなる。
・価格。スカイアクティブは190万円からあるが、カーテンシールドエアバkックをつけようとすると、一気に240万くらいになる。(上級グレードにしかつけられず、セットオプションとなるので、バカ高くなってしまう)
・相対的に見るとコスパが高く、買いだと思うが、絶対値も高い。
・衝突安全性や快適性を追求し始めると、きりがない。大切な環境への配慮がいつの間にかなくなっていく。
・最低地上高13㎝というのも、私の使用環境では底着きがコワイ。
特別な飛び道具はないのに、これなら200万円出して買ってもいいかも、アクセラはそんなことをと思わせる不思議な車だった。
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- デザイン
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- 走行性能
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- 乗り心地
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- 積載性
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- 燃費
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- 価格
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- 故障経験