ロータス エリーゼ 「LESS MASS MEANS MORE LOTUS!」のユーザーレビュー

LESS MASS MEANS MORE LOTUS!

2021.2.7

総評

走る楽しさだけを追求した車。
そのために徹底して軽量化されているのが売り。
何も付いていないことに値打ちがあります。何も付いていなくても実は困らない、ということを気づかせてくれます。
というわりには、豪雨じゃ漏るけど屋根もあるし、真夏の効きはちょっと悪いけどエアコンも付いてるし、温かくて容量も少ないけどトランクもある、と思えばユーティリティ面も結構融通がききます。(更にライトウェイト、趣味性を突き詰めたスーパーセブンやバイクと比べれば。)
最近の車は機械が何でもやってくれますが、そんなのなくても困らない、と思えます。(と言いつつ、年式が新しいエリーゼはいいトラクションコントロールが付いているらしく、MRですが素人でも安心だそうです。)

満足している点

ダイレクトな操作感と振り返りたくなるデザイン。

不満な点

いろいろ欠点はありますが、良いところの裏返しだったり、目指す目的のために切り捨てられる(そもそもロータスは考えてすらいない?)部分であるため容認しています。
割り切れる人にはいい車です。

デザイン

5

小さいボディサイズながらメリハリあるデザイン。
MRだからこそできるフロントフェンダーの盛り上がりのおかげで、狭い道も走りやすいです。
そこに景色が映って見えるのも気に入っています。
またボディ中央は幅が絞られてかっこいい反面、キャビンがタイトになっていますが、狭い場所でドアを開けた時、思ったよりも隙間ができる効果もあり、そんなにドアを開けなくても乗降できるメリット？にもなります。

走行性能

5

意のままに駆け抜けます。
意のままにエンジンブレーキが使えるのが私としてはストレスフリーで大好きです。
136馬力なので法定速度内でもエンジンを使いきって走ってる感があります。
非力なので登り坂に合わせてシフトダウンしないとダメなのであまりずぼらは許してくれない一方、せっかくのMTを積極的に変速する楽しさがあります。
アシスト機能がついていないので、自然な操作感です。特にブレーキはコントローラブル。

乗り心地

5

スポーツカーですが、軽量のため、脚を固めなくていいとのことで乗り心地は平べったい見た目から想像するより良好。
ペラペラのシートなのに腰とお尻も疲れません。前後スライドしかしませんが、ドライビングポジションもしっくりくるのが不思議です。
ハンドルの遊びが少ないせいか長距離は肩が疲れます。
アシストなしのステアリングですが困りません。私はバックの車庫入れには慣れを要しましたが。舗装のざらつき具合等、路面の状況がよくわかります。

積載性

3

日常生活には十分な容量です。
トランク内は隣のエンジンの熱であったまります。
ソフトなバッグを使う等工夫すれば二人分の小旅行にも対応可能です。
トランクにソフトトップを収納するとその他の荷物が入る余地はほとんどありません。
車内の物入れもほとんどありませんが、余計なモノは積み込まないシンプルライフを目指すならいいかと。

燃費

5

スポーツカーとしてはとてもいいと思います。大体10~12km/l前後。高速巡航は15km/lを上回ることも。

価格

4

トヨタのエンジンとトランスミッションを積んだ実用性のない車と考えれば法外に高価ですが、F1の名門が作った、類似品のないハンドメイドの工芸品と考えれば妥当な気がするのは、蓮沼にはまっているから?

故障経験

・ラジエーターホース接続部からの漏れ
・コンピューターの認識のズレ(燃料に対して空気が多いと認識)が原因?かもしれないエンジン停止を3回
・ソフトトップのワイヤーが切れて雨漏り(正常でも窓の隙間から漏れますが。)

うちの個体はよくエンジンチェックランプがつきます。
過去、エンジンストップを3回も起こしましたが、バッテリー端子を外して強制終了させれば再始動できましたので、まあなんとかなる気がします。