ホンダ ステップワゴンハイブリッド 「ミニバンらしからぬ走行性能」のユーザーレビュー

ミニバンらしからぬ走行性能

2019.5.1

総評

購入満足度は非常に高い。細かい不満点はあるが問題なし。
前車（レヴォーグ）購入後に３人目の子供が生まれ、スペース的に限界を迎えた上での購入であったが、走行性能の低下を最小限に食い止めることができた。上述の通り、ミニバンと走行性能という相反する項目を高いレベルで成立させている。
車好きだがミニバンを購入せざるを得ないという私のような人間に最もぴったりな１台と言える。
個人的な予感でしかないが、２L300馬力レヴォーグと同様、次期ステップワゴンハイブリッドにはもっと出力の小さいハイブリッドシステムが搭載されるのではないか？と考える。それを考えるとこの選択は正しかったと思いたい。
しかしながら、この代のステップワゴンは不人気車扱い。他社ミニバンと比較し売れてないのはわかるが・・・不人気車ってことはないでしょう。前期型フロントマスクの大人しさ、ハイブリッド導入の遅れ・・・この辺でついたイメージが払拭できないのか・・・個人的には1.5Lターボエンジンも良いと感じたし、ハイブリッドも日産のe-powerより個人的にはだいぶ素晴らしいと感じているのだが・・

満足している点

・ModuloXの足回り＆専用装備
まず乗り心地が良い。一般道では魔法のじゅうたんに乗っているかのようなフラットライド感あり。
ノーマルよりサスはわずかに硬めではあるものの、適度に硬めな印象。これならふわふわ過ぎず子供も酔いにくいと思われる。不快な突き上げなども皆無（１６インチタイヤも影響か？）
高速ICなどのコーナーにおいては、ロールはするものの、そこからの粘りが素晴らしくミニバンを感じさせないハンドリングを実現している。さすがNSXを原点に持つModulo！素晴らしい！
ModuloXの各種専用装備もSTI同様、確かな性能に裏打ちされたカッコ良さがある。こういう考え方が最も素晴らしいと感じる部分。
・i-MMDのパワー
ミニバンにおいては桁違いのシステム出力215馬力は伊達ではなく、ほとんどどの速度域からも元気良く加速していく。このパワーが無ければ購入していない。
・視界の良さ
室内からの視界が良く、運転しやすい。ワクワクゲートによるリヤウインドウの分断も気にならない。細かいところまでよく考えられている。ホンダの実力を感じた。この辺はスバルに通じるところかと。
YOMEが子供の保育園送迎で毎日運転しているが、運転しやすいとのこと。これ以上のことはない。
・ミニバンならではの使い勝手の良さ
室内の広さ、大画面ナビ、リヤモニター、ワクワクゲートなど基本的なミニバンの使い勝手は抑えられている。
・Honda Total Care
専用アプリに車の走行記録が自動的に次々追加されるなど、様々な機能がある。ヴェルファイアに乗っている会社の人によると、トヨタ車はエンジンスタートごとにスマホにメールが送られてくるとか・・・必要な機能か否かという議論は別として、スバルより全然進んでいる。

不満な点

・オートパワーウインドウが運転席のみ
これは全く理解に苦しむ。会社のカローラですらAll autoやぞ・・・子供が操作する可能性を考慮してのことであろうかと思うが・・・クソ不満。
・肘掛けがしょぼい
シートの肘掛けが細い。また位置調整もできない（出すか畳むかの２択）。これは以前乗っていたイプサム以下である。
・ホンダミュージック？
エンジンサウンドがあまりよくない。普段ハイブリッドで静かなだけに、高速合流時などにフルアクセルをかますと聞こえてくる豪快なエンジン音が余計に大きく感じてしまう。さらにその音質が・・・これがホンダミュージック、青山1丁目の伝説・・・なのか。
・16インチタイヤ
ハイブリッド、乗り心地を犠牲にしない・・・これらの考え方は大いに賛同できるも、ガソリン車同様に１７インチ＆ローダウンでその性能を発揮して欲しかった・・・。
・車載カメラの画質
高画質ナビの割にはカメラの画質がしょぼい。夜間など画質が荒いとよく分からない。
・ホンダセンシング
高評価を与えられている方もいるようだがあえて不満とした。なぜなら、アイサイト（Ver.3初期型）と比較すると制御の点でもう一歩と感じる部分があるため。
具体的には、前車追従能力（細かい制御が雑）、加速制御（遅すぎ）の２点
但し、レーンキープアシストは結構なRのコーナーでもアシストを続ける点はアイサイトより上。
・燃費がイマイチ
ハイブリッドは20km/Lなど余裕でいくもの・・・と勝手に思っていたが、現在のところ生涯燃費は12.3km/L・・・あれ？
まぁ、1.8トンある車重だしやむを得ないか？
・レヴォーグと比較すると遅い
これは仕方ない・・・捨てたところではあるが・・・。先日の「レヴォーグ慣らし運転の会」にてVMG−Eを駆るakさんとタンデム走行。レヴォーグの速さ＆身のこなしにあっという間に置いていかれ、レヴォーグの速さを思いしらされる。聞けば、iモードでの走行であったとのこと。あれを見るとレヴォーグか恋しくなってしまう。（涙）←じゃあ乗り換えるなよ。

デザイン

4

走行性能

5

素晴らしいの一言。（詳細は下記参照）
システム出力215馬力から生まれる走りは素晴らしい。ミニバン業界最強のアル/ヴェルさんにも全然負けてない。
足回りもModuloコンプリートカーにふさわしい仕上がり。

乗り心地

5

ハイブリッドでも１７インチ＆ローダウンは欲しかったが・・・走りと快適性を高次元でバランスしている（詳細は下記参照）

積載性

5

唯一の３列目床下収納が素晴らしい。

燃費

4

ハイブリッドにしては・・・
（個人の乗り方＆走行環境も大いに影響しているのでなんとも言えないが・・・）
（詳細は下記参照）

価格

3

故障経験

無し