2台目のISです
初期モデル250バージョンSからMC後の現行モデルへの乗り換えとなり,2台目のISとなります。BMW3シリーズやベンツC
2009.10.22
- 総評
- 2台目のISです
初期モデル250バージョンSからMC後の現行モデルへの乗り換えとなり,2台目のISとなります。BMW3シリーズやベンツCクラスなどの激戦区に投入された宿命とはいえ,こちらのレビューではかなり厳しい意見が多いですね。 10年後,20年後には海外勢に退けをとらないブランド力を身に付けることを期待したいのですが。
さて,走りの性能に関していろいろな意見がありますが,レクサスの名に恥じないトップクラスの実力を持っています。エンジンが非力だとか,足回りが硬いだのとありますが,単品ではなく車トータルのバランスでみると,同クラスの国産車とは明らかに違います。上下勾配や連続カーブの多い高速走行時でも車全体の挙動が安定しているため,とてもリラックスして運転できます。2,500㏄の絶対的な加速量は大排気量車には敵いませんが,ジェントルで非常にスムーズ,気持ちよく流せます。
価格に関しても,装備の充実度,3年間の無料メンテナンス,ディーラーの丁寧な対応,リセールバリューなどを考えると決して高くはないです。私の場合いたずらにより全塗装しましたが,3年間58,000㎞で210万円の売却となりました。運が良かったのか?故障・不具合も全く無く,平均燃費は高速走行メインで13㎞/Lでした。
セキュリティに関しては,G-Link(3年間無料)により,ドアロック忘れなどをメールで知らせてくれますし,車内への侵入などによりアラームが動作するとオーナーズデスクから電話連絡があります。過去に高速道路でタイヤがパンクした時に,オーナーズデスクのオペレーターの方がNEXCOとJAFに手配をしてくれて非常に助かった経験があります。
- 満足している点
- 旧モデルと現行モデルでの主な違いですが,
①一番に感じた違いは,室内の静寂性。初期モデルはおせじにも静かとは言えず,タイヤのゴロゴロ感がそのままロードノイズとして車内へ入ってきましたが,現行モデルでは劇的に改善され,高級車に相応しい静寂性が備わったと言えます。ちなみにタイヤがポテンザからレグノへ変更された点も関係しているのでしょう。
②次にサスペンションが若干マイルドになったことです。特にリアサスペンションで,後部座席での快適性がアップしました。ただ,マイルドになったとは言えクラウンなどと比べたら全然硬いです。ちなみに私は初期モデルの方が好きでした。慣れれば気にならないレベルだったし。
③テレビが地デジ対応になった事。受信状態が悪いと,自動でワンセグへ切り替わります。また,ナビゲーションシステムは,G-Linkの地図更新サービス「マップオンデマンド」により,エンジン始動時などに新しい地図情報があると更新できるので嬉しいシステムです。
④VDIMが標準装備になり,エンジンやブレーキ,ステアリングなど,それぞれ単独で制御していた機能をひとつのシステムとして統合制御しています。私は限界走行できるほどの腕がないので,この機能とは無縁です。
その他,エクステリア・インテリアの意匠変更など,細かい点まで挙げるとキリがないのでやめますが,MCで確実に熟成されたと感じます。
- 不満な点
- ①相変わらずブレーキダスト量が多いので,ホイール掃除が大変。ホイールコートのオプションを忘れずに。
②後部座席は狭い。常時後部座席を使用する方は要確認。
③サイドミラーが小さくなったうえ,バック時に自動で角度が下がらなくなった。
④シートポジションメモリー機能が省かれた。
③と④については地デジ対応化にかかったコストのため省かれたと思わる。
ベース(基本)グレードでの前照灯がハロゲン,ホイールサイズは16インチへとランクダウンした。その他に電動チルト,雨滴感応ワイパーも省かれました。限られたコストの中で装備品のやりくりをしているのは理解できますが,レクサスブランドとして最低限の装備について,考えてもらいたいものです。
また,ディーラーでの対応が年々悪くなってきているのも残念です。理由は顧客が増え,従来のように1人1人にかける時間の余裕が無くなったからでしょう。「おもてなし」を看板にしている以上,この課題もクリアできなければ,レクサス離れが進むのは間違いないでしょう。
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