レクサス RXハイブリッド 「三ヶ月乗っての感想」のユーザーレビュー

三ヶ月乗っての感想

2020.11.13

総評

RAV4PHVを買う気満々だった。RAV4HVを試乗してやっぱりガサツなトヨタの直4に嫌気がさして、PHVを試乗してから買おうと思っていたが、試乗車が来ないうちに予約打ち切りになった。しょうがないから探した車だったが、流石はレクサス。基本的には良い車。乗り心地と積載量は最高。もう元には戻れない。悪いところは設計の古さに起因するところで、モデル末期だし次に買う時は解消されているでしょう。

満足している点

車内が広く、乗り心地が良くて、嫁・娘に好評。また、とても静粛性が高く、外の音がほとんど聞こえない。
低速域の加速はさておき、この重量でこの運動性能(中間加速、ブレーキ、回頭性)は優秀。F-Sportsにして正解。ロールを感じない。
また、特に快適なのはエアコン。とても容量が大きく、凄く冷たい風を低風量で出すタイプで、暑い夏でも暑くなく静か。暖房も、全席シートヒーターがあるのと、直ぐに水温計の上がるエンジンのため、早く効きます。

不満な点

①モーター走行時の力の無さ
EVモードで走ってる時は本当に静かで滑らか。しかし、EVモード時はモーター(というよりバッテリーに)に負荷をかけない設計らしく、平地なら40km/h程度まで加速は鈍いが滑らかに加速して行くが、横浜の丘陵地帯に住んでいるが故に多い坂道は、車重も重いことからEVモードでは上がれない。エセCVT故に、低速でエンジンがかかった時は、ほとんどエンジン出力が発電に回りそのままモーターを動かしているらしいので、モーターのトルクは充分あるらしい。バッテリーをいたわるために発生トルクを落としている様だ。つまり、これが、トヨタハイブリッドで電池劣化が少ないカラクリで、RAV4PHVとの違いですね。あちらはEVモードで大加速できる様で、バッテリーの使い方が違ってる。あのシステムはRXにこそ相応しい気がする。
②L6、L6、H4と乗り継いで、V6は初めてだったが、エンジンの細かい振動を感じる。ボンネット開けてエンジン触ってもプルプルしている。低速でエンジンがかかるとEVモードが静かなだけに相対的に細かいバイブレーションを感じる。トヨタのガサツなL4は無理だったのでV6にしてみたが、所詮、根本的にバランスの悪い形式であるV6はこんなもんか。直6復活を望む。もしくはRAV4PHVのシステムを搭載して欲しい。
③速度が乗ると細かいバイブレーションが出る。五味やすたかさんのYouTubeでのRXの紹介を見ると同じ現象がよく分かる。身体に感じるほどでは無いが、乗せたものや、後付けしたカップホルダーがビビって音が出る。ビビる安物は装備しない様に気をつける。
④ハンドルを切った時に意図と異なる反力を感じる。③と同じく五味さんのYouTubeで言っている。ただし、これは長く乗って分かったが、原因はレーントレーシングアシストが働いているせいだった。車が車線を読んで自動操舵する量と、自分で操舵している操舵量に差があるので、変な反力を感じます。機能を切ると普通になりますが、事故防止のために機能を入れっぱなしにしているので違和感が解消できません。

デザイン

-

これは、まあ、好きずきですね。
色はグラファイトブラック？で精悍で良いのですが、雨が降るたびに埃と水垢が付着して悶えます。車はやっぱりシルバー…レクサスは日本車にしては珍しくシルバー系の色でも映えるデザインなので、次はチタニウムシルバーにします。

走行性能

5

①パワー感
他の人も言う通り、停止状態からの加速はモッサリです。絶対的な加速は300ps超えの車とは思えません。でも考えてみると2.2tあり、パワーウェイトレシオは前者NA2.5のレガシィと大差ありません。SUVで加速も欲しい人は500PS級の外車を買うしか無いですね。実用上は停止状態から大加速する理由もなく、同乗者にはモッサリの方が乗り心地が良いので充分です。中間加速する様な高速走行シチュエーションでは、3.5Lを活かして加速できます。
注意が必要なのは、選べる走行モードです。ECOモードは、アクセル踏んだ量に比例しない(加速させない)制御なので、ストレスが溜まります。最低でもnormalモードで走るべきです。感覚的には、正直、燃費は大して変わりません。今後試乗する方は、ECOモードでは無いモードで試乗した方がいいです。印象としては完全に別の車になります。
②ブレーキ
2.2tもあるのに、ちゃんと止まります。昔乗ってたプラドは急のつくブレーキはできず、早め早めの操作が必要でしたが、この車は大丈夫。
③操作性
前者レガシィは重心が高く無いのにハンドルを切るとグラっとロールしてから回頭が始まる感覚でしたが、この車は背が高いのにロールを感じずにスッと曲がっていきます。
また見晴らしがよく、アラウンドビューもあるので、見切りはいいです。幅が1900mm弱あるので大きすぎるかなとも思いましたが、横浜の狭い道でも、最初は道幅一杯で怖かったですが、慣れると大丈夫でした。

乗り心地

5

高級車？のセオリー通り、車重が重いことを利用して良い乗り心地を達成してしています。かと言ってクロカンSUVの様にロールが大きく運動性能が悪いわけでもありません。タイヤが大きいので路面の凹凸に対してショックの角が柔らかいです。

積載性

5

後席の足元が広くて、とても快適です。後席は子供が乗るので、最悪スーツケースを後席足元に立てて二個置くことも出来ます。もちろん後席背もたれを倒せば遥かに積載量が増えます。
ラゲージは横幅も高さも大きく積載量が大きいです。うちは棚板を入れて2段にして使用しています。

燃費

2

2.2tの重さと、丘陵地という住環境条件の悪さが相まって、ハイブリッドらしがらぬ燃費です。
家のそばの都市部:9km/L程度(ただし平均時速20km/hを下回る条件です)
高速道路:14km/L程度
都市部で燃費が伸びないのは、エンジンが動いちゃってるから。渋滞に伴うノロノロ運転でバッテリーをすぐに使い果たし、エンジンが回って燃費が悪化する。高速道路上ではあっという間にバッテリーが満タンになってしまい、ロスが出る。コースティングや加速時にもう少しモーターを使ってくれれば良いのだが。総じてバッテリー容量が足りない。多分、公称燃費が良くなる様にギリギリ重くならないバッテリー容量が選ばれてる。RAV4PHVのシステムの移植を望む。

価格

3

車をちゃんと作ったら、このくらいかかりますというお値段です。ガラスも厚く遮音材もたくさん使い、内装もそれなりには高級感があるので、こんなもんじゃ無いでしょうか。維持費で怖いのはタイヤかな。235/55R20のタイヤは高い。納車後一ヶ月でスローパンクチュア起こして青くなりましたが、トレッドに釘が刺さってただけなのでセーフ。スタッドレスタイヤは高いのに2、3年しか持たないし、大して雪も降らない地域なので今回は買わない予定。チェーン探し中

故障経験

まだありません。