ランボルギーニ アヴェンタドール 「煩悩を満たす本物のスーパーカー」の専門家レビュー ※掲載内容は執筆日時点の情報です。

工藤 貴宏
工藤 貴宏(著者の記事一覧
自動車ジャーナリスト
評価

5

デザイン
5
走行性能
5
乗り心地
4
積載性
1
燃費
1
価格
1

煩悩を満たす本物のスーパーカー

2021.10.29

年式
2011年9月〜モデル
総評
同じ「クルマ」という括りでも、実用車とは対極にある存在。それをどう解釈するかで、アヴェンタドールの評価は大きく変わってくるだろう。しかし、間違いなく言えるのはクルマとしては究極の形のひとつであること。ここまで煩悩を満たしてくれるクルマは、なかなかなない。
満足している点
ほかのどのクルマとも明確に違うスタイル、速さだけでなく官能性と刺激に満ち溢れた自然吸気V12エンジン、そして圧倒的な存在感。すべてにおいて“特別”なこと。こんなクルマはなかなかない。
不満な点
簡単には手が届かない価格、全幅2100mmもあって駐車スペースを選ぶ必要があるサイズ、斜め後方から後方にかけての視界が悪いうえに車両感覚もつかみにくくて日常で苦労すること……など数え上げればきりがない。しかし、それを超えた魅力があるのがランボルギーニだ。
デザイン

5

大きくて平べったくてイカツい。そんなスタイルに対して「いい」とか「悪い」という判断をすることに意味はない。「好き」か「嫌い」かそれだけ。でも、間違いなく言えるのはひとめで「ランボルギーニ」だとわかるオリジナリティとオーラがあること。それこそが、このクルマを所有する人が求めるものではないだろうか。
走行性能

5

「限界走行するとドライバーを裏切る」とか「操縦性は論外」「素人には操るのが難しい」なんてランボルギーニが言われていたのは過去の話。たしかに、「ムルシエラゴ」まではそういう気質が残っていた。しかし、ランボルギーニが新世代を迎えてアウディのテクノロジーがフル導入され開発されたアヴェンタドールは、そんな時代のランボルギーニとは別物。扱いやすいし、ハンドリングもピーキーさがない。それにしても、音やエンジンフィーリングといった官能性はこの世のものとは思えない領域。
乗り心地

4

ガツガツしていると思われがちだが、乗り心地は意外なほどにジェントル。それこそロングツーリングも快適だ。強固なボディとしなやかにストロークするサスペンションがその快適性を成立させている。
積載性

1

特大サイズのエンジンを車両後部に積むアヴェンタドールゆえに、用意されるトランクスペースは車両前部。機内持ち込みサイズ+αのスーツケースなら1個は入るが、多くを求めないほうがいい。2人の小旅行…くらいの感覚だ。
燃費

1

最高出力700馬力を超える排気量6.5LのV12エンジンを搭載。ハイブリッドでもダウンサイジングターボでもない。そう説明するだけで、燃費を求めるのはお門違いと理解できるのではないだろうか。このクルマを所有できる条件のひとつが、燃費を気にしないこと。参考までに、現行モデルの「SVJ」に関して公表されている燃費値は欧州式の表記で18.0L/100km。日本式表記に直すと、5.5km/Lだ。
価格

1

現在展開しているモデルの中でもっとも価格が控えめなモデルでも5727万円。もはや「安い」とか「高い」云々を語る領域ではないだろう。ただ、ひとつだけ言えるのは、今やほぼ絶滅した自然吸気V12エンジンを、刺激的に楽しめる数少ない車だということだ。この先、程度のいい中古車の価格が新車価格を下回ることはないだろう。
工藤 貴宏
工藤 貴宏
自動車ジャーナリスト
1976年生まれ。クルマ好きが高じ、大学在学中に自動車雑誌の編集部でアルバイトしたことをきっかけに、そのまま就職。そして編集プロダクションを経てフリーランスの自動車ライターに。日々新車を試乗し、日夜レポートを書く日々も気がつけば10年以上。そろそろ、家族に内緒でスポーツカーを買う癖はなんとかしないと。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員日本自動車ジャーナリスト協会会員
ランボルギーニ アヴェンタドール 新型・現行モデル

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