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ヨンク性能より大事なのは「使い勝手」! アウトドアで使い倒せるミニバン7選

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ヨンク性能より大事なのは「使い勝手」! アウトドアで使い倒せるミニバン7選

この記事をまとめると

■ファミリーならステップワゴンかセレナがオススメ■個性を出すならカングーやベルランゴも選択肢に■カップルなどはフリード+やシエンタFUNBASEもオススメ

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本格的な4WD性能がなくてもアウトドアは楽しめる!

 これまで、Auto Messe Webでアウトドアに向くクルマはSUVだけじゃなく、じつはミニバンが荷物の積載性、天候悪化の際の車内避難場所として適していると説明してきた。なかでもアウトランダーをベースにした、ミニバンの皮を被った本格SUVと言える三菱のデリカD:5が理想というのが筆者の考え方、三菱スターキャンプの参加者の声でもあった。

 しかし、それでは、アウトドアにおすすめのミニバン選びとしては、あまりにもピンポイントすぎる。そこで、デリカD:5以外の、アウトドアにおすすめのミニバンをチョイスしてみた。ポイントは、日本のアウトドアフィールドのほとんどは、アクセス路やフィールド内の道が整備され、最低地上高の余裕、走破性はほぼ必要ないということ。極端な悪路の先にあるアウトドアフィールドなど、商売的に成り立たないからである。

 となれば、候補は広がる。が、あくまで、荷物が多くなりがちなアウトドアを楽しむには、それなりの容量を持つラゲッジスペース、シートアレンジ性が不可欠だ。

ホンダ・ステップワゴン

 そんな条件でミニバンを選ぶとすると、まず思い浮かぶのが、ホンダ・ステップワゴン(わくわくゲート付き)だ。最大のおすすめポイントは、3列目席がクラス唯一の床下格納式で、3列目席格納時の奥行き1180~1550mm(2列目席前端)、最小幅1220mm、天井高1290mmはクラス最大。

 しかも、ラゲッジスペースの3列目席格納時の開口部地上高はスパーダで約500mmと低く、さらに横開きのわくわくゲートのサブドアによって、バックドア側からも人やペットの乗降が可能になる超便利さがあるのだ。もちろん、バックドアは一体で大きくハネ上げることもでき、突然の雨でも大きなひさしになるから安心だ。難点は、3列目席が床下収納式のため、ラゲッジスペースに床下収納がないことぐらいで、じつはアウトドアにも最適なミニバンが、ステップワゴンなのである。

日産セレナ

 オーテック仕様の2列シートモデルもある日産セレナもアウトドア向きと言える。ラゲッジスペースの開口部地上高は約520mm(e-POWERハイウェイスター)と低く、重い荷物の出し入れは楽々だ。

 アウトドアでの使用を前提とした、3列目席格納状態のラゲッジスペースの奥行きは1150mm、幅950~1170mm、天井高1220mmと広大。3列目席の格納が左右ハネ上げ式のため、幅方向は一部制限されるものの、1/2列目席の最大乗員5名分のアウトドアの荷物など、余裕で積み込めるはずである。

 4WDもあり、e-POWERだから燃費も優秀。ロングドライブでの経済性、プロパイロットによる安心安全快適性も文句なしである。

 さらに、Mクラスボックス型ミニバンのバックドアは、大きくハネ上げることで、ラゲッジスペース後端に座ったときのひさしになる(雨を防げる)。そのほか、デュアルバックドアによって、バックドアを開けることなくラゲッジスペースの荷物を取り出せる使い勝手の良さもある。

 以上のステップワゴン、セレナは4WDを選ぶこともでき、よりアウトドアに強いMクラスボックス型ミニバンとなりうる。

トヨタ・グランエース

 アウトドアをゴージャスに楽しみたいというなら、トヨタのグランエースだ。国産ミニバン最大級のボディサイズと室内空間、豪華さを備えた、VIP送迎にもぴったりなミニバンである。ボディサイズの余裕だけでなく、ラゲッジスペースの開口部が大きくスクエア(ほぼ真四角)のため、3列目席格納時のかさばる荷物の積載は、開口部地上高が世界のステーションワゴン平均値より低い約600mmということもあり、もう楽々もいいところ。プレミアムグレードだと2列目席は豪華な2座キャプテンシートとなるため6名乗車にはなるものの、ゴージャスなアウトドアの移動では、それも気になるまい。

 2列目席が豪華で膝まわり空間の余裕たっぷりなキャプテンシートのため、3列目席格納時のラゲッジスペースの奥行は約620mmと、Mクラスボックス型ミニバンに敵わない。しかし、何しろ最小幅で1210mmもあり、天井高もまた1210mmもあるから、4名分のアウトドアの荷物の積載に困ることはまずないはずだ。アウトドアへの移動空間もプレミアムで、静かで快適そのもの。ただし、駆動方式はFRのみとなる。

ルノー・カングー/シトロエン・ベルランゴ

 とはいえ、非日常を楽しむアウトドアシーンにおいて、ステップワゴンやセレナでは日常感、生活感が出すぎてしまう。さらに、グランエースは普段使いを考えると大きすぎる……という声もあるはずだ。

 そこで、ミニバンタイプでも非日常のアウトドアシーンにマッチしそうなクルマがある。輸入車ではあるものの、ルノー・カングー、シトロエン・ベルランゴといった、本国では働くクルマとして使われることが多い、2列シートのハイルーフなユーティリティカーである。

 見た目のアウトドア感もバッチリで、アウトドアシーンに映える、センスのいい選択と言える。もちろん、荷物の積載もばっちり。観音開きドアを備えたカングーのスクエアなラゲッジスペースは後席使用時でも奥行き780mm、幅1160mm、天井高1220mmもある。

 さらに前席、後席の天井にもオーバーヘッドコンソールを備えているから、大小の荷物の収納力に優れている。

 カングーよりSUVテイストあるエクステリアデザインを採用しているのがシトロエン・ベルランゴ(プジョー・リフターも同様)。ディーゼルターボエンジンは力強く経済性に優れ、乗り心地はシトロエンならではの極上の快適さがある。

 ラゲッジスペースは奥行き1020mm、幅1020mm、天井高1000mmと、極めてスクエアな空間で、大きな荷物の積載性にこだわっている。天井のデッドスペースにもオーバーヘッドコンソールがあるのも嬉しいポイントだ。そして何と言っても、アグレのベッドキットを用意。カラフルでコンパクトに畳め、オシャレなフレンチテイストあるアウトドアが楽しめるのだからゴキゲンだ!!

ホンダ・フリード+/トヨタ・シエンタFUNBASE

 いやいや、ソロまたはカップルでのアウトドアだから、もっとコンパクトで、リーズナブルなミニバンがいい、というなら、番外編として紹介したい2台がある。それは、ホンダ・フリード+とトヨタ・シエンタFUNBASEである。ともに、フリード、シエンタの3列目席を取り払い、アウトドア、車中泊、大きな荷物の積載に適する2列シート仕様としたモデルであり、ズバリ、アウトドアでこそ威力を発揮するミニバン(3列シートではないが)なのである。

 フリード+のラゲッジスペースは、開口部地上高335mm~、後席使用時の奥行き1035mm、後席格納時の最大フロア奥行き1600mm、幅1270mm、天井高975~1360mmもある。また、純正アクセサリーとしてアウトドア、車中泊用のアイテムが豊富に揃っているのも大きな魅力。2段デッキボードでラゲッジスペースを上下2段に分けて使える便利さも文句なしである。

 一方、シエンタFUNBASEもアウトドアで大活躍してくれる2列シートのコンパクトミニバンだ。ラゲッジスペースの開口部地上高は530mm~、後席使用時の奥行き935mm、後席格納時の最大フロア奥行き1620mm、幅1060mm、天井高930~1100mm。

 こちらも純正アクセサリーとしてアウトドア、車中泊用のアイテムが豊富に揃っている。デッキボードのハイ/ロー位置で、ラゲッジスペースを上下2段に分けて使える便利さもアウトドア向きと言っていい。

 というわけで、アウトドアに乗っていくべきミニバンは、デリカD:5だけじゃない、ということがおわかりいただけただろうか。繰り返すけれど、国内のアウトドアフィールドは、一般的なミニバンの最低地上高、駆動方式でも無理なく辿り着ける、道もフィールドも整備された場所にあるということだ。

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みんなのコメント

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  • アウトドアって言葉がかなり人によって異なるよね、単に車に乗って海や山、川に行ってキャンプやBBQや釣りでもするならば大概どの車でも大差ないんじゃ無いかな。雪道でのスノードライブだけならば街乗り四駆でも大丈夫だろ。多分一番大事なって最低地上高だと思うよ。所謂、亀の子状態の四輪スタックと腹下やバンパーに損傷を受ける可能性が高いから。
    本気でオフロードで遊ぶなら現行購入可能な車両はかなり絞られるよな。いずれにしても車の性能を過信せずに、テクニック、オフロード用装備品
  • 整備された道を走り整備された森林公園などでアウトドアを楽しむので有れば、四駆は二の次で良い。
    でも中には、深い森林の奥まで入り込んで整備されていない道でワダチにハマって抜け出せずに、連れて来た子供達の前でハプニングの対応に自信の無さを曝け出すパパが居るよね?
    たまたま、山奥で清流釣りから帰って来る途中でドロ遊び大好きオッさんグループに助け出されて、事なきを得た事が有るパパは今までに6人。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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