ホンダ S2000 「走る楽しさで他の追従を許さない車 ●R34スカイライン（2.5Lターボ）からの乗り換えです。それまで、AE92レビン（S/C）、180sx（TypeX」のユーザーレビュー

走る楽しさで他の追従を許さない車 ●R34スカイライン（2.5Lターボ）からの乗り換えです。それまで、AE92レビン（S/C）、180sx（TypeX

2008.12.5

総評

走る楽しさで他の追従を許さない車
●R34スカイライン（2.5Lターボ）からの乗り換えです。それまで、AE92レビン（S/C）、180sx（TypeX）、ER34スカイライン（2.5GTターボ）と、過給機付きの車しか乗ったことがない状態で、現行国産NA最高峰のS2000（2.2L）に乗った感覚は感動ものでした。
ターボにはない低回転からの素直な吹け上がり、フロントミドシップによる素直なハンドリング、まるで自分の足で走っているかのような素直な感覚に惚れ込みました。素直でありながらもVTECでカムが切り替わると、ターボのような加速感がたまりませんでした。
●2.0LのS2000は、9,000rpmまで回ることから、比較するためレンタカーで借りて運転してみました。しかし、過給機付きの車を乗り継いできたせいもあり、トルクの細さは否定できませんでした。2.2Lは、2.5Lターボからの乗り換えでも気にならないくらいトルクがあり、運転しやすい車です。2.0Lは、サーキットを走るには楽しい車ですが、通学・通勤・買い物・レジャーなど、一般的な使用もされる人には2.2Lの方が良いと思います。typeSも足回りが硬く、サーキット走行メインで使用する人以外には向かないと思います。私はサーキット走行はしないで、買い物やドライブに楽しく行きたいため、2.2L（ベースグレード）を購入しました。
●性能面では長所が多いですが、機能面では短所も多いです。２シーターということもあり、結婚して子供が生まれるまでか、家族を持つ方ならセカンドカーとしての使用となると思います。総じて良い車ですが、セカンドカーとして持つにはハードルが高い車だと思います。

満足している点

【外観】
ベースグレードは、厳つい・攻撃的な印象はなく、落ち着いたスポーティな外観が洒落ていて良いです。ただし、typeSは、厳つい・攻撃的な印象と、とってつけたようなリアウイングの外観が好きになれません。
【エンジン性能】
NAなので素直な吹け上がり、2.2Lでも8,000回転まで回ります。エンジンの素直さから運転が楽しく、一度乗るとつい遠出してしまいたくなります。ROMチューンでレブリミットを8,600回転まで上げるとより楽しいです。また、加速時にVTECでカムが切り替わると音もパワーも突然アップし、ホンダのエンジン技術の凄さを改めて感じました。
【エンジン配置】
フロントミドシップを採用し、オーバーハングに重いものがないので、ハンドリングが素直で良い。これも運転が楽しく、つい遠出したくなる要因の１つです。
【剛性】
ハイXボーンフレームの採用で、今まで乗ってきたどの車より剛性がいい。安心して走れます。
【旋回性】
初代は旋回性能が良い反面、限界を超えるとピーキーな動きになるため、限界を超えないかヒヤヒヤしましたが、購入した2.2Lはどっしりと安定しており、限界を超えてもゆっくり流れだすので、安心して運転できます。フロントミドシップのFRなので小回りも利きます。
【無限ウイング】
S2000はウイングが非常に似合い、無限のウイングをボディカラーと同じ色に塗って付けると、まるで最初から付いていたかのような自然な印象になります。
【燃費】
過給機なしなので、通常走行でも9-10km/L、高速道路では11-12km/Lと、スポーツカーの割に燃費がいいです。
【価格】
車に詳しくなればなるほど、S2000につぎ込まれている技術の凄さが分かり、安く感じるでしょう。もし、S2000と同様の車をT社が出したら600万円は下らないと言われています。一方、車に快適性を求める人や、車を移動手段として捉えている人には、2.2L（2.0L）で400万円は高く感じるでしょう。安く感じる人は買って損する車ではないと思います。

不満な点

【ハンドルチルトがない】
もう慣れましたが、自分好みの位置にハンドルを持ってこれないのは辛いです。
【電動格納ミラーでない】
窓を開けて左のドアミラーを畳もうにも、完全２シーターでは困難です。狭い道でのすれ違いなどで、かなり不便です。
【荷物が乗らない】
トランクがあるものの、かなり小さく、旅行に行くのは２人で１泊２日が限度でしょう。車内も色々工夫して収納を作っていますが、代表的なグローブボックスがないのは辛いです。
【左後ろの視界が悪い】
クローズ時は、左後側面に窓がない上、ドアミラーでも見えないため、完全に死角になります。そのため、ドアミラーをR600のものに変え、ワイドルームミラーの横に小さめのミラーを付けて死角を補って運転していますが、左折時は非常に注意が必要になります。
【カーナビがポータブルナビ】
ホンダディーラーの人から、【オプションのカーナビは使えないから付けない方が良い。よそで他社製品を付けてもらった方がいい】と言われるほどのもの。carrozzeriaのHRVシリーズなら純正のカーナビ取り付け位置に画面が着くのに何故使わないのか。カーナビ本体をダッシュボードに取り付けできないからでしょうか。私は、スペアタイヤをなくしてパンク修理キットにし、スペアタイヤがあったスペースにカーナビ本体を取り付けています（モニターは純正カーナビの位置）。
【騒音】
６速は高速巡航用とされているが、100km/hで3,200rpmで高速道路ではエンジン音がうるさめ。120km/hで3,200rpmくらいなら100km/hで2,800rpm程度なので高速道路でもエンジン音は静かだったと思う。また、幌なので、トラックの騒音や雨の音など、外の音がうるさい。高速道路では音楽を聴けない覚悟が必要。

デザイン

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走行性能

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乗り心地

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積載性

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燃費

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価格

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故障経験