車のスリップ事故はどうやったら起こるのでしょうか？

Question

ドライブレコーダーの事故動画を見ていると
スピードを出していてカーブに差し掛かると初めはカーブと同じ方向に走行していたのに途中で急にスリップをして壁やガードレールに突っ込むというのを見かけます

そもそもスピードを出しているのが原因なのはもちろんわかるのですが
何故スリップは起こるのでしょうか？
たとえば道に何か落ちていて踏んでしまったから
または路面が凍っていた、濡れていた
その場合はスピードの出しすぎじゃなくてもスリップしてしまう可能性があるのは分かるので
これらに関しての説明は要りません


普通の道路でカーブしながらそのままスリップして突っ込む、もしくは車体がカーブとは反対を向いて突っ込む、これが今ひとつどうやったら起こるのかが分かりません。

わざとカーブの途中でハンドルをきっているのでしょうか？
だとしたら故意的な事故になりますが、そんな何の得にもならないことをする意味はないので、わざとではないと思います。
カーブの途中で手が滑って・間違ってハンドルを更にきってしまった？
だとすればただの操作ミス・不注意が原因だった？
タイヤの溝が擦り減っていてグリップが効かなくて曲がりきれなかった？
タイヤの吸い付きが悪くなった場合は横滑りになると聞いたので、よく見るスリップ事故とは違うような？



スリップしたことが無いので、何故起こるのか？何が原因なのかが分かりません
こうするからスリップして事故・激突するという説明をお願いします。

Answer 1

タイヤの吸い付く力をグリップ力と言い摩擦μ(ミュー)で決まります。

タイヤと地面との摩擦μ(グリップ力)を上回るG(遠心力・慣性力)がかかるとタイヤが滑り出します。
同じスピードでもカーブがきついとGが大きくなるし同じカーブでもスピードが上がるとGが大きくなりタイヤが滑り出します。

「μ＞G」だと滑らず「μ＜G」となった時にタイヤが滑り出します。

Gの変化はほとんどのドライバーがわかっていることですが、走っている車のμは変化していて突然μが下がってしまいタイヤが滑り出すのです。

路面が濡れていたり氷っていたりマンホールの上を通過したり路面状態で変化するのもほとんどのドライバーがわかっています。

一番事故になる原因はカーブで横Ｇがかかっている時にバウンドしてμが下がってしまいタイヤが横滑りするのです。

消しゴムを強く押し付けると滑りにくく軽く押し付けると滑り易いですよね。
それと同じでタイヤが地面に強く押し付けられてる時はいいのですが、地面の凹凸で車がジャンプ(飛び上がるわけじゃない)する状態になった時に一気にμが下がってしまうのです。

右カーブを曲がっている時にバウンドで車がジャンプする状態になった時に遠心力でたいてい後ろタイヤが左に滑り出します。後ろタイヤが左側に滑ると車が右を向きすぎてドライバーはあわててハンドルを少し左に切ります。「カウンターステアをあてます」
(ここまでは普通のドライバーは誰でもしてしまうことです)
で、ジャンプで浮き上がった状態から着地状態になると一気にμが上がってグリップが回復するのですが、この時ハンドルを少し左に切っているので車が左(カーブの外側)に向かって突っ込んで行くのです。

カーブで滑ってカーブの外側に突然頭から突っ込んで行くのは「カウンターステアのおつり」です。
カウンターをあてるのはほとんどのドライバーが無意識に行えることですが、このカウンターステアを戻すタイミングが難しく練習しないと出来ないことです。

動画見るのが好きなら「ドリフト」で検索して見てください。
これを完璧にできるようになれば多少のスリップに対応出来ます。

質問者からのお礼コメント

知りたかったスリップの原理を詳しく説明してもらえて大変よくわかりました！
カウンターステアの処理に失敗して逆にハンドルをきるからカーブの外側へ、さらに慌ててハンドルを何度もきるからグネグネと蛇行して突っ込んだりするというわけですね。
疑問が解けてスッキリしました！大変わかりやすかったです！ありがとうございました！

Answer 2

タイヤの限界値を超えた
ようはスピードの出しすぎ

Answer 3

スピード
接地面の摩擦
遠心力
ブレーキ
とかいろいろ

Answer 4

いいえ、タイヤがグリップ出来ないほどの強さの遠心力が働いています