ロータス エリーゼ 「“わからない”は何もない」のユーザーレビュー

“わからない”は何もない

2020.11.30

総評

個人的な話ですが、振り返ってみたらこの車に憧れ続けて20年くらい経ってました。…それがレンタカーですけれど、ようやっと乗れた喜びとともに、あらゆる点で想像以上の部分ばかりで混乱してます。

ネガは思いっきりあります。コスパもいいとは思わないです。しかしポジティブな部分もすごい。
とにかく感銘を受けたのが、走る上で必要な情報を車が全部伝えてくれること。マスキングは一切なし。走ることにおいて重要な点ってこういうことかも。なるほどこれがレース屋が作った車か…

満足している点

走ることに特化したクルマということは事前に知ってましたが、こういうことかとやっと理解できました。
視覚、聴覚、触覚であらゆる情報が解ります。だから怖くないし思いっきり走れます！
機械を操ってるプリミティブな気持ちよさが操作感に表れています。
サイズ感も日本の道路に良くあってると思います。日本の道を走るスポーツカーなら、これ以上大きくないほうがいいと思ったくらい！

不満な点

工業製品として、他の車と比べるとちょっと…と思う点がちらほらw
外からは見えにくい部分でFRPボディ特有の波打ちがあります。
軽いドアは半ドアかどうかが判別しにくく、うっかりちゃんと閉めないで走ると振動でウィンドウがビリビリ言う…かといって壊れそうだから思いっきり閉める気にもならず。

細かいですけど、ウィンカーが無音なのもちょっと。（設定で鳴らすこともできるんでしょうか？）ウィンカーの切り忘れ防止に、音は鳴らして欲しいですw

デザイン

4

外装はフェイスリフトを2回してるわけですが、フェーズ1から基本部分は変わってないです。けれど古びた印象はありません。
内装はアルミ剥き出しで車のキャラクターがよく現れてます。

走行性能

5

スーパーチャージャー搭載モデルですが、パワーは十分！これくらい欲しいです。発進の気難しさは皆無。

ノンパワステだったりクラッチが重めだったりなので現代の車と比べると筋トレやってる気分になります。
しかしノンパワステもクラッチの重さも、走り出せば全て意味を感じます。
重いから故、手足を通して走る上での情報は全部理解できるのです。大袈裟かもしれないですけど、タイヤの空気圧まで感じられたような…そんなクルマに乗りたかったから本当に感激しています。

また高速を走るのは苦手なキャラなんじゃないかと思ってましたが杞憂でした。道路のつなぎ目でハンドルを取られますけど、怖いことなんか一切ありませんでした。思い切って走れます！

乗り心地

2

走るステージによりますが、同乗者を乗せることは躊躇します。うるさいしガンガン揺すぶられます。でも一人で乗るならこの揺れや音もめちゃくちゃ意味を感じます。この音や振動があるからこそ、周囲や自車の状況がよく理解ができ、安心して思い切って走ることができます。

そもそも自動車が走る速度域というのは、本来これくらい衝撃があって音もするものなのかも。

あとシートはペラペラですが絶品です。このグレードのシートもいわゆるProbaxシートなんでしょうか？腰が楽、どころか血流が良くなった気さえします。

積載性

1

トランクがあるそうですがモノを載せるクルマじゃないです。

燃費

5

軽さとトヨタ製ユニットと相まって、燃費が悪いわけがないです。スーパーチャージャーで武装してるとはいえ。

価格

1

工業製品として、現代的な車と比べるとコスパがいいとは口が裂けても言えません。
しかし独自の立ち位置にいるクルマとも言えるので、それにこの値段が払えるかどうか、でしょうね。

故障経験

給油口のキャップが物理キーで開けるタイプなのですが、扱いを間違えて壊れてしまったことがあるとのこと。とにかくあらゆるところが繊細そう。